熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

リタイア後の海外移住、良い話ばかりではない

2012-12-30 08:40:53 | 日常の出来事・雑感
7,8年くらい前からだろうか、リタイアを機にタイ、マレーシア、フィリピンといった東南アジアの国々に移住した熟年夫婦が時々テレビで取り上げられるようになった。
物価が安いので年金だけで十分暮らしていけると語っていた。人件費も安いので、中にはメードを雇って毎日のようにゴルフに明け暮れる夫婦も登場していた。
お金にある程度の余裕があって、夫婦元気に暮らしていける限り、年中暖かい国で老後を過ごすことはさぞかし楽しいに違いない。

ところが、先日テレビで取り上げられていた悲惨な例は、移住先で病気になったり介護が必要になったケース。中には介護費用が安いからと、介護を受ける目的で移住する高齢者もいるようだ。

長期滞在となれば、住民票を海外に移すのが一般的。そうすると日本の健康保険が使えなくなり医療費は全額自己負担、大病しようものなら多額の出費を余儀なくされる。
日本人を受け入れる介護施設があっても、日本語のできるスタッフがいなくて意思疎通ができない。 
日本に戻りたくても、自宅を処分して移住したため戻る場所がない。
それに、移住した頃に比べ物価や人件費も上昇しているそうだ。

今は元気でも将来大病を患ったり、介護が必要になった時のことを考えておかないと大変なことになる。特に、全財産を投げ打っての海外移住はちょっと無謀過ぎる。

やはり日本人である以上、いくらこの国が住みにくくとも、元気なうちに日本に戻り、日本で最期を向かえるのがベストな選択と言うことだろう。

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