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院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

弁当の美しさ

2018-01-24 21:59:05 | 食べ物

(ロールサンドイッチ。レタスクラブより引用。)

 小学生のころ母親はおおざっぱで、弁当はほとんどのり弁だった。お金はかかっているぞというのが母の言い分。

 友人たちの弁当を見ると凄かった。ロールサンドイッチというのを初めて見て驚いた。各サンドイッチがセロハンで包まれているのである。

 もう一つびっくりしたのが、白こんにゃくと黒こんにゃくを賽の目に切って、それらを市松模様に飾っている弁当だ。うちの母親はおおおざっぱだなと子供心に感じた。

 ※今日の俳句(春)
   探梅や病院窓のかなたまで
   ひとし(豊橋市)

ひさびさに鰻の蒲焼を食べた

2018-01-19 13:25:04 | 食べ物

(ホテル九重より引用。)
 
 ひさびさに鰻の蒲焼を食べた。自宅の近くにある店だ。20年前食べたときには生ぐさかったので、以来食べなかった。

 ところが今回は臭くないのだ。店も混んでいた。

 例によって蒸してないから、いかにも魚を食べている感じだったが、当地ではやむをえない。蒸した鰻を食べたければ東京に行くより仕方がない。

 でも、まあ満足が行く味だった。また行く予定である。安いし。(次は天ぷら屋にも行こう。当地の天ぷらは悪くないのだ。)

 ※今日の俳句(新年)
   年玉を胸に飛び乗る新幹線
   ひとし(豊橋市)

フランス料理よりうまい洋食

2018-01-17 11:54:51 | 食べ物

カロリーより引用。)

 戦争の惨禍が消えて日本が復興を始めたころ、馬喰町や横山町や渋谷の道玄坂に洋食の店がたくさんできてきた。そこのコックは戦前に修行したのだろう、すこぶるうまかった。
フランス料理のコースどころではなかった。

 私が好んだのはグラタン、クリームコロッケ、ハンバーグ、エビフライだった。

 いま、わざわざ洋食の修行をする者はいないだろう。残念である。

 洋食は日本人の口に合ったすばらしい料理なのである。

 ※今日の俳句(新年)
   新幹線乗りて年酒を味わいぬ
   ひとし(豊橋市)

箸が抵抗のない鰻の蒲焼

2018-01-11 03:45:23 | 食べ物

(鰻の蒲焼。ウィキペディアより引用。)

 名古屋の大学から浜松の赴任になって少しい喜んだ。当時、浜松は日本一のウナギの養殖地だったからだ。しゅっちゅうウナギの蒲焼が食べられるだろうと。

 名古屋の蒲焼には「蒸し」がない。結果、いかにも魚を食べている感覚になる。浜松は蒸すだろうと思っていた。注文が入ってから裂いて蒸す。たっぷり1時間はかかる。待っている間は香子で一杯やるのがよいのだ。

 ところが浜松も蒸さないのでがっかりした。関東は蒸す。境界はどこにあるのだろうか?蒸さない蒲焼はいかにも「魚」という感じがする。

 私はいまでも蒸した鰻で、箸で抵抗なく蒲焼を切れるのが好きだ。

 ※今日の俳句(夏)
   病室へ土曜鰻の御用聞
   開田華羽

とんかつ考

2018-01-04 01:50:25 | 食べ物

はせ川のHPより引用。)

 とんかつと言えば、昭和40年ころまでは厚くても1センチいかなかった。それが急に厚くなりだして、ヒレカツなら3センチも当たり前になった。

 とんかつ屋がほうぼうにできた。私はそのころのとんかつを食べていない。やはり高価だったからだ。そのまま私は大学に入り、学生としての貧乏生活を名古屋で送ることになったから、厚いとんかつとは縁がなかった。

 とんかつを食べるなら寿司のほうがよいと考えたこともあるだろう。なんとなく、とんかつとは離れてしまった。

 名古屋で味噌カツというのに出会った。ソースの代わりに味噌だれをかけるのだ。これがけっこうおいしい。名古屋の国際空港にある味噌カツ専門店は、さほどおいしくない。味噌カツは街のなんでもない定食屋のほうがおいしいから、一度試してほしい。

 ※今日の俳句(新年)
   初富士を置いて東京めざしたり
   ひとし(豊橋市)

ビフテキが食べたい

2017-12-29 18:01:37 | 食べ物
 なんだか久しぶりにビフテキが食べたくなった。名古屋や浜松で愛用したステーキの「あさくま」(2013-11-14)は豊橋にはない。それで、ちと高いが当地の「シカン」という鉄板焼きの店を使うことが多い。この店は料金さえ出せばそれなりの牛肉を食べさせてくれる。


リゾートレストラン「シカン」(豊橋市前田町)。)

 トランプ大統領が来日した時、安倍首相と銀座の「うかい亭」という高級鉄板焼きの店に行ったらしいが、いくら上等と言っても限度があるだろう。


(トランプ大統領が行った銀座「うかい亭」。食べログより引用。)

 テレビで放送していたが、パリではビフテキには熟成肉しか使わないそうだ。だから焼き方はレアと決まっているらしい。もう40年近く前になるけれども、私はパリでシャトーブリアンというビフテキばかり食べていたことがあった。それはうまかったが、熟成肉ではなかったと思う。(熟成肉だと血が滴らないはずだ。)パリでも時代が代わったのだろうか?

 同じくテレビネタだが、レポーターが一番うまいと言うのはアルゼンチンのビフテキだ。2歳の雄だか雌だか決まっているらしい。塩コショウさえ要らない。そしてレアでなく、よく焼くのが決め手だという。一度食べてみたいが、アルゼンチンの牛肉は輸入できないのだそうだ。残念。

 ※今日の短歌
   トーストを一枚食べてスーツ着て行くのさ雨の日も風の日も
   萩原慎一郎(東京都小平市)

焼き鳥はタレか塩か

2017-12-13 12:10:42 | 食べ物

(ウィキペディアより引用。)
 
 屋台の焼き鳥屋があったのは私が学生時代のことだ。屋台の焼き鳥屋はいまは見かけない。

 当時はコップ酒だった。ツマはキャベツだけ。それをウースターソースに浸けて食べる。焼き鳥に浸けるのはタレだけ。塩にするかどうかは聞かれたことがなかった。それが今はタレか塩か聞かれる。

 鳥を焼いて食べるようになったのは平安時代くらいかららしい。塩で食べた。タレはまだなかった。鎌倉時代に醤油が発明されて江戸初期まで改良され、それが加工されてタレができた。だから、鳥肉をタレで食べる文化は新しいのだ。

 そこで塩にするか?と問われても困る。焼き鳥はタレに決まっているからだ。塩の文化はずっと過去のものである。

 「タレか塩か」尋ねるのはひとつの流行に過ぎないと私は思っている。

(てんぷら屋もツユか塩か尋ねるようになった。てんぷらのツユはてんぷらを冷ます意味がある。てんツユの機能は味だけではないのだ。これについては、すでに述べた。2012-11-25

 ※今日の俳句(冬)
   初雪やササラ電車の出動す
   ひとし(豊橋市)

冬は鍋にかぎる

2017-12-11 16:55:08 | 食べ物

(ヤマサのHPより引用。)

 ネギとしらたきを煮てダシで食べると、それだけでおいしい。ネギで体が温まる。

 江戸時代には、そこにイノシシの肉を入れた。当時は四つ足を食べるのは仏の道に反していたので、イノシシ鍋を「薬食い」と呼んで、あくまでも薬として食べていた。

 明治になってから牛鍋が盛んになった。これは紛れもなくすき焼きだった。ただし、しらたきとか焼き豆腐は入れなかった。生たまごは付けていた。

 ネギとしらたきだけでもおいしいのだから、そこに牛肉や焼き豆腐がはいると、とてもおいしい。冬は鍋料理、とくにすき焼きに限るだろう。

 ※今日の短歌
   十本の指は両目を覆うとき不満になってズレようとする
   工藤吉生(仙台市) 

解体ショウのマグロは旨い

2017-12-10 20:20:09 | 食べ物

四日市、マグロの解体ショー。)

 「マグロの下ろしたて」をご存じだろうか?マグロは解体したばかり(下ろしたて)が一番おいしい。むかしから寿司屋では「下ろしたて」が珍重された。

 一番うまいからだ。なぜ、うまいのかは知らない。推察するに表面が酸化していないからではないか?

 「下ろしたて」はマグロに限らない。サバもサンマも下ろしたてが旨いのだ。

 ※今日の短歌
   大人用オムツをくるむ新聞紙キャベツのようにごろごろとあり
   梶原さい子(リアス・椿)

ついに行けなかった銀座の高級レストラン、マクシムドパリ

2017-11-12 10:33:54 | 食べ物

(銀座レストラン・マクシムドパリ内部。食べログより引用。)

 H君とは中学生のときからの親友だ。今でも付き合いがある。

 私もH君も結婚したら、4人で銀座の高級レストラン、マクシムドパリで食事をしようと高校生のころ話していた。

 H君の結婚式には呼ばれた。しかし青壮年期は2人とも忙しく、私はH君宅を訪問したこともなく、したがってH君の奥さんと会話したこともなかった。

 そんな中、今年になってH君の奥さんが急逝されたとの報が入った。4人でマクシムドパリに行くことは、ついに実現できなかった。

 家内と2人でマクシムドパリに行こうかと考えて調べてみた。そうしたら銀座のマクシムドパリは、このほど閉店するという。私はマクシムドパリによほど縁がない男だと思った。

 今後、万一私がパリに行くことがあったら、パリのマクシム本店に行こうと考えている。しかしながら、私が今後パリに行く可能性はきわめて薄い。要するに私はレストラン・マクシムとは無関係な人間だったのだ。

 ※今日の短歌
   繰り返す制圧に耐え早春のプラハの街に淡彩(たんさい)冴える
   川端直人(兵庫県)


ことごとく渋柿なのはなぜか?

2017-11-09 08:16:37 | 食べ物

(柿、ウィキペディアより引用。)

 町中になっている柿がことごとく渋柿なのは、それを食う鳥や獣がいないからではないか?

 渋柿でも干し柿にしたり樽柿にすればおