神が金の雨を降らせる
針のような雨に
心臓を刺されて
人間は影が痛くてたまらない
うすら寒い影の中を
歩いてきた人間は
神の雨から逃げるように
走ってゆく
だが雨はどこにでも降っている
家の中にさえ降っている
神が金の雨を降らせる
湯のような雨に
ごまかしの仮面を溶かされて
人間は恥ずかしくてたまらない
金色のかつらを
かぶってきた人間は
神の雨から逃げるように
走ってゆく
だが雨はどこまでも追いかける
水の中までも追いかける
勲章が痛い
金庫が重い
だめだこれは
どこにも逃げるところがない
神が金の雨を降らせる
真実の光を降らせる
人間ははらわたに隠した
癌のような嘘を突き刺されて
痛くてたまらない
馬鹿どもめ
少しはがまんせよ
神はおまえたちを
芯から清めようとなさっているのだ
あほうが