毎日見えない馬鹿の霊に解脱の指導をしているが、時たま嫌になってくることがある。
馬鹿が、なんでもわたしにたよってくるからだ。
あれほど馬鹿にしておいて、真っ向から否定しておいて、つらいことになったら愛に頼ってくるんだよ。
馬鹿をやって何もかもを馬鹿にしてきた結果、とんでもないことになって、つらくてたまらないからどうにかしてくれと。
わたしもできるかぎり希望をかなえてやっているがね、馬鹿があまりに暗いことを言ってくると、嫌になってくるんだ。
曰く、自分たちが勝つと思っていたんだと。あれほどやったら、絶対に悪が勝つんだと思っていたんだと。まさか神様がキレてこんなことになるとは思わなかったんだと。
つらいつらいとばかり言って、わたしにどうにかしてくれと訴えてくる。それなら自分が悪かったのだと素直に謝りなさいというと、謝らないんだ。
馬鹿とはそういうものだ。嫌なことはどんなことでもなんでもやっておいて、たったひとこと、自分が悪かったのだと、言うことができないのだ。
それだけのことで、万年も悪魔を気取ってあらゆる馬鹿をやってきたんだよ。