院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

やはり一番しか価値がない!?

2014-04-30 05:05:39 | スポーツ

(田島寧子選手。JOCのHPより引用。)

 プロのゴルフ大会は1等賞は賞金が2等賞の倍だそうだ。ゴルフの優勝者は注目されても、準優勝はさほど注目されない。

 相撲も優勝者だけが注目される。高校野球もだ。オリンピックに金銀銅があるのはお情けで、本当は金だけしか価値がない。シドニーオリンピックの水泳で銀メダルとなった田島寧選手(写真)が「やっぱり金がいいですぅ」と言ったのが受けたのは、真実を正直に言ったからだ。

 スポーツの世界だけではない。卒業生総代は学年で一番の学生でなくてはならないし、不祥事を謝罪して辞任するのも社長でなければならず、副社長では駄目なのだ。

 一番はその価値と責任がダントツに大きいのに、二番三番にも注目させようとする妙な圧力があるので、あえて言ってみた。

60年代アメリカのミーハーポップス

2014-04-29 00:27:15 | 音楽

昭和レトロ倶楽部HPより引用。)

 中学生のころ、東京にはFENというアメリカ進駐軍の英語のラジオ放送があり、そこに「トップ・トゥエンティ」という番組があった。アメリカの流行歌の最新ヒットチャートを紹介する番組である。のちにそれらの流行歌はミーハーポップスと呼ばれた。

 だが私は、なんと良い曲なのだろうと思った。英語の歌詞が分からないから、メロディーとサウンドだけ聴いて、良いなあと思ったのだ。

 私がモダンジャズにハマったのはその2,3年後で、ちょうどビートルズが爆発的に売れた時代だった。モダンジャスから見ると、ミーハーポップスもビートルズもメロディーが単純で、似たようなものに思えた。だが、中学生のときには、こういう曲を作る人は天才だと思ったものだ。

 リトル・ペギー・マーチという15歳の女の子の歌がヒットした。このメロディーは現在でも聴くことがある。

 I will follow him.(Youtube)

 ロネッツという女性グループの歌は、FENで初めて聴いたときにから素晴らしいと思った。これも現在でも歌われるのではないか?このようなスローテンポで聴かせる曲はめったにない。

 Be my baby.(Youtube)

 次の曲もFENで一位になったが、日本ではさほど受けなかったように記憶する。私にはとても良い曲だと思えたのだ。すんなり入ってきて、ひっかからない曲だ。

 Navy blue.(Youtbe)

 これらを「懐かしい」と思われる方は、ご同輩である。若い方々には、これらはどのように聴こえるのだろうか?いかにも古臭いと感じられるのだろうか?だが、現在の流行歌で映像や踊りなしで聴ける流行歌がどれだけあるだろうか?AKB48なら、映像なしで聴けるのはフォーチュンクッキーだけだ。

2交代制勤務を憎む

2014-04-28 00:01:14 | 社会

(コンビナート夜景。四日市観光協会HPより引用。)

 私のクリニックの近くにはトヨタ系の工場が多い。それらは、すべて2交代制の勤務である。一週間は昼勤で次の一週間は夜勤という勤務形態だ。これでは、毎週地球の反対側に旅をしているのと同じで、常に時差ボケ状態となる。

 夜は寝るものだと 2013-02-25 の記事に書いておいた。電燈が発明されてから、このような過酷な労働形態が可能になった。大昔は夜が暗かったから、奴隷でさえ夜間労働を強いられることはなかった。

 2交代制は「機械を遊ばせないため」という以外に正当な理由があるのだろうか?機械が人間を使うようになったのだ。

 生産性を上げないと企業間競争や外国との競争に勝てないと言いたいのだろう。競争とは戦争と同じである。すなわち、先進国は平時でも戦時にある。そして、兵隊は疲弊していくのだ。

規制改革会議の「”選択療養(仮称)”への懸念に応える」に対する疑義

2014-04-27 06:34:37 | 医療
 「”選択療養(仮称)”への懸念に応える」という規制改革会議の文書は、何を言っているのか分からないお役所言葉ではなく、Q&A形式で明快に書かれていることを評価したい。その分、欠点もすぐに分かる。

