【映画はロードショーが良い。でも田舎では上映されない作品も】
映画「しゃべれども しゃべれども」。
日本アカデミー賞最優秀監督賞受賞の平山秀幸監督が、
2007年度本屋大賞受賞の佐藤多佳子氏の原作小説を映画化。
映画単独初主演、TOKIOの国分太一が落語家を熱演!
観ると元気になれる 爽やかな青春感動ドラマ。
主題歌は、ゆず書き下ろしの「明日天気になぁれ」。
これだけこの映画の情報を得たら、私としては、観たいよね。
でも、上映館の数は少なかった。特に田舎ではね。だ・か・ら、
DVD発売を待ってようやく観た。特典映像ありすぎ。価格高め。
★ストーリーは、、、。
古典を愛する二つ目の落語家、今昔亭三つ葉(国分太一)。
思うように腕もあがらず、悩んでいる彼のもとに、
「落語を、話し方を習いたい」とワケありの3人が集まってくる。
すこぶる不愛想で口下手な美人・十河五月。勝気なために
クラスになじめない大阪から引っ越してきた少年・村林優。
毒舌でいかつい面相の元プロ野球選手・湯河原太一。
ひょんなことから「話し方教室」を開くことになった三つ葉だが、
3人は集まるごとに言い争い、なかなか落語も覚えない。
想いを寄せていた女性には結婚相手がいることを知り、
ますます落ち込む三つ葉。しかし、「落語が好きだ」という
強い気持ちに突き動かされ、
師匠・小三文の十八番「火焔太鼓」に
挑戦することを決意する。
はたして、それぞれの気持ち、本当の想いは、伝わるのだろうか。
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観た感想?拍子抜けする程に地味な映画だった。
でも、かわいらしい?映画だった。
不器用にしか生きられない人々が織りなす心温まる
人間模様を優しい眼差しでさわやかに描いていた。
ほおずき市や、浅草界隈が映し出されるが、
浮ついた観光案内的下町ではなく、生活の場としての
下町を描いたことで、少々漫画っぽい登場人物達の存在が
リアルに見える。
主演の国分太一と香里奈は、
なんだか硬いような気もしたが、その硬さとか不器用な感じが
逆に役柄にも作風にもすごく合ってるようだった。
松重豊の元プロ野球選手はすごくリアル。
しかし、なんと言っても子役の森永悠希の芸達者ぶり。
落ち着いた作風の中、ひとり高いテンションだが
役の健気さもあってだんだん引き込まれる。
映画の良さは子役で決まると言ってもいいくらいだ。
皆がみんな好きな事の本質を全て獲得した訳ではない。
でも、本来自分の成すべき事を自ずと知り、
それに向かって進もうとするのに、そっと寄り添った主人公の
生き様も明るい光明に照らし出されていた。
ラストの思いがスッと繋がるあたり、絶妙な伏線があったりして。
落語「火焔太鼓」。良かった。(落語に疎い私にも伝わったわ。)
しかし、言いたい事を伝えるのは、本当に難しいよね。
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本日のmusicは、「小さな木の実」。2回目ですね。
この季節好きな曲です。以前とちょっとアレンジ変えました。
曲を聴いてくださる方は、下↓をクリックしてください。
小さな木の実
【お久しぶり、ワンです。しゃべれども、主人に気持ちは伝わらず。】