(今の日本橋。ウィキペディアより引用。)
お江戸日本橋の上の高架が邪魔だから取り除けという意見があるが本気か!というまっとうな記事が昨日の毎日新聞にあった。
江戸期と比べて日本橋界隈はまったく変わってしまっている。もとあった老舗はすでにビル化され、日本橋自体が木製からコンクリ製になっている。高架だけではなく日本橋そのものが別物になっているのだ。高架だけ取り除いても木を見て森を見ずになってしまう。橋が木製だった時代には何10回も流されたらしい。
そもそも前の東京オリンピックのときに東京の高架化は歓呼で迎えられた。そこに人々は未来への息吹きを感じていた。それが今ごろになって邪魔だとは何たる言いぐさかというわけである。価値観は時代とともに変わるのだ。
高架が邪魔だからと地下化する案もあるらしい。だが、地下化すると5,000億円以上の費用がかかるらしい。いっときの偏狭なノスタルジアのためには大きすぎる金額だ。
毎日新聞の記者は、もっと大きな目で見よと言っている。新聞記者にもマトモな人がいるものだと久々に膝を叩いた。
※今日の狂歌
じいさんは知らん顔して触りたりキャバクラ嬢の太ももの裏
中里ひとし(愛知県)