院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

NHKは一流歌謡歌手に合唱をやらせるな!

2012-02-29 00:00:03 | 芸能
 近頃めっきり少なくなった歌謡番組だが、NHKはちゃんと放送している。

 流行歌はロック系が主流で、歌謡曲はCD店に在庫さえない。

 だが、公平に見てロック系より歌謡曲の歌手の方が上手い。一流の歌手は個性も豊かだ。

 ところがNHKは、その一流歌手に合唱をやらせる。番組に花を添えるつもりなのだろうが、聴くほうはたまらない。個性がぶつかりあって不協和音になってしまう。

 ソロ歌手はソロが上手いのであって、合唱にははなはだ不向きな声とテクニックである。

 ソロ歌手にとっても合唱をさせられるのは、きっと屈辱だと思う。それをNHKはやらせる。NHKのセンスを疑う。

 ソロの一流歌手に合唱をやらせてはならない。一流バイオリニストを集めて合奏をやらせるのと同じことである。

橋下大阪市長の主張

2012-02-28 00:00:13 | 社会
 橋下大阪市長は、いいことを主張している。

 まず、組合を敵対視。
 
 公務員の組合ほど意味の分からないものはない。いくらサボタージュしても会社(役所)は潰れない。賃金も人事院勧告で決まっている。なんのために組合活動をするのだろうか?

 会社(役所)は潰れないから、民間の組合より言うことが極端で、威勢がいい。公務員の組合活動はただの自己満足とさえ思える。そのような連中を敵対視するのは当然である。

 次に、教育委員会批判。

 教育委員会は本当に機能しているのだろうか?教育委員長はたいてい地元の名士で時間に余裕のある人がなる。教育理念なぞとは無縁の人が多い。誰か批判する人がいないかと思っていたところだ。

 最後に、総理大臣の直接選挙。

 これだけは賛成できない。橋下さんは自分が直接選挙で市長になったから、そう言わざるをえないのかもしれないけれども、総理大臣を直接選挙で選んだら、とんでもない人が総理大臣になる恐れがある。自衛隊の指揮権を変な人に持たせてはいけない。

無用の長物・東京スカイツリー

2012-02-27 04:49:45 | 技術
 もうじき東京スカイツリーが完成する。けっこうな前評判である。そりゃぁ日本一高いタワーだから、さぞかし展望がよいことだろう。

 しかし、いつぞや述べたように、あのタワーは何に使うのだろうか?建前は障害物のため電波が届きにくい場所をなくすのだという。タワーを高くして、障害物の陰がどれほど減るのだろうか?数理的には、そのような場所をゼロにするには、タワーを無限に高くしなければならない。

 ケーブルを使えば、高いタワーは必要がない。現に東京近辺は光ケーブルが張り巡らされているはずだ。だから、もう5年もすれば、廃物となった名古屋のテレビ塔のように東京スカイツリーも役目を終えるだろう。

 それが分かっているのに、何故東京スカイツリーを建てたかが疑問である。計画が始ったのが2003年というから、当時はインターネットがここまで発達するとは思ってもいなかったのかもしれない。

 もし思っていたら、用途は別にあるのではないか?秘密の用途か?利権がらみか?

 もっとも善意に解釈すれば、地域振興のためである。そのためなら、建設費650億円も無駄ではないかもしれない。人間は高いところが好きだから、観光客が押し寄せるだろう。

 いずれにせよ、あと数年たてば、放送も携帯電話の基地局への電波もすべてケーブルに置き換わって、東京スカイツリーが出す空中電波がかえって邪魔になり、東京スカイツリーは技術的な役割を終えるだろう。

 そのあとは、パリのエッフェル塔のように何の役目も持たないただの展望台になる。ただし、航空機の邪魔者ではあり続けるだろう。

マグロの解体ショー

2012-02-26 01:10:31 | 文化
 屠畜場は、ふつう一般人には見せない。医学生のころ公衆衛生学の実習で屠畜場見学に行ったことがあるが、の現場は見せてもらえなかった。は見た。血まみれの床に牛の乳房が転がっていた。

 どこの国でも、屠畜場は医学生のような特別な者にしか見せないだろう。

 むろん人体解剖も見せない。

 人の死の現場も近い親族にしか見せない。30年ほどまえ、これを「死のポルノグラフィー化」(秘すること)と言って、死が日常から乖離する元凶だと批判された。

 話は跳ぶようだが、最近は魚を捌けない主婦が増えている。飼っているニワトリをツブす(殺して捌く)ことは、昔の農家では普通にやられていたが、今、ニワトリをツブせる主婦はいない。

 そこで、少し不思議に感じるのは、マグロの解体ショーに人気があることだ。魚を捌けない主婦にとって、牛の解体はもちろん、マグロの解体も気味が悪いのではないか?

