このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
今風の言い方?をすると、トラップ大佐ってヒドくないですか?
婚約者の男爵夫人をソデにして、若い家庭教師に熱を上げて。
しかも、男爵夫人を演じているのは、ハリウッドきっての美人女優エリナ・パーカーだというのに。
テレビで古ぼけた映画を観始めたころ、西部劇や社会派ドラマに出ているすごくきれいなひと、というのがパーカーの第一印象だった。
フランク・シナトラを束縛する悪妻を演じた「黄金の腕」(1955年)、チャールトン・ヘストンをイラつかせる新妻役の「黒い絨毯」(1954年)、カーク・ダグラスを破滅させる「探偵物語」(1951年)、北軍将校ウイリアム・ホールデンを誘惑する南部美女役の「ブラボー砦の脱出」(1953年)などなど。
アカデミー主演女優賞に三度もノミネートされた確かな演技力が、いつもその美貌をさらに引き立たせていた。
では、トラップ大佐はなぜそんな才色兼備の麗人よりも、ヘルメットみたいな髪型の若いコを選び、しかも観客がそれを納得しているのか。
「サウンド・オブ・ミュージック」(1965年)の俳優たちの年齢を改めて考えてみると、撮影時、退役軍人のトラップ大佐を演じているクリストファー・プラマーは老け役だが、まだ35歳。
ジュリー・アンドリュースは29歳、一方エリナ・パーカーは42歳。
たしかに、先に列挙した50年代の作品の頃よりもだいぶ貫録が増し、プラマーのそれを上回ってすらいて、どこから見ても堂々たる男爵夫人だ。
それがあだとなっているのか。