今日は詩が書けなかった。と、書いているのは七日くらい前なんだけど。
いつもなら、神の声を聴いて、それから言葉を広げて詩を作るんだけどね、今日はそれができなかった。
神はおっしゃる。人間は今ゆがみまくっていると。
神の言葉はいつも簡単で、鋭い。天使の仕事はここから人類にもわかりやすいように言葉を広げて詩を作ることなんだが、今日はもう白旗を挙げた。できない。難しい。
神はおっしゃりたいのだろう。人間は今ゆがみまくっている。霊的技術で自分の姿を変え、人生を改造し、それゆえに霊魂もゆがみまくっていると。
それをどうにかして、まっすぐに直しなさいとおっしゃりたいのだ。
きついね。
たとえば美人になるにはそれなりの愛の修業が必要なんだけど、人間はそんなことを嫌がって盗みで簡単に美女になる。その結果、本当の姿は醜いのに、妙にプライドの高いゆがんだ人格になるのだ。
そんなことで、人間はゆがみまくっている。本当の姿に戻り、正しい修業をし、まっすぐに自分を表現していけば、どんどん美しい存在になっていけるものを。
人間はゆがみまくっている、という神の御一言から、詩を紡ぎだすのはとても苦しい。われわれでは息が続かないところにもぐらされるような気がする。
いったい神は、この人類総出で狂っているような時代を、どう立て直していかれるつもりなのか。
とにかくわれわれのできることは、神についていくことだけだ。