院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

「バカ騒ぎ」の必要性(ハロウィンに寄せて)

2015-10-30 15:50:59 | レジャー

(渋谷のハロウィン。朝日digital より引用。)

 昭和30年台、私が幼いころの大人はみな忙しく、バカ騒ぎをしているヒマはなかった。せいぜいクリスマスイブの繁華街で一晩だけバカ騒ぎがあっただけだ。(それだけでも顰蹙を買ったのよ。)

 私が成人してからは、職場の宴会でのバカ騒ぎがあった。バカ騒ぎどころかしばしば喧嘩が起こった。(さいきん「無礼講」という言葉を聞かないね。)

 バブル期になると、ディスコで連日連夜のバカ騒ぎ。肌を露わにした女子が「マハラジャ」の「お立ち台」で踊り狂った。

 こうしてみると、人間集団にはバカ騒ぎが必要なのではないかと思えてくる。(幕末には「ええじゃないか踊り」があったしね。戦前には「東京音頭」で集団が踊り狂うことが偶発的に起こったらしいよ。)

 渋谷や六本木のハロウィンのバカ騒ぎは、バブル期よりずっと金のない若者が、安い自前の衣装で仮装し、公道という「無料の場所」で行っている。つまり、金がないからではないか?

 いまの若者に金があれば、往時の「マハラジャ」のように毎晩有料でバカ騒ぎをさせてくれるレジャーランドが必ず出てくるだろう。(「クラブ」というのが、それなんだろうかね?よく知らないけど。)


※私の俳句(秋)

  ホームより電車が去つて秋残り

車椅子用のリフトが付いたバス

2015-10-29 06:37:12 | 生活


 先日、老母の介護ホーム旅行に付き合った。車椅子のリフトが付いている観光バスを初めて見たので、上の写真で紹介しておきたい。


※私の俳句(冬)

  ここからは単線となり雪が降る


マザー牧場と豊橋市の「のんほいパーク」

2015-10-28 11:32:56 | レジャー

(「マザー牧場」の芝生。絶好の秋日和だった。)

 豊橋には市立の、動物園植物園科学館が一緒になった「のんほいパーク」という施設がある。ここは、たいていすいている。乗り物の値段も安く、待ち時間も少ない。

 「マザー牧場」もわりによかったのだが、民間だからか「のんほいパーク」に比べて価格が高い。上のマザー牧場の観覧車を見ていただければ分かるように、マザー牧場の遊具は全体的にちゃちなのだ。

 お子様連れで来られる方に豊橋市立「のんほいパーク」はお薦めである。「のんほいパーク」の観覧車はもっと豪華である。

(私はこの青いパイプ椅子にすわって、ビールとソーセージをいただいた。「のんほいパーク」にはこういう場所がない。)


※私の俳句(秋)

  あとひとり患者待つ夜のしぐれたる

マザー牧場

2015-10-27 08:21:32 | レジャー


 わけあって千葉のマザー牧場へ行った。上の写真は劇場だが、スクリーンの部分がガラスで、そとにいろんな動物・・ホルスタイン、クロブタ、ダチョウなどが登場する。みんな当たり前の動物だが、説明のお兄さんが「ホルスタインは大人になると身長が170センチにもなって体重は700キロになる」なぞと説明してくれる。

 お兄さんが声をかけるとガラスの舞台の袖からダチョウが走り出てきて喝采を浴びる。ありふれた動物なのに、これほど面白く見せる演出に感動した。

 イルカのショウはイルカの訓練が大変なのに、この動物ショウはなんの芸もない動物を面白く見せる。たいへんコストパフォーマンスのよい興行だと感じた。

(ビールとソーセージを安く売っているのもよかった。)


※私の俳句(春)

  案じごとさておき花を見に乗車

処女論文「交互色彩分割法」

2015-10-26 11:55:27 | 学術
 論文は読まれてこそ価値がある。私もいくつか論文を出したが、いまだに読まれている論文は、処女論文の「交互色彩分割法」(芸術療法誌、1978年)だけである。この論文が読まれるのは中井久夫先生、山中康裕先生、飯森眞喜雄先生、志村実生先生、矢幡洋先生らが紹介してくださったことが大きい。

