グエルチーノ
セミラミスは伝説的なアッシリアの女王。母によって岩砂漠に捨てられた赤子のセミラミスは、鳩に養われていたところを拾われ、羊飼いに育てられる。やがてその美しさによって男たちの目にとまり、彼女はアッシリア王ニヌスの妻になり、ニヌスの死後、女王となる。女王となったセミラミスは権勢を誇り、バビロンを建設し、インドにも遠征し、シャオンの町では多数の美しい兵士と交わっては殺したという。
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おもしろい話だが実話ではないでしょう。女性がこれほどの強大な権力をこれほど長く持った例はありません。その弱さゆえにどうしても男に利用される。強権支配というものは、必ず男がするものです。