 「全国統一の中立の専門家による有効性・安全性等の確認」という言葉が出てきて、それが「選択療養」の前提だという。ここで言う「専門家」とは誰のことなのだろうか?専門家が有効性と安全性を確認できたら、それがエビデンスであると見なすらしい。だがそもそも、エビデンスの証明には膨大な時間と労力がかかるから、とりあえず「選択療養」をという考え方が出てきたのではなかったか?自己矛盾である。(海外のガイドラインに掲載とか2編以上の査読論文では、とてもじゃないがエビデンスとは言えない。この程度でOKなら、製薬会社は新薬を売り込むのに苦労はしない。)

 「患者と医師の間には情報の非対称性がある」という指摘に対して、また「中立の専門家」が患者にエビデンスを提供するから、非対称性の解消に役立つとある。ここにも安易な楽観主義が見られる。素人と玄人の間には、絶対的に埋められない非対称性があるから、玄人は玄人として存在しうるのだ。(この欄の「玄人と素人」参照。)

 「中立の専門家」がどこぞの有名教授を指しているとしたら、有名教授が「私は(この療法を)安全で有効だと思う」という意見を「エビデンス」として採用することになる。だが、こうした「権威の意見」を鵜呑みにするのではなく、客観的に検証しようとする態度が実はEBM(エビデンス・ベイスト・メディシン)の発端なのである。規制改革会議のエビデンス理解は時代錯誤と言わなくてはならない。

 記者の「具体的に”選択療養”を求めているのは誰か?」という質問に、議長が客観的データをもってしてではなく、感情をもって反応せざるをえなかったのは、規制改革会議のエビデンスの軽視、ないし素人的な限界を示しているのではあるまいか?

 規制改革会議はなまじ「EBMの推進」なぞ唱えなければよかったのだ。最初から「感情が大事だ」と言ってくれていれば、自己矛盾は生じなかったはずである。(事実、感情は大切である!)

 反論があれば承ろう。ただし、本名までは要らないが、立場を明らかにされたい。

規制改革会議議長、声を荒げる

2014-04-26 00:12:22 | 医療
 4月25日付の日医ニュースによれば、規制改革会議の終了後、議長が記者の質問に声を荒げたそうだ。

 質問とは「具体的に誰が新制度(選択療養)を求めているのか?」というものである。「具体的なニーズの把握が必要ではないか?」との質問に、議長は色をなして「現制度で救われていない患者は間違いなくいる」と述べ、末期がんの患者の例を挙げたという。

 議長はワラにもすがりたい患者には、ワラを与えるべきだという意見だと私は理解した。現行制度では「ワラ」には科学的根拠がなく、「ワラ」を使用すると、健康保険が使えなくなってしまう。議長はそれを気の毒だと思ったのだろう。

 だが、規制改革会議は過去に「EBMの推進」を謳っている。EBMとは「エビデンス(証拠)に基づいた医療」のことで、科学的なエビデンスがない行為を、医療とは認めない立場である。つまりEBMは、当て推量や感情論を排除しているのだ。

 「ワラ」を医療として認めよという気持ちは分からぬではないが、科学的であろうと努力し続けてきた保険診療とはまったく相容れない。

 そして、すでに述べたように、選択療養は末期がんの患者よりも、もっと元気な患者に非科学的な「エセ医療」が堂々と施される道を開いてしまうのだ。

(ここでの議長とは岡基之・住友商事相談役である。2014-04-22 の記事に、かわひらこさんがコメントしてくださった名簿にこの人は載っていない。メンバーが変わったのだろうか?)

