世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

曲がった霊魂

2019-07-11 04:30:17 | 気層化石


小さい霊魂は、小さな自分になって人に仕えていくことから学ぶべきだ。

それでないと、傲慢で、どうしようもない馬鹿な人間になる。

うちの亭主なんかその典型だよ。

彼はずっと前の前世に、ずるを盛大にやって至極いいものになったことがあるんだよ。

勉強もしないのに、すごく偉い人間になったことがあるんだ。そのときのことが今でも忘れられないんだよ。

人の気持ちもわからない段階なのに、自分を偉い人間だと思いこんでいるもんだから、自分の気持ちを人に押し付けて、平気なんだ。嫌がられていることにも気づかない。

小さいやつは小さいことにしか気づかないからね、そんなとこばかりついて人を馬鹿にして、偉そうにするから嫌われるんだよ。

まだ何もわかっていない小さい魂は、それに見合う厳しい環境に生まれて、自分を勉強するべきなのだ。

何もわかっていないうちから、いい目を見すぎたら、亭主みたいに霊魂が曲がってくる。そうなったら、それを矯正するのにも一苦労なんだよ。





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