【紀の川の中洲の船岡山。万葉集の一首が刻まれている。】
最近、私の親世代に人気のある歌がある。
それは「ふるさと」。♪兎追いし かの山~。ではない。
1973年に発売された、五木ひろしさん歌唱の『ふるさと』だ。
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『ふるさと』 山口洋子 作詞・平尾昌晃 作曲
祭りも近いと 汽笛は呼ぶが
洗いざらしの Gパンひとつ
白い花咲く 故郷が
日暮れりゃ恋しく なるばかり
小川のせせらぎ 帰りの道で
妹ととりあった 赤い野苺
緑の谷間 なだらかに
仔馬は集い 鳥はなく
あゝ誰にも 故郷がある 故郷がある 【後略】
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あの頃、よく歌われてました。私も知ってますよ。
34年も前の歌が、今また何故?
理由は簡単だった。朝(昼)の連ドラの中で
ある女優さんが口ずさんでいたそうだ。
(私、その番組見てないのでよく分かりませんが、、。)
それが、何故?。その場面に合っていたからだと推測する。
34年前のヒット曲。その頃、私の親の世代は働き盛り。
日本の高度成長を大きく担い、社会に貢献していた頃だ。
その時も、お酒を飲んでこの歌を唄い、
ふるさとに思いを馳せていたことと思う。
それが、第一線を退き、第二の人生を歩んでいる。
その時、このドラマが始まり、そしてこの歌に再び出会った。
懐古だけでなく、今をふるさとで生きている実感。
少なくとも、我がご近所の人々は共感していると考えた。
今日、月一回の「老人クラブ歌謡教室」の定例日。
今月の課題曲がこの『ふるさと』。足が痛くて歩けないと
毎日嘆いてる、私の母も痛みを忘れたように出かけた。
「昔、僕の結婚披露宴で職場の人達がこの歌をお祝いに
歌ってくれたやろ!勿論カラオケの無い時代や。」
私が言うと「そんなの全く覚えてないわ。」と母の返答。
歌は、その人の琴線に触れた時、
始めて、その人の愛唱歌となるんだね。【納得】
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そんな話題を聞いて、私もその頃のことを思い出した。
10代から20代はフォークグループを組んでいて、
自分たちのテーマ(オープニング)曲を作ることになり、
私作りました。タイトルは「ふるさとの風」。
都会に出て行った人達。ふるさとに残った人達。
ふるさとは君達を待ってるよ。温かく包むよ。いつまでも。
ふるさとの風は、いつの時代も変わらないよ。
という思いを込めて、たしか作った曲だ。
メンバーに覚えてもらうためにデモ・テープを作った。
そのテープが偶然にみつかった。偶然は奇跡に近いな。
今のようにデジタルじゃないのに、下手なハモリも入れて、
しかし、機材も無かったのに、どう録音したか記憶が無い。
案外忙しすぎた時の記憶って、残らないものかも知れない。
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『ふるさと』というタイトルでここまで発展するかいな?。
それで、今日の曲は「ふるさとの風」。音源古いですよ。
聴いてやろうという奇特な方。下↓をクリックしてください。
ふるさとの風
【ふるさとに咲く野の花を使って製作した押し花。↑B様作。】