熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

今回のテロ事件で思うこと

2015-02-02 09:27:17 | 日常の出来事・雑感
イスラム過激組織により日本人2人が拘束、殺害された事件、日本もテロとは無関係ではいられない時代になったことをひしひしと感じさせる出来事です。

過去にも日本人旅行者や駐在員が誘拐されたり、殺害される事件はあったものの、イラクでの1例を除けば、その多くは身代金目的であったり、欧米人を対象としたテロに運悪く巻き込まれたりと、比較的単純な背景によるものでしたが、今回は外交政策上の理由から日本人が標的にされた点が大きく異なります。

配信映像に登場する黒装束の男の「日本の悪夢が始まった」とする発言、そして、安倍首相の「テロリストに罪を償わさせるために国際社会と連携して行く」との発言、大げさな言い方をすれば、宣戦布告です。
イスラム国に対する攻撃に加わっている米英などと同じように、日本にとってもテロとの戦いが身近に迫ってきたことを実感せざるを得ません。

そして何よりも気がかりなのが、イスラム国の考え方に共感する世界中に拡散している不満分子が、世界のどこで日本人に対してテロ行為に出るか、予測不能なことにあります。危険な地域に行かなければ回避できるという訳には行きません。特に、イスラム圏の国で働く駐在員やその家族にとっては、大きな不安でしょう。

平和国家を標榜する日本ですが、理屈の通らないテロ組織から見れば人道支援であろうとも敵国にすぎず、何時、どこでも標的にされるか分からないリスクを肝に銘じながら、行動する必要がありそうです。

これも、日本が先進国の一角として応分の責務を果たし、国際社会で確固たる地位を確立して行くためには、避けられない試練かも知れませんが、島国に暮らし、民族紛争とは無縁の日本人にとっては、長い間の安全・平和ボケからいきなり目を覚ませと言われても、意識改革は容易ではありません。
まずは、国家として、国際テロに対応しうる危機管理体制を整え、十分な能力を養い、もっと国民への啓蒙を行って欲しいところです。
他国からの情報頼みでは、あまりに頼りなさ過ぎます。
コメント
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