院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

有効求人倍率上昇と団塊の世代

2017-11-16 00:53:57 | 経済

(旅館で働く魅力を伝えるツアー。産経新聞より引用。)

 有効求人倍率が増えたのは経済政策によるものではなく、たんに人口構成の問題である。2017-10-22でも触れたように各人はさほど豊かになれない。

 18歳人口は団塊の世代の半分しかいない。だから団塊の世代が全員一線を退いた現在、その分を補充できないのは当然すぎることなのだ。

 団塊の世代はこれまで、さんざんワリを食ってきた。小学校は鮨詰め。受験は熾烈。(2017-08-15)。こんご病院や介護施設は増床を余儀なくされるだろう。しかしながら、すぐにいなくなるはずの団塊の世代のために極端な増床はできない。もっと言えば火葬場を増やすこともできないだろう。

 このようにして団塊の世代は死ぬまでワリを食うのである。

 ※今日の短歌
   塩はだめ砂糖だめだめ酒もだめ自業自得の淡い生活
   斎藤昭弘(東京都)

医療費削減が意味するもの

2017-10-28 00:03:10 | 経済

(むかしの看護師。ウィキペディアより引用。)

 年間約40兆円かかっている医療費を1兆円減らそうという案が財務省にある。医者は儲けすぎだから削減はいいことだと考える人が多いかもしれない。だが、根本的な間違いがそこにはある。

 医者は収入から看護師やレントゲン技師を雇う。医者の収入が減ると、看護師やレントゲン技師の収入も減ることになる。さらに、レントゲン装置や医療器具が買えなくなる。または質が落ちる。その結果、それらを作る人たちも不景気になる。

 さらに言えば、医療と直接関係がない分野、すなわち建築屋や事務員、果ては掃除のおばさんの収入も減るか失業する。こうして医療費削減の影響は医療分野に留まらなくなるのだ。

 一か所をいじると他の思いもよらない場所に影響が出てくる。ここが経済政策の難しいところである。

 ※今日の短歌
    山荘は吹奏楽部の合宿か草越えてくる<クワイ川マーチ>
    三井修(塔)

有効求人倍率1以上はめでたいか?

2017-10-22 00:00:03 | 経済

(欧州連合体の失業率。ウィキペディアより引用。)

 すべての都道府県で有効求人倍率が1を超えたというが、めでたいようでめでたくない。

 GDP以上に求人があるということは、一人の分け前が減るということである。タクシーのように客が増えたわけではないのに求人が多いのは、すぐにやめてしまう運転手が多い証拠である。

 職があってもワーキングプアが増えるだけである。働く意欲がない者は、もともと統計に乗らない。雇用のミスマッチがあっても勤労者は我慢してしまうのかもしれない。結果、企業内失業が生まれる。
 
 その他、就業意欲の減退など完全雇用の副作用は、まだいろいろあるらしいが、筆者の能力を超えている。完全雇用は必ずしもめでたいばかりではないと言うにとどめる。

(一言で言ってしまえば、失業のない世の中は緊張感を欠き、国民がタルんでしまうのだ。2%程度の失業率はあったほうが、国民は勤勉になりやすいという。)

 ※今日の俳句(秋)
    秋雨や十二で逝きし妹(いも)の顔

「働き方改革」とは何か?

2017-10-15 00:03:46 | 経済

(働き方改革のポスター。TeamSpirit より引用。)

 「働き方改革」という言葉から「楽して生産性を上げる」というイメージが浮かぶのではないか。言い方を変えれば「楽して得をする」という意味だ。

 だが、それでは受験生が浮かばれない。「楽して受かる」ということはあり得ないからである。私の受験時代には夜9時まで勉強してくたくたに疲れても、ここでやめては競争相手と差がつかないと、さらに1時間勉強した。苦にならぬよう好きな数学を最後まで残すなどの工夫をほどこした。(「私の浪人時代(1)」2011-06-18

 たぶんヤリ手の経営者たちは「楽して生産性を上げる」なんてことを信じないだろう。現実はまったく逆である。生産性は苦労しないと上がらないのだ。甘言を弄しても、あとで働き手も気づくだろうから、そのときはどうするのだろうか?

 ふたたび目新しい甘言をひねりだすのだろうか?

 ※私の俳句(秋)
    柿置きし枕辺に立つ祖父母たち 

韓国は日本を超えられない

2017-09-28 08:00:26 | 経済

(キムチ造り。VELTRA より引用。)

 30年前、わが国が著しい経済発展をしていたころ、韓国も大いに発展した。

 そのとき友人の高級官僚が「韓国は日本を超えられない」と断言した。私は怪訝に思って何故かと問うた。彼の回答は明快だった。

 「韓国は人口が日本の半分以下だから」

 あ、そうか!と私は電光のように理解した。兵隊が少なければ生産も消費も少なくなるのだ。

 いま、わが国は兵隊が少なくなることを心配している。ために専業主婦を働かせようとの力がかかっている。その力に乗せられて、うかうかと働きに出る主婦は、女性の社会進出でもなんでもなく、兵隊の員数合わせに協力しているに過ぎない。

 ※私の俳句(秋)
    通学路の柿色づいて来りけり

安物買いの銭失い(1)

2017-09-15 02:40:16 | 経済

(ジョアン・ジルベルト。ウィキペディアより引用。)

 中学1年生の時、親に頼んでクラシックギターを買ってもらった。音楽に興味がない両親は「最初は安物でよい。高い楽器は上達してから。途中でイヤになるかもしれないし・・」と千円のギターを私に与えた。

 このギターが弾けない。弦とサオの間が1センチ近くあって、弦をフレットに押し付けるのに大変な力が必要なのだ。まして和音なんて、とてもじゃないが押さえられなかった。

 ギターとはずいぶん力が必要なのだなと思い、それきりになった。その後、友人のギターを触る機会があり、弦が何の抵抗もなくフレットに着くことに驚いた。

 千円のギターは形はギターだが、楽器ではなかった。一見ギターに見える「飾り」だった。(並みのギターが1,2万円の時代だった。)最初の出会いがこれだったから、私は一生ギターが弾けるようにならなかった。

 (1)初心者ほどよい楽器を使うべし。
 (2)楽器購入は、分かっている人と行うべし。

 これまで何度も述べてきたが(たとえば「弘法は筆を選ぶ」2007-01-19)、大切なことだから何度でも言う。

 ※私の俳句(秋)
    机上なる途切れし稿や秋扇

優良物件(土地)は市場に出ない

2017-09-09 00:55:17 | 経済

(全国チェーンの不動産屋。LIFULL HOME'SのHPより引用)。

 土地の優良物件とは、南道路、正方形に近いものを言う。角地なら申し分ない。しかしながら、そのような優良物件は万に一つもない。もし、そのような物件があれば、市場に出る前にコネがある人に売られてしまう。

 南道路でも南側の間口が狭く、南北に細長い土地だったりする。そういう物件なら市場に存在する。

 住居にするなら南側の道路は幹線であってはいけない。車の音がうるさいからだ。暴走族が通るかもしれない。また、店舗が開けるような幹線道路だと地価が高い。

 ここまで来て考えてしまう。そもそも土地とは個人の所有になじむのだろうか?空間や川や海のように、おおやけのものではないのか? 少なくとも石器時代はそうだった。人々はどこの土地にでも住めたし移動することもできた。土地を「所有」するという考え方は、紀元前の古代ローマ帝国時代以来、いやそれより前の農耕文明による定住化時代から出現したようだ。

 個人レベルなら、隣家との境界線争いをしている人を複数知っている。国家レベルでも尖閣諸島や北方領土問題がある。

 土地の個人所有を認めないと共産主義的だと言われそうである。だが、共産主義国家でさえも領土拡張の野心がある。

 自由主義である以上、土地の個人所有を認めなくてはならないのだろうか?個人所有とは欲望と表裏である。強欲な人ほど所有したがる。

 人間とはイヤなものだなぁ、と慨嘆するしかないのだろうか?

 ※私の俳句(秋)
    瀬の音に消されさうなる虫の声




庶民にとって不動産はいつまでも「高嶺の花」

2017-09-08 02:26:33 | 経済
trickle down (したたり落ちる)論といったか名称はうろ覚えだが、シャンペンタワーのように上のグラスが満杯になれば自動的に下のグラスにシャンペンが落ちてきて、そのようにして皆が豊かになるという、お金の流れを説いた論がある。

 だから最初は上のほうが金満になるけれども、そのお金はやがて下のほうにも回ってくる。そういう次第だから最初のうちの格差は辛抱してくれというわけだ。

 話は跳ぶようだが、私は若いころから自分の土地家屋をもちたいと思っていた。庭つき一戸建ては庶民の夢である。だが現在の給料ではまだ無理で、来年こそはと考えた。ところが来年になって給料が上がると土地の価格も上がって、また手が届かないところへ逃げてしまうのだ。

 ようやく気づいたのだが、経済構造がシャンペンタワーなら当然である。最上位の金満家はお金がたまると、下に落とす前にまず蓄財する。すなわち宝石骨董不動産などに替える。当然それらの価格は上昇する。だから宝石骨董不動産は、あまったお金が下のグラスに落ちてくるころには下のグラスにはすでに手の届かない価格になっている。

 こうして庶民には、いつになっても宝石骨董不動産は高嶺の花なのである。ところがバブル崩壊時には様子が違った。これらの財産の価格は急落した。私はその時に今の自宅を買った。買ってからも値下がりは続いた。しかし地方都市の不動産は東京の10分の1の価格だったから苦にはならなかった。

 私が今住んでいるところは、とうじは区画整理中だった。周りは農家ばかりで同じ苗字の人が多かった。入居したその年に「組長」を任命された。よそ者の私は、むかしからの人たちとうまくやっていこうと組長の仕事を頑張った。その仕事の中に肥料の斡旋があった。畑違いの仕事だったが文句を言わずに励行した。


(わが町の風景。筆者撮影)。

 写真の手前左が拙宅(生け垣が少し写っている)。車が見えるちょっと先が左右に走る幹線道路で、以前はその道路までの道は廃屋で塞がれていた。区画整理が進むと廃屋は撤去され写真のような一本道になった。その上、肥料の斡旋もなくなった。

 拙宅から東海道新幹線の豊橋駅まで車で10分余。だから新幹線を利用すれば羽田に2時間あまり。中部国際空港にも2時間半あまり。海外へ行くのに日本の大都市で一泊する必要がない。

 拙宅の以前の所有者は、バブル崩壊による投資事業の失敗で先祖伝来の土地を手放さざるをえなかった。その人の物置の撤去の遅れを許したり、資材を置かせてくれとの願いを私は受け容れた。

 そのためかどうか、もとの持ち主とは未だに薄い付き合いがある。まったく「情けは人のためならず」を実感した。最近この町には邸宅が建ち始めた。この地域は豊橋でも有数の住宅地になりつつある。

 ※私の俳句(秋)
    屋外は闇を満たせる虫しぐれ
    

何でもお金で買えるか!?

2017-07-28 04:29:22 | 経済
(西川史子さん。SANSPO.COM より引用。)

医者でタレントの西川史子さんは10年ほど前、「年収4,000万円以下の人とは結婚しない」と宣言して「高びぃタレント」として有名になった。

その後も、父親や祖父の教えとして「稼げない男はバカ」とか「ブスは存在価値なし」などと毒舌を吐き、本音タレントの地位を確立した。(彼女はミスコン出身だが、テレビでデヴィ夫人から「あの亀みたいな顔の人ね」といわれたこともあるが・・)。

父親からの教えのひとつに「99%のことはお金で片づく」というのがあったそうだ。これは真実かもしれない。愛情さえお金で買える可能性がある。

こんにちの貨幣経済社会では慰謝料とか罰金という制度で、「お詫び」を金額に換算することが一般的に行われている。では、貨幣経済でない民族の中では、「お詫び」や「お礼」はどんな形で行われているのか?が本日の疑問である。

貨幣経済は農耕社会の成れの果てだと私は思う。狩猟採集社会では富(食糧)の蓄積がないから、食糧のやりとりは行われなかったのではないか?無意味に見えるポトラッチ(蕩尽)の制度は未開とはいえ、農耕社会の風習である。

現在わずかに残っているかもしれない狩猟採集民族の「お詫び」や「お礼」の仕方を調べてほしい。前世期にやっと残っていた狩猟採集民族・ブッシュマンの研究を見ても、言語の研究などは詳しいのに、経済的研究がほとんどないのが残念である。


 ※私の俳句(夏)
    顔に本かぶせて眠るハンモック

R.フェルドマン氏はいつも本質を突く!

2017-07-27 00:22:24 | 経済

(ロバート・フェルドマン氏。「みんなの介護」より引用。)

上のR.フェルドマン氏の意見はいつも驚異的なまでに本質を突いている。エコノミストとしての発言は私には分からないことも多いが、分かる部分にはいつも感心させられる。

現在、自殺者減少の手段として「働き方改革」を政府は言っているけれども、フェルドマン氏は「自殺者減少と働き方改革は別問題で、リンクさせるべきでない。自殺にはたんに労働時間だけではなく、もっと深い問題がひそんでいる」と喝破した。(テレビ番組WBSにて)。

「働き方改革(残業制限)」が自殺者を減らすというエビデンスを政府は示していない。日本精神神経学会もエビデンスの提示を強く求めている。(以下を参照。)

精神神経学会の「自殺総合対策大綱」の見直し素案に対する意見書(ここをクリック)

もし残業時間が強く問題となるなら、月200時間以上残業した群とそれ以下の群で自殺率がどれだけ違うか統計学的に示す必要があるだろう。(200時間で区切ると、多くの大学受験生の勉強時間は学校以外に200時間を超えるので、受験勉強も駄目ということになってしまう)。

もうひとつ、統計学に不慣れな人は因果関係の逆転を起こしやすい。精神疾患の中でもっとも自殺が起きやすいのは「うつ病」である。「うつ病」の原因はほんとうは未知である。(幸せいっぱいの人でも「うつ病」にはかかる)。けっして過労やイヤなことがあったから「うつ病」になるわけではない。現在のところ「原因不明」とするのが正しい。

電通の若い女性社員の自殺がきっかけで電通の企業風土がやり玉に挙がっている。そこで「働かせる企業風土」→「自殺」という単純な図式が作られた。だが、じつは若い女性は前から(原因不明の)「うつ病」を発症していたのかもしれない。つまり「うつ病」の人は休ませなくてはならないのに「働け」と命じたのがいけなかった。すなわち電通の件は「うつ病」→「(病人さえ働かせる)企業風土」→「もうダメという書き遺し」というまったく順番が逆のストーリーも考えうるのだ。(若い女性社員は「うつ病」にさえかかっていなければ、電通の企業風土にけっこう耐ええた可能性もあり得ない話ではない)。

だからフェルドマン氏の「働き方改革」と「自殺者減少」はそんなに単純には結び付かないという指摘は、私を唸らせたのである。


 ※私の俳句(夏)
    夏の夜のバナナ小腹を慰めし

金をとるなら謝らせるな!謝らせるなら金をとるな!

2015-12-30 10:26:01 | 経済

yomiuri.co より引用。)

 表題のことばは故山本夏彦翁のものである。

 アメリカでは事故があっても当事者は謝まらないという。謝まったら非を認めたことになるからだそうだ。非はあくまでも裁判で決める。

 日本の交通事故では、被害者から謝罪と賠償金を両方とも要求されることが多い。それでなんとか収まるが、故夏彦翁は「謝罪と賠償金を両方とるのは、とりすぎだ」と言っているのだ。

 このたびの韓国との慰安婦問題では、安倍首相は「痛切な反省」と謝罪をした。韓国はなんとか、それを可とした。それでよい。

 10億円とったと言われるかもしれないが、10億円程度なら個人で動かせる人さえ山ほどいる。国家間で10億円とはゴミみたいなものだ。


※私の俳句(冬)

  パソコンの前に蜜柑を飾とす

註:「飾」(かざり)とは蜜柑とか供え餅とか、正月用の飾り。冬の季語。

「教育経済学」という分野

2015-10-19 22:08:03 | 経済


 ある課題を子どもがなしとげた時、お前は頭がよいと褒めるより、よく頑張ったと努力を褒めるほうが、効果が長続きするという。

 少人数学級がよいと言われていたが、よいというエビデンス(科学的根拠)は文献にはないという。

 小学校の徒競走で、全員が手をつないでゴールし、順位をつけないことが昔行われていたが、その子供たちが長じてグループで協調することを好むようにならないばかりか、他人に頼みごとを聞いてもらっても感謝しない、などの弊害があったとの報告があるそうだ。

 これらは教育経済学と呼ばれ、上の雑誌に特集があって、けっこう面白かった。(経済学でRCT(無作為割り付け試験)が行われているのには驚いた。)


※今日、気にとまった短歌

  どこからか金木犀の香り来てどこかはどこかのままにしておく (名古屋市)稲熊明美

「爆買い」は、いっときのこと!?

2015-07-29 15:35:10 | 経済

(ビックカメラなんば店で買い物する外国人。asahi.com より引用。)

 中国人がたくさん来日して日本製品を「爆買い」している。それを目当てに日本の業者が、さらに「爆買い」をしてくれるよう工夫を凝らしている。

 日本製品は質が良いし、そこに円安があって、中国人の「爆買い」を誘っているらしいが、ある経済学者によると円安は基本的には日本にとってよくないことだそうだ。

 円安によって原油などの輸入品が高くなると、やがて物価全体が高くなる。こうして中国人の「爆買い」もすぐに収まる。あとに残るのは物価高だけで、いま期待しているようには外国人旅行者は増えない。円安とは円の信用が低いということであって喜んではいけないと極めて説得力のある意見だった。

(ギリシャ人はユーロ離脱を恐れている。自国通貨ドラクマになれば暴落する。それにより一時的には外国人旅行者が増えるが、やがて物価高(インフレ)を招き今度は外国人旅行者を遠ざける。観光が生命線のギリシャの人はそれが分かっているだけ日本人より賢いと上の経済学者は言っていた。)


※今日、気にとまった短歌

  針の穴を通った糸はそれまでの糸よりやる気を感じさせるぜ (仙台市)工藤吉生

株を買おうと思ったころ

2015-07-10 06:13:02 | 経済

(1980年台の立会場。(株)東証のHPより引用。)

 30代後半のころ、同僚の行政マンが株に詳しいので、株を買おうと思った。「指し値」とか「成り行き買い」とか基礎的なことを教わった。

 いざ株を買おうと思ったら、ブラックマンデー(1987/10/19)に襲われ、新聞の株式欄は▼印一色になった。行政マンの同僚は「今は手を出さないほうがよい」とアドバイスしてくれた。

 あれ以来、株を買ったことがない。株売買の儲けは株で損をした人のお金が回ってきただけの賭博だと分かって(2014-10-06)から、株には手を出していない。何種類もの株を買ってリスクを分散するのは、要するに平均株価の値上がりを期待するもので、株式投資の面白味がなくなるという。

 そりゃそうだろう。賭博でなくなれば面白くないのは当然だ。個人の株取引を投資だというが、なに賭博の掛け金に過ぎない。あらゆる賭博を避けつづけてきて、私は定年の年ごろになった。


※今日、気にとまった短歌

  御足労お掛けしました警官に謝辞を言われて父を迎える (千葉県松戸市)をがはまなぶ

経済学者に「予知」はできない!

2015-07-07 05:43:02 | 経済

(ノーベル経済学賞学者、クルーグマン氏。togetter より引用。)

 テレビの経済番組で日本人の経済学者が次のように述べた。「経済学者は火山学者と同じで、マグマとか山の地形がどうなっているを知っているが、噴火の予知はできない!」なるほどと思った。

 各金融機関には金融アナリストがいるけれども、彼らの意見が一致したためしがない。それは当然で、相場の今後がどうなるかが正確に分かるのなら、金融機関のサラリーマンを辞めて自分で投資したほうがよほど儲かるからだ。


※今日、気にとまった短歌

  あこがれて婦警となりし娘の写真われに向ひて今日も敬礼 (青森県)菊池美絵