世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

神様との話し方

2008-04-23 09:33:23 | 有為のしらべ

先日、お山にいって見つけた、カンサイタンポポです。いっぱい咲いていて、とてもうれしかった。まだ少し、苦しさが残っていますけれど、だいぶ元気になってくれました。きっと、たくさんの、花のことばがわかる人が、やさしいことをしてくれたんでしょう。

こんなふうに、顔を見れば、だいたい花や木の言いたいことがわかります。話をすることもできます。子供にはちょっと難しいけれど、ほんのちょっとこつをつかめば、ほとんどの人ができます。

心を開いていけば、山や海とだって、話をすることができるんですよ。今日は、そういう話の中でも、とっておきの、神様との話し方を、お教えしましょう♪ これも、相当簡単なんですよ。ちょっと訓練がいりますが、普通に、まじめに生きている人なら、だれにでもできることです。超能力なんて、要らないんですよ。

まず、知っておかねばならないのは、神様というのは、星よりも大きくて、赤ちゃんよりも純真で、こわいくらい美しいということ。そして、人間のことをとても愛していて、どんなことでもしてくれる、お父さんやお母さんみたいな方だということ。何よりも、みんなの幸せが、神様の一番の願いだということ。

これがわかっていて、人間の方から、素直に心親しんでいけば、あるふとした印象的な出来事や、現象などから、神様のわたしたちへの、深い愛のことばを感じることがあるのです。

たとえばこれは、わたしの場合。

あるとき、夕空に月がかかっていて、その下を、まっすぐな飛行機雲がかかっていたことがあったのです。わたしはそのとき、心にはっと感じるものがあったのです。そしてなんだかとても、うれしくて、胸が温かくなったのです。それが、神様の言葉だったからです。

神様は、わたしにこう呼びかけてくれたのです。「月のようにかげでまじめに働く、まっすぐなものよ」。

わたしは、本当にそういうものだったからです。そのときは、周りの人は誰もそれを知らなかったけれど、神様だけはご存知だったのです。

どんなにがんばっても、だれにも本当のことをわかってもらえないということばかりのころでした。でも、神様は、わかっていてくださったのです。

そのことがあってから、苦しいときに空を見上げると、まっすぐな飛行機雲がかかっているということが多くなりました。神様がわたしに呼びかけてくださっているのです。

こんなふうに、神様は、わたしたちの周りに、ごく当たり前にあるものを使って、常に呼びかけてくださっているのです。「愛しているぞ、いつも見ているぞ」と。

わたしたちが感性の窓を磨き、まっすぐな心でとびこんでいけば、それはすぐにわかるのです。

それはたとえば、背中を暖めてくれる窓からの日差しであったり、例年よりとりわけきれいに咲いてくれたサクラであったり、気配を感じて振り向いたときに、ふと目があった美しいはとであったりするのです。

心にずんと響く印象的な出来事があったとき、愛をヒントに暗号を読み解いていけば、神様のおっしゃりたいことがわかりますよ。それは、苦しいときであればあるほど、はっきりとわかりますよ。神様は、人間が苦しんでいるときが、一番苦しいからです。そして、どんなにか、なんとかしようとしてくださるからです。

訓練をつんでいけば、指の先ほどに動く小さな風のそよぎの中にすらも、やさしい神様がいらっしゃることがわかります。

苦しいことがあるとき、人間は生きるのがいやになって殻に閉じこもって腐ってしまうことがよくありますが、そんなときは、少し気分を変えて、周りを見回して、神様の言葉を捜してみてください。恐れずに、自分の心の、一番痛いところをみつめていてくれる、神様の深いまなざしを、探ってみてください。

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