 処女論文がもっともよく読まれることはけっこう多いらしい。処女論文には作者の一生分が込められているからかも知れない。

 論文「交互色彩分割法」のPDFファイルはこれです。

著書を贈られたら礼状は読まぬうちから

2015-10-24 14:02:53 | 読書
現代の統合失調症治療の再検討 (こころの科学叢書)
中里均
日本評論社
(画像をクリックすると amazon の当該ページに跳びます。)

 著書(論文も含む)を知り合いに贈ったことが何度かある。返事があるのは、なんと半分以下だ。

 むかし、夏彦翁が「読まないうちから礼状を出せ」と言っていた意味がよく分かった。著書を出すのは一種の名誉である。そんなものを贈られても面白くない気持ちはよく分かる。だからこそ、礼状は早いほうがよいのだ。

 私は著書を贈られたその日に礼状を書く。読む読まないは当方の勝手である。私は著者も気づいていない部分を好意的に指摘するようにしている。(そういう指摘は読まなければできないけれども・・。)


※今日、気にとまった短歌

  一人(いちにん)の老人死ねば図書館のひとつが消ゆるが如しと聞きぬ (愛知県南知多町)杉山智栄

まだ斜めの家を建てる業者がいるのか!

2015-10-24 06:41:37 | 技術

EAZET 旭化成建材工業(株)のHPより引用。)

 多くの人が一戸建てを夢見た高度経済成長時代、一戸建てにも悪徳業者がいて、せっかく建てた家がすぐ斜めになり、廊下をビー玉が転がるようになった(映像を見た)。

 一戸建てを都心には無理だから、横浜のマンションを買った人も多いだろう。それが、また斜めでは泣くに泣けないではないか。気の毒でならぬ!世に悪党の種は尽きまじか!


※今日、気にとまった短歌


  サチュウカンナカツギダイダなどという暗号で目を輝かす君 (東大阪市)福山桃歌


プロ野球のドラフト会議って「奴隷市場」(人買い)に似ていると思われませんか?

2015-10-23 05:59:13 | スポーツ

まじでかニュースより引用。)

 プロ野球のドラフト会議って、私にはむかしの「奴隷市場」を連想させるのですよ。「奴隷市場」では屈強な若い男性ほど高値が付きました。


※今日、気にとまった短歌

  限界を超えた荷物で下校する中学生の眼のひかり良し (仙台市)工藤吉生


なぜ高校野球があんなに人気があるのか解らない

2015-10-21 08:52:03 | スポーツ

BBC for baseball より引用。)

 私は高校野球になぜあんなに人気があるのか分からない。高校球児が純粋でないことは周知の事実だ。ファンの女子高生と不純なことをしているのは公然の秘密である。

 高校生のスポーツにはハンドボールもバスケットもある。それらの大会は一切報道されない。それなら高校野球も報道しないでくれ。

 新聞が見開き4面でプロスポーツを報道している。テレビにもスポーツニュースのコーナーがある。巨人が勝った中日が負けたなぞということはニュースのうちに入らない。ファンはゲームそのものを見ればよいのだ。勝ち負けやハイライトだけ報道されてもうるさいだけである。


※今日、気にとまった短歌

  「弟が肝硬変」と言う人に返す言葉を探す数秒 (瑞浪市)加納義光

下駄屋の末路

2015-10-20 11:47:14 | 文化

丸屋履物店のHPより引用。)

 私は幼いころ下駄を履いていた。中学生になっても学校のプールにはホウバ下駄で通った。夏でも蒸れないので心地よかった。

 私が大学生になったころ(昭和44年)、下駄の時代は終わった。

 幼いころ近所に下駄屋があった。そこの老親父が上半身裸で夕涼みをしていた。(当時は東京のど真ん中でも夕涼みがあったのだ。)

 下駄屋の老親父を見て父親は言った。「あれが下駄屋の末路だよ!」。口の悪い父親であった。以来その下駄屋の復活はなく、老親父が死んで下駄屋一家はどこかへ離散してしまった。

 私の口が悪いのは遺伝である。


※今日、気にとまった短歌

  問題を提議し経過と結論を自分で言ひて妻は席立つ (松阪市) 山本公策

「教育経済学」という分野

2015-10-19 22:08:03 | 経済


 ある課題を子どもがなしとげた時、お前は頭がよいと褒めるより、よく頑張ったと努力を褒めるほうが、効果が長続きするという。

 少人数学級がよいと言われていたが、よいというエビデンス(科学的根拠)は文献にはないという。

 小学校の徒競走で、全員が手をつないでゴールし、順位をつけないことが昔行われていたが、その子供たちが長じてグループで協調することを好むようにならないばかりか、他人に頼みごとを聞いてもらっても感謝しない、などの弊害があったとの報告があるそうだ。

 これらは教育経済学と呼ばれ、上の雑誌に特集があって、けっこう面白かった。(経済学でRCT(無作為割り付け試験)が行われているのには驚いた。)


※今日、気にとまった短歌

  どこからか金木犀の香り来てどこかはどこかのままにしておく (名古屋市)稲熊明美

電車でいちゃつく男女・日本の恥!