 マグロの解体ショーは東日本大震災の被災地でもアトラクションとして行われた。牛やニワトリが駄目で、マグロは大丈夫という神経が不可解だ。

 そのうち動物愛護の盛んな国から、マグロの解体ショーは野蛮だとの声が挙がるかもしれない。(私は別に問題なしと思っているが。)

漫画におけるマドンナ

2012-02-25 00:00:51 | 漫画
 小説にも映画にも漫画にも、たいていマドンナが出てくる。出てこない作品を捜すほうが難しいくらいだ。

 少年漫画にはほぼ必ずマドンナが設定される。主役級でなくても出てくる。漫画「BAKUMAN」なら、主人公サイコーの恋人である。この恋人はアイドルとしてスカウトされるほどの美少女に設定されている。

 漫画「ワンピース」には王女ビビがいる。「人魚篇」では半裸の人魚たちがめいっぱい色っぽく描かれている。少年漫画だから編集者が作者に色っぽく描けと命じているのではないか?

 ところが、私が好きな介護漫画「ヘルプマン」には、マドンナが出てこない。これは珍しい。老人の世界を扱うのにマドンナは却って邪魔なのだろうか?それとも「ヘルプマン」が少年漫画ではないからだろうか?

 漫画「北斗の拳」にもマドンナが出てくる。ところが「北斗の拳」ファンの少年たちの中には、まだ幼なすぎて、マドンナの魅力が分からない子がいる。

 ある男子小学生は「北斗の拳」の主人公ケンシロウが、なぜマドンナ一人のために、あんなに必死に戦うのか分からないと言っていた。この子は、まだ異性の魅力に目覚めていない初々しい時期にいるのだ。

やはりギリシャは破綻する

2012-02-24 02:40:14 | 経済
 ギリシャはとりあえずEUの援助を受け、当面の破綻からは逃れることができた。しかし、EUとIMFの係官が常駐するという。

 私は経済問題に詳しい者ではないが、常識で考えて、ギリシャ政府は独自の財政政策ができなくなるだろう。つまり、EUとIMFの言いなりになるしかないということだ。

 このEUやIMFの指導というか、口出しをギリシャ国民が甘受できるかどうかに、ギリシャの今後はかかってくる。私は誇り高い(誇りだけは高い)ギリシャ国民が、他国の干渉を受け入れるとは思えない。

 再びゼネストなぞをやるだろう。そうなると、EUもIMFももう面倒を見てくれなくなる。そしてギリシャは本当に破綻する。

 以上は経済の問題というより、常識の問題なので、素人の私も考えてみた。

漫画家やなせたかしさん

2012-02-23 00:00:04 | 漫画
 アニメ、アンパンマンのテーマソングは、とても良いメロディーだ。作曲は故三木たかしさんだという。

 アニメ自身も、園児たちを釘付けにする力をもっている。アンパンマンのテレビが映ると園児たちはサーッと静かになって、アニメに見入る。恐ろしいほどの吸引力だ。

 内容は極めて倫理的であり、非の打ち所がない。アニメは数あれど、アンパンマンほど親たちが子どもに安心して見せられるアニメはあるまい。

 やなせたかしさんは、もう90歳近い。でも、齢を感じさせない。すごいと思う。

 実は私は少年のころ、まだ医学部進学を決める前に漫画家になろうかと、すこし思ったことがあった。(ストーリー漫画ではなく一こま漫画。)

 その頃に、やなせたかしさんが書いた「漫画家になる方法」というような内容の本を読んだ。そこには「デビューは一流誌からせよ。三流紙からデビューすると絵が荒れる」という下りがあって、なるほどと思った覚えがある。

 そのころ「週刊朝日」が16こま漫画を一般募集した。グランプリはやなせたかしさんで、やなせさんは「週刊朝日」に「ボウ氏」というシュールな漫画をしばらく連載した。

 すでに名前が知られていて、「漫画家になる方法」のような本を出しているやなせさんでさえ、一般公募に応じるのだなと、襟を正した。

 最近、私は一こま漫画を書く代わりに、こうしてせっせとブログを書いている。

俳句に季語は必要か?

