世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

2008-04-02 10:32:30 | 有為のしらべ

4月に入り、桜が咲き始めました。なので、昨日は早速お山に行って、花を見てきました。今年の桜は格別に美しい。わたし自身、一番苦しいところを乗り越えて、少しずついい方向に向かっているからでしょう。つらいことはまだまだありますが、そこをなんとかできる力というか、技が身についてきた。

人生捨てたものじゃありません。あきらめずにいくと、新しいものが見えてくる。

お山は百花繚乱というところでした。ユキヤナギやモモは満開だし、ソメイヨシノは五分咲きというところでしょうか。チョウチョやアブも飛び交っている。これは写真を撮らねばとカメラを構えましたら、なんとまあ、SDカードを入れ忘れていました。なので、今日の画像は、近所の野原で取ってきた、ハナニラの一群れです。まるで星のかたまりみたいで、かわいいでしょう。

自分の粗忽さを怨みました。でも近日中にまた山にいって、サクラを撮ってこようと思います。

そろそろ入学式が近いなあ。昨日は、忘れ物の上靴をとりに、お山に行く前に幼稚園によったのでした。卒園式のときには、まだつぼみもなかったチューリップが、いっぱい咲いていました。去年度は、わたしの写真のフィールドは、もっぱらこの幼稚園の前庭でした。マーガレットも水仙も、ヒメツルソバもみんなこの庭で取りました。小さな世界に閉じこもって、懸命に魂を守りながら、なんとか生きていた。

近くのケヤキの木の若葉が、やさしく見てくれていました。わたしがどんなことをがんばっていたかを、みんな見ていてくれたのです。

新しいこどもたちを迎えるために、先生たちが準備をしていました。末っ子も、もうすぐ、小学校にいきます。制服もランドセルも準備したし、あとは、通学用の新しい靴を買うだけです。

病中の時間を玉のように拾いながら、まだおずおずと生きていますが、周囲の世界は刻々と変わってゆく。新しい世界の予感を楽しんでいる子供の笑顔が、わたしを幸せにしてくれる。

まだ、腰をあげるのさえ、ひいこらいう状態ですが、さて、歩き始めましょう。なんとかなるでしょう。

いつか子供に教える日が来る。苦しいときは、どんな風に乗り越えていくかを。それまで、ちゃんと生きてなくちゃね。




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