このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
「弘前からねぷた絵師のタナカさんがいらした。イベントのことでけせもい市内の方と打ち合わせ、日帰りだという。事務所に入って来るなり、勢いよくマスクを外した。普通、入って来るなり急ぎマスクを着けた、だと思うけど、『ああ、このひとは僕と本気で話そうとしているのだ』と胸が熱くなった。さすがに僕は仕事柄マスクを外すことはできなかったが。
両手で抱えるほど大きなねぷた絵の灯籠をいただいた。『理事長が喜ぶと思ってさ。』
僕は僕できっとなにか持参するだろうからと赤のし袋をあらかじめ準備していたのだが、中に入れた金額をはるかに上回る逸品だった。
二時間近くたっぷり話し込み、タナカさん、先方が待ってるんじゃありませんか?と何度も促してやっと彼は腰を上げた。
へば、また、と言いながら手土産の海苔だけ持ち、のし袋はを机の上に忘れたふりをして置いて行く。それを無理やりポケットに押し込むと、へばや、ちょっと待ってろ、と車へ駆けて行った。戻ってきた彼から差し出されたのは、2メートル四方の七福神図だった。
これは、、別に行き場所があったんじゃありませんか?との問いには答えず、『理事長はわど一回枠作りしてるはんで、ひとりでできるもんな』とにっこり笑った。またもや津軽のもてなしに完敗してしまった。
現在あちらでは弘前城雪灯籠まつりが開催中だという。タナカさんもきっと出展していることだろう。」