2012-02-22 00:02:14 | 俳句
 現代俳句協会の金子兜太氏は、俳句には必ずしも季語は必要でないとの持論があって、季節を表す語以外で約束事の言葉、例えば「サラリーマン」などを「雑」という項目にまとめようとしている。

 一方、伝統俳句協会(ホトトギス)は、俳句は季節を詠むものであって、「雑」なぞはもってのほかとしている。

 伝統俳句協会は、無季の句を俳句と認めない。だから、無季の俳句という言葉さえ認めず、無季なら「一行詩」と名乗るべきだとの見解だ。川柳に「詩性川柳」という分野があるが、これは無季俳句と区別がつかない。まして、季語が入っていると有季俳句とも区別がつかない。

 例えば東大寺の「お水取り」は春の季語である。お水取りには、もうじき暖かくなるという含蓄がある。だから、詳しく述べなくても「お水取り」と詠むだけで、季節の気分が分かる。

 俳句は短い。その中に、いろいろなニュアンスを詠み込もうとすると、勢い季語の力を借りなくてはならない。

 だから、私は季語という「約束事」は必要だと思う者である。

NMB48はかわいい

2012-02-21 00:02:51 | 芸能
 NMB48がのしている。近いうちにAKB48の人気を追い抜くだろう。

 なぜかと言うと、AKB48にはハンディがあるのだ。ハンディとは、AKB48の発足時には、彼女らはまだ海のものとも山のものともつかなかったことだ。

 AKB48は、メジャーになるのに6年かかった。もうみんな「おばさん」である。それに引き換え、NMB48はすでにAKB48という成功モデルがあるので、リスクなしにメジャーになれた。だからAKB48よりも3歳以上も若い。

 その上、成功モデルがあるから、つぶよりの娘をオーディションに集めることができた。そのためだろう、私には平均的に見て、AKB48よりもNMB48のほうが「美女度」が高いように思える。

 2011-10-10 の「AKB48は今度の紅白歌合戦までは持たないだろう」という予言は当たるだろう。

  (NMB48の画像)

衆愚の権化・検察審査会

2012-02-20 06:28:20 | 社会
 小沢一郎氏の裁判で、小沢氏に不利なかなりの供述調書が証拠として採用されなかった。これは、めでたい。実はホリエモンの最高裁での実刑判決以来、最高裁といえども衆愚世論に迎合するのだなと心配していたからである。(ホリエモン実刑判決は法曹界でも情緒的判決として疑問視されている。)

 今度の裁判官は大衆迎合的でない。拍手を送りたい。

 大衆はどうしても小沢氏を有罪にしたてあげたいのだ。だから、不起訴になっているにもかかわらず、検察審査会は世論に迎合して2回も小沢氏を起訴しろと検察に命じた。

 小沢氏は顔つきが嫌われているのか、豪腕が嫌われているのか、衆愚世論に評判が良くない。そこで大衆迎合的な検察審査会が起訴を命じたのだと私は思っている。

 衆愚世論に嫌われている小沢氏という人物は、だからこそ信念がある政治家にちがいないと、逆に私は思う。

 それにつけても検察審査会のお粗末さよ。検察審査会は衆愚世論に配慮して人民裁判でも開こうとしているのだろうか?

書店が潰れる

2012-02-19 17:48:24 | 芸能
 本はなるべく馴染みの書店で買うことにしている。それが人情というものだろう。

 しかし、書店で買うのは急ぎでない本だけだ。書店に注文すると届くまで2ヵ月かかる。すぐにでも読みたい本は、どうしてもアマゾンで買うことになる。遅くても3日で届く。

 本の通販の拡大によって、書店の凋落が著しいとは、もう何年も前から言われていることだ。書店の数はどんどん減っている。書店はなぜ対抗策を打ち出さないのだろうか?

 書店に本が届くのが遅いのは、特有の流通システムによると言われている。本の卸しはすべて日販と東販が押さえているそうだ。

 書店が駄目になれば日販も東販も駄目になる。この二社はアマゾンに対抗する手を何か考えているのだろうか?今のままだと、書店も卸しもアマゾンに食われてしまう。

 書店で実際に本を手にとって選ぶのが私は好きだから、書店には潰れてほしくないのだが。

ジャスミン革命の後

2012-02-18 03:11:02 | 経済
 私は国際情勢にはずぶの素人だけれども、昨年チュニジアで起こったジャスミン革命はうまくいかないと思う。

 なぜかというと、国民が働かないからである。働き盛りのいい大人が、昼真っからカフェテラスにたむろして、一杯70円のエスプレッソで何時間もおしゃべりしているところを見て愕然としたからだ。

 もしかすると、チュニジア人が怠惰なのではなく、働く場所がないのかもしれない。しかし、表情に屈託はなかった。

 いくら革命を起こしても、生産しなければ誰も援けてくれない。経済的な裏づけがなければ、革命政権も何もできない。チュニジアは今、革命は起こしたけれど、はてどうしたものか?という状況ではないだろうか?

 エジプトの革命は、もっとうまくいかないだろう。隣国のマネだからである。ムバラク政権は倒れたが、庶民は自分でなんとかしようとせず(できず?)、革命後も何も変わらないじゃないかなんて呑気なことを言っている。

 アラブの春は前途多難だと、私は思っている。

 (見出し画像はチュニジアの青空市場、2008筆者撮影)

ずるい禁煙運動

2012-02-17 00:07:34 | 環境
 もう、ほとんど諦めの境地だが、禁煙運動のアンフェアさに一言述べたい。

(1)禁煙地域を作って、そこに猛毒の排気ガスをばらまく車を走らせるのは、矛盾していないか?

(2)喫煙者に肺がんが多いことを喧伝するなら、喫煙者に認知症が少ないことをなぜ言わないのか?(この事実にはちゃんとエビデンス(証拠)がある。)

 あまりに手前勝手な禁煙運動には、もううんざりだ。(断っておくが、私は禁煙には反対ではない。運動のやり方が見苦しいのだ。)

ギリシャの財政破綻

2012-02-16 07:10:02 | 経済
 わが国では夕張市が財政破綻した。どのように財政再建しようとしているのか分からないけれども、努力はしているようだ。

 国レベルでいくとギリシャが財政破綻するかもしれないという。たぶん破綻するだろう。なぜかというと、財政再建に対する国民の協力がないからである。

 政府が破綻回避の政策を打つと、ゼネストや暴動までやって、国民はそれを阻止しようとしている。ゼネストや暴動は何も生産しない。主な収入源が観光収入というギリシャは、暴動なぞしている暇はないはずである。ギリシャの財政はスパイラル的に悪化するだろう。

 国が財政破綻するとどうなるのか?私には詳しくは分からない。EUが援助するのだろうか?

 ギリシャはノーベル文学賞詩人まで輩出している文化国家である。そのような国民が、雑穀なぞの食糧援助を甘受するだろうか?

 私はギリシャの破綻を対岸の火事として見ている。わが国は財政破綻しないと思い込んでいるからである。

うつ病の磁気治療

2012-02-15 10:45:19 | 医療
 うつ病の磁気治療が効果を上げているらしい。この治療法が普及すれば、薬物療法を中心とした現在のうつ病治療は大きく変わるだろう。

 磁気治療とは脳の一定部位に磁気を照射するものだ。ある程度の理論付けがなされていて、結構納得できる。

 うつ病の電気ショック療法というのは昔からあって、これも大層効果があった。しかし、全身麻酔下で手術室で行わなくてはならず、一般の開業医が行うには一定の壁があった。

 電気ショック療法は、効くということだけ分かっていて、なぜ効くのかが分からなかった。

 磁気治療は、電気ショック療法を洗練させた方法のように私は思う。だから、電気ショック療法のように劇的に効いても何の不思議もない。

 わが国では神奈川の芹香病院が臨床試験を行っている。これで、うつ病の磁気治療が一般的になれば、薬物は必要なくなって、抗うつ剤は巨大なシェアを失うだろう。

 うつ病治療の革命と言ってよい。ちなみに、芹香病院は50年以上前から先進的な病院として有名で、ここでやった臨床試験なら信用できる。