世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ニヒリズム

2019-03-10 04:20:27 | 気層化石


ツルゲーネフの「父と子」を読んだ。

主人公がニヒリストだということで、ちょっと斜めに構えて読んでたんだけどね、なかなか感動的だった。

最後まで読んだ時には涙が出たよ。

あまりネタばれはよくないので詳しくは言わない。

ただとにかくわたしはニヒリズムは嫌いだ。それはすべての価値を認めないが、それ自身が多くの価値観の一つでしかないことに気づかない。

このうつくしい創造のすべてを、唯物論の見方で見るのはばかげている。ニヒリズムそのものが、その批判の対象として多くの存在を必要とするのは、根本的にそれが大きな矛盾を抱えていることを意味する。

要するにそれは、子が親に敵対するときの、こけおどしの一種にほかならないのだ。

などと、ロシア文学的に言ってみた。





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