私はある高齢の婦人と少しおつきあいがあった。その婦人は生涯独身で、身よりもなかったが、ひとりで立派に生きていた。
あるとき私のクリニックに警察から連絡があり、その婦人が亡くなったが心当たりはないか?という。
その婦人には一回、風邪薬を処方したことがあるからかもしれない、私のクリニックの診察券を持っていたいうのである。
死因にはまったく思い当たるフシはない。室内はきれいだったという。心臓発作か脳卒中だろうということになった。
警察が入ったのだから「孤独死」だったのだろう。マスコミは孤独死を絶対に防がなくてはならない重大問題のように言うが、孤独死はそんなにいけないことだろうか?
誇り高いその婦人は、誰の世話にもならず、誰にも面倒をかけず、一人で旅立ったのだ。これは「孤独死」として防がれるべきものなのだろうか?「孤高死」と呼んで尊敬すべきではないか?
あるとき私のクリニックに警察から連絡があり、その婦人が亡くなったが心当たりはないか?という。
その婦人には一回、風邪薬を処方したことがあるからかもしれない、私のクリニックの診察券を持っていたいうのである。
死因にはまったく思い当たるフシはない。室内はきれいだったという。心臓発作か脳卒中だろうということになった。
警察が入ったのだから「孤独死」だったのだろう。マスコミは孤独死を絶対に防がなくてはならない重大問題のように言うが、孤独死はそんなにいけないことだろうか?
誇り高いその婦人は、誰の世話にもならず、誰にも面倒をかけず、一人で旅立ったのだ。これは「孤独死」として防がれるべきものなのだろうか?「孤高死」と呼んで尊敬すべきではないか?