(現在約39兆円の国民医療費のうち、死亡の直前6か月以内に50%以上が使われているらしい。むかしからだが、死亡の前にはどれだけ高い薬を使って、どんなに濃厚な医療を行っても健康保健支払基金はNOとは言わない。ここで査定をしたら(つまりNOと言ったら)、供養にならないではないか。遺族の強い反発も予想される。すなわち現場ではすでに「ワラ」を(健康保険の範囲内で)ふんだんに使用しているのである。)

認知症患者の家族に注意義務違反の判決

2014-04-25 00:01:18 | 社会

(樽見鉄道第3種踏切。ウィキペディア「踏切」より引用。)

 30年前、精神科病院に勤めていたころ、患者さんの鉄道自殺に2回遭遇した。列車のダイヤは乱れたが、鉄道会社は2ケースとも「不幸な出来事だから」と損害賠償を請求しなかった。

 このたび認知症患者の鉄道事故死について、鉄道会社から家族に損害賠償請求があり、裁判所は家族に注意義務違反として賠償を命じた。

 30年前に比べて鉄道会社が冷たくなったのだろうか?それとも、もしかして家族が鉄道会社に賠償を請求したので、鉄道会社が態度を硬化させたのだろうか?むかしは、どちらがどちらを責めるということはなかったのだが・・。

コンピュータグラフィック(CG)の今後の進歩

2014-04-24 00:54:35 | コンピュータ

amazon より引用。)

 ディズニーのアニメ「アナと雪の女王」が大ヒットしているそうだ。これからアニメも本格的な3D時代に入るが、今後の改良の余地は人物の顔の表現に残されているだろう。あそこまでの表情は手描きのアニメでは表わせない。

 CG業界では、表情をどうやってコンピュータに馴染みやすくするかが大問題になっているらしい。数学で、これまであまり利用されていない数式がCGでの表情表現に役立つという。数学科出身者が活躍できる場が増えたわけだ。これまでは、数学科出身者は教師になるのでなければ、金融工学くらいしか進路がなかった。

 今、クラウドやビッグデータを扱うのに数学の知識が必要になった。CGでは数学がもっと必要になるというから、就職先が限られるという理由で数学科を敬遠していた学生が、数学科に戻ってくるかもしれない。

 残念なことに「アナと雪の女王」はミュージカルのようだ。私がミュージカルを理解できないことは「ミュージカル大嫌い」(2007-08-14)に書いておいた。

アクションヒーローとしてのスーパーマン、バットマン、スパイダーマン

2014-04-23 05:18:48 | 漫画
amazon より引用。)

 スーパーマン、バットマン、スパイダーマンはいずれも超人ヒーローであるが、アクションはスパイダーマンが一番面白い。

 スーパーマンは空を飛んだりしてアクションに制限がなく、せいぜい「クリプトン元素」が枷となっているだけだ。バットマンは警察から敵視されているという程度の制限である。

 それに対してスパイダーマンは、蜘蛛の糸という制限がある。糸が伸びる範囲でしか動けないから、その範囲内で行われるアクションがかえって面白いのだ。

 制限があるからこそ面白いのは、俳句も短歌も同じである。

これはひどい!「選択療養」制度

2014-04-22 05:05:36 | 医療

(規制改革会議、首相官邸HPより引用。)

 混合診療解禁を批判した記事(2014-03-29)では「選択療養」という用語を使わなかったが、「選択療養」とはすなわち、同記事で述べたように、「○○イオン水の点滴」といった怪しい医療(?)行為にお墨付きを与えるような提言である。(何を「選択」するのか、目的語が分からないのは行政用語の常である。)

 私とまったく同じ意見がダイヤモンド・オンラインに載っていた。参照されたい。当然のことながら、「選択療養」という提言は与野党の覚醒した議員から猛反発を受けている。

 そもそも「○○イオン水」はこれまでだって自由診療としてなら黙認されてきたのだ。今度は「○○イオン水」が健康保険制度を巻き込むことができるようになるというのが、「選択療養」の最大の欠点である。

 そのような案を発表したのは、安倍首相の指示を受けた「規制改革会議」である。「規制改革会議」のメンバーは誰なのか報道されていない。構成員の中に医者は入っていないのではないか?まともな医者なら「○○イオン水」の類を使用している医者が、同じ疾患に対して感染や炎症などの面だけ(効果がはっきりしている)健康保険を利用することを許すはずがない。

