キク科コウヤボウキ属。Pertya scandens
いつもいく近くの山で見つけました。写真に元気がないのは、病中だったからです。少し元気になったかなと、出かけましたら、散策の後、しばらく車の中で動けなくなりました。
デジカメくんも、わたしの影響を受けてか、とうとう妖精さんになってしまいました。買って一年も経っていないのに、ピントも色も苦しくなってしまって、とても使えません。しばらく写真は無理なようです。また新しいのを買わないと。
うすべにの糸を小さく束ねたようなこの花は、一見地味で、秋の山の中では見つけにくいのですが、こうして近くによってみると、とてもきれいで、愛らしいのです。とても疲れているときにみると、心に溶けてきそうなほどに、心配してくれている。
休んでいる間に、いろいろとありました。少し疲れすぎて、硬い繭の中で折れかけた背骨を癒していた。
なぜ、人は人を滅ぼす必要があるでしょう。
なぜ、憎む必要があるでしょう。
世界の空気をやぶって、消えていく人の叫びが、塩粒のように凍り付いていく。
うつくしいものはうつくしいと、いえなかった人のうめきが、溶けていく水さえもない闇で、あるはずのない霜にしばられていく。
櫂を持つ天使の群れが、岸辺に並んでいる。愛しているよ。
みなさん。
人類は滅びません。