2015-10-12 05:37:25 | 文化

(いちゃつく男女を台湾人が批判。KOARA.jp より引用。)

 みなさまは電車内でキスしたり、ベタベタといちゃつく男女が減ったと思われないだろうか?

 また、さんざん批判されたせいか、電車内で化粧をする女も減った。これは喜ばしいことである。

 ひと前で平気でキスをする西洋文化の国に住んだことはないが、少なくとも日本ではひと前でキスをしてはいけないのである。キス以上のいちゃつきや本番はラブホでやれ!という文化が日本にはある。

 若者についていろいろ言われるのは世の常だが、少なくともいまの若者は公徳心がある。草食系でもなんでもいいから、ひと前でいちゃつくのはやめてくれ!


※私の俳句

  銭として団栗くるる幼なかな

「少年マガジン」の表紙

2015-10-11 04:18:17 | 漫画


 最近の「少年マガジン」の読者層は何歳くらいなのだろうか?私は小中学校のころ少年マガジンで育った。その後は漫画研究会を主宰していた関係上、「マガジン」を見てはいたが、次第に「ガロ」など前衛発掘に移っていった。

 もはや「マガジン」を見ることはない。ヒットした作品の単行本だけを買うようにしている。

 ところが、さいきんの「マガジン」の表紙は毎回、美女が写っている。

 小学生にはこの美女たちの凄さが分からないだろう。「マガジン」は「少年」と名乗っても、もっと年長者を読者とするようになったのかもしれないね。


※私の俳句

  窟の闇ひかるきのこと云ふがあり

正論を載せざるをえなくなった新聞

2015-10-10 05:08:58 | マスコミ

(読みやすくなる新聞クリップ。FORMのHPより引用。)

 昨日の毎日新聞中部本社版の投書欄に「民主党は他国と戦争はしないで話し合い(外交)で解決せよと主張してきたのに、安保法案の参院特別委で乱闘を仕掛けたのは自己矛盾だ!」という会社員の中村さん(57歳・男性)の投書が載っていた。

 ほかの左派の新聞にも少年らによる同様の正論が、投書欄に載っていた。とうとう左派の新聞でさえ、正論を載せざるをえなくなったかと感慨に耐えない。


※私の俳句

  柿くれし隣の妻の美しき

学生運動はいつでも「お遊び」

2015-10-09 06:00:19 | 歴史

(60年安保反対のデモ隊。朝日新聞DIGITAL より引用。)

 このたびの安保法案反対の学生デモが、まるで縁日のようで、70年安保のときの学生運動と較べてあまりに平和だという論調がある。

 70年前後の学生運動を経験した私から見れば、どちらも平和だ。70年前後の学生運動も「遊び」と思って同年代の私は見ていた。当時の学生運動はエリート意識の発露だった。ために、東大京大などの有名校ほど学生運動が激しかった。

 当時、学生運動の「闘士」だった連中のその後を見れば分かる。99%の学生が思想問題とは縁を切り、そのまた一部は外車を乗り回すようになった。学生時代のお前たちの活動はいったいなんだったのか?目立ちたいだけだったんだろ?と私は未だに彼らに詰め寄って苦笑いをされる。

 さかのぼって、60年安保の反対運動も、激しさはさらに凄かったが、マスコミがデモを煽るのをいっせいに辞めたら、たちまちしぼんだ。所詮その程度のものだったのだ。(そのころ私は小5だった。今でも鮮明に覚えている。)

 デモは民主主義違反だという考え方に「なるほど」とも思う。かりにも民主的選挙で選ばれた国会をデモで否定するのは、明らかに民主主義違反だ。


※私の俳句

  毀(こぼ)たるる家の守宮(やもり)のいきどころ