 「○○イオン水」を信じ込んだ患者は、健康保険が効く(つまり効果がはっきりしている)感染や炎症の治療を同時に受けても、病気が改善したのはすべて「○○イオン水」のおかげだと思い込むに違いない。

 「規制改革会議」のメンバーに医者が入っていたら、誰なのかを知りたい。

註:「選択療養制度の創設について」(PDFファイル)、規制改革会議の提案

意味が分からぬ昔の絵本

2014-04-21 04:52:10 | 読書
(アジェット婦人画報社刊。)

 うまれたてぼうの
 もっちん

 上の記事の意味がお分かりになるだろうか?写真の絵本とは別だが、私が幼稚園のころの月刊の絵本に、上の文章が書いてあった。

 分からないので親に訊いた。多分「生まれたて坊のもっちん」で「搗き立ての餅のことだろう」とのことだった。だが、現在まで餅を「もっちん」というケースに出会ったことがない。

 おはたをたてて
 くるまにのって
 はつにのにもつは
 いいことね

 という記事もあったことは、いつぞや書いた。「お旗を立てて車に乗って初荷の荷物はいいことね」ということなのだろう。初荷を積んだトラックの絵が描いてあったから。むかし、初荷はお祝いの旗をいくつも付けて運んだ。

 最後の「いいことね」が意味が分からない。「初荷の荷物」も同語反復だ。

 今の絵本はそんなことはないが、むかしの絵本には作家の独りよがりの文章が書いてあった。子どもはもちろん大人が読んでも意味が分からないフレーズが、幼児用絵本に書かれた一時期があったのだ。

医学部人気の過熱(2)

2014-04-20 05:12:23 | 教育

広島市健康保険解説サイトより引用。)

 私の受験時代にも第一期の医学部ブームがあった。私の一回り先輩に言わせると、高校での一番手の生徒は法学部や理工学部に行き、医学部に行くのは二番手三番手の生徒だったという。

 私たちの親世代の医者たちが遭遇したのは、高度成長の波と国民皆保険制度の黎明だった。国民皆保険制度は「相互扶助の精神」を具現化したものとして国民に受け入れられた。自己負担はゼロだったが、健康な者も保険料を支払った。

 国民皆保険制度の導入によって、病院や医者がものすごく儲かるようになった。私が勤めていたT病院も、そのころ規模が10倍になり、それでも病院にはお金が溢れたという。当時の院長は、溢れたお金をすべて美術品に変えた。やり手の院長だったらしい。

 現在、T病院はたくさんの美術品を所蔵している。総額何十億円になるか分からないという。

 このような病院や医者の隆盛を見ていたのが、私たちの一回り上の世代だった。二番手三番手だった生徒が、一番手の生徒を凌駕するところを、その世代は目の当たりにしたわけだ。

 これによって、下の世代である私たちに第一次医学部ブームが到来したのである。

(アメリカを初めとする諸外国が日本の国民皆保険制度をマネしようとしてるが、それは無理だ。戦後の高度経済成長という熱気の元、国民が貧困から抜け出そうとして一丸となっていたからこそ、国民皆保険制度は実現できたのだと私は考えている。)

(私は二番手三番手だったから医学部を受けたのだが、そこに一番手が参入してきたので、受験競争は私にとって厳しいものとなった。)

医学部人気の過熱(1)

2014-04-19 05:47:51 | 教育

メディアペティカより引用。)

 最近、医学部人気が過熱している。東大の文Ⅰに行くような学生が医学部に流れてきているらしい。その原因は、医学がIT技術を取り入れて長足の進歩をしているのに対して、法学には進歩がないからである。食べられない弁護士が出現して、弁護士がプラチナ免許ではなくなったことも大きい。

(私が医学生のころはCTがまだ出始めだった。現在は3DのMRIがある。こうした進歩は若者には魅力的である。)

 もうひとつは、医者があまり叩かれなくなってきたことである。昭和の末期から15年間くらいは医者叩きが激しく、ある産婦人科では産婦がやむをえない理由で亡くなったとき、手術室にいきなり警察が乗り込んで来て産婦人科医に手錠をかけた。これが医者叩きのピークだった。

 少々の批判は我慢していたが、医者たちはこれは流石に行き過ぎだと怒った。医療で死亡者が出るのは避けられない。いちいち逮捕されていては、医者は全員逮捕されてしまう。訴訟も増え、外科、産婦人科の希望者が激減した。いまでも産婦人科がない病院が少なくない。こうして、あまり叩くと、いなくなることが国民に分かって医者叩きが収まってきた。それで医学部人気が盛り返したのだ。

 それでも私が若いころに比べると、まだ医療訴訟が多い。それに対して無過失責任の制度などが整備されつつある。

 私が受験生時代にも医学部人気が過熱したことがある。それは何故だったか、次回に述べよう。

鳥インフルエンザの消毒液は何か?

2014-04-18 05:02:23 | 技術

msn産経ニュースより引用。)

 鳥インフルエンザが流行っているらしい。消毒と称して、重装備の係員が液体を自動車や養鶏場に撒いているが、あの液体はなんだろうか?粉も撒いていた。あれは生石灰だと報道されていた。だが、液体の方は何なのか報道されていない。

 消毒にはアルコールや逆性石鹸などが用いられる。だが、これらはバクテリア(細菌)は殺せてもウイルスは殺せない。なぜなら、アルコールも逆性石鹸もバクテリアの細胞膜を破壊することによって細胞を殺す。しかし、ウイルスには細胞膜がないから殺せない。

 農林水産省の鳥インフルエンザ防疫指針にも、消毒とだけ書かれていて、消毒薬の指定はない。

 ウイルス学に詳しい友人に訊ねたら「あれは水で希釈しているんじゃないの?」と言う。希釈という消毒方法は確かにバクテリアにもウイルスにも通用する。だが、テレビで見る限り、噴射された液体は泡立っているようにも見えた。また、希釈なら防護服は必要ない。まさか、ウイルスには無意味な逆性石鹸を使っているのではないでしょうね。

虚子に悲嘆の俳句なし

2014-04-17 05:12:00 | 俳句

本の話WEBより引用。右が虚子。)

 悲嘆の俳句に共感して暗い気持ちになるよりも、さわやかな俳句に接して心を洗われたいと思うようになった。

 むかしはホトトギス系の俳句が、蝶よ花よと詠っているだけなのが物足りなかったのだが、悲嘆や絶望は短歌や別の詩形に任せておけばよいのだ。

 近代俳句の祖(註)・高浜虚子が花鳥諷詠という俳句哲学を唱え、つらいこと苦しいことをいっさい詠まなかった気持ちがようやく分かるようになった。(第2次大戦中も虚子は戦争の俳句をまったく詠まなかった。)

 俳句は、苦しくても苦しいとは言わない痩せ我慢の詩形と言えるだろう。

註:近代俳句の祖と言えば子規が思い出されるかも知れない。しかし、子規は「写生」を重んじたけれども、子規自身は駄句の山を築いただけで、虚子の出現がなければ現在の俳句はなかったと思う。

女子高生にだてマスクが流行

2014-04-16 05:13:21 | ファッション

(豚インフルエンザ流行時の女子高生。ブルームバーグより引用。)

 東京や大阪のことは知らないが、当地豊橋では女子高生が全員マスクをするようになった。インフルエンザや花粉症が流行っているわけではないのに・・。

 思えば10年ほど前から日本人は何となくマスクで顔を隠すようになった。この10年間でマスクの消費量は金額ベースで3倍になったとは 2012-11-21 に書いた。現在の消費量はさらに増えたのではないか。

 女子高生の場合、みんながマスクをしているのに自分だけ素顔をさらしているのは、さぞ恥ずかしいだろう。こうして女子高生全員がマスクをするようになったのだ。

 先日、若い女性の営業ウーマンが来た。なんと初対面の営業なのにマスクをしたままなのだ。取り引きをするつもりはなかったので、マスクを外せとは言わなかった。