
(
おたる政寿司銀座。ぐるなびより引用。)
これまでこのブログでは寿司についてさんざん書いてきた。(たとえば
「握り寿司の味」2012-10-31。
「生(なま)マグロ」2017-05-15。)このたび宅配寿司について感想を述べよう。注文したのは「銀の皿」という宅配寿司専門店であるが、結論から言うと、うまかった。
いま回転寿司が激戦だというけれども、そこに宅配寿司が参入した感じだ。宅配寿司のネタは悪くない。「これはダメだ!」というネタがない。
また従来の寿司屋の出前には必ず入っていったコハダとか貝類など、好き嫌いがあるネタが避けてある。マグロのトロとか赤身が中心で、イクラとか万人が好むネタで構成されているのだ。加えて鶏の唐揚げなども別注できる。子供が喜ぶ。シャリが大きめだからお腹もいっぱいになる。器がぺらぺらのプラスチックでないのもよい。
回転寿司はアイスクリームやラーメンまで出てくるらしい。これはこれで用途があるようだ。(回転寿司の元祖”かっぱずし”が苦戦して、イメチェンのためにカリフォルニア巻を派手にしたようなメニューを出すらしいが、これは失敗するだろう。その話は別の機会に。)
こうして既存の寿司屋は絶滅するだろう。写真のような高級寿司屋も危ない。私の馴染みの寿司屋は跡取りがおらず、親父の衰退とともにフェードアウトしていくだろう。
すでに述べたが、若者にとって従来の寿司屋は「時価というのが怖い」、「目上の親父に”あれくれこれくれ”と命じるのがイヤ」という印象が強いので、現在の宅配寿司の質なら今後もっと伸びるだろう。
(寿司の品質に関しては、宅配寿司はどこの回転寿司より勝っている。)
※私の俳句(秋)
宵闇の川辺に夫婦らしき影