(塩尻はワインの里だと主張している。乗鞍高原への途中で撮影。)
多くのかたがた知っていることだと思うが、日本産ワインを自称している多くが中味は外国産である。フランスのワインは産地(ボルドーなど)がブランド化しているのに、日本の商標法では産地(地名)を登録するのはなかなか難しいらしい。
上の写真は塩尻がワインの里であることを強調しているけれども、事実かどうか不明だ。本当に日本産のブドウを日本で醸造することにこだわっている見上げた業者もいるのだが、きわめて少数である。
早くホンモノの日本産ワインが海外のワインに対抗できるようになってほしい。ワインはずいぶん安くなったが、まだ日本酒よりは高い。
40年ほど前、パリのレストランで飲んだワインがものすごく美味いのに1本300円だったことが忘れられない。日本では1本5,000円から10,000円だった。
そのときご一緒した現在では高名で外国語の天才と言われている先生が、フランス人ウエイターに「もう1本要りませんか?」と訊かれて、断るつもりでうっかり「ウイ(イエス)」と言ってしまい、もう1本出てきた。否定形で訊かれても、要らないなら「ノン」と言わなくてはならなかったのだ。おかげで、3人で3本空けることになり、全員へべれけになった。
ご一緒したお2人の先生はその後、超有名国立大学の教授となられ定年退官されたが、いまでもお元気である。すごい先生方と1か月ほどヨーロッパを回ったのが、私の初めての海外旅行体験である。(だから妻が申し込むツアーの海外旅行がバカらしくて仕方ないのだ!)
(補遺:ブログを読んだ知人から、外国産ワインのビンは750mlなのに、日本でビン詰めにされると日本基準の720mlになってしまうのは不合理だとの指摘があった。まったく不合理なはなしだが、これまで気づかなかった!)
※10代を思い出して詠める
小学校を一番で出て中学へ上には上がゐるを驚く (豊橋市)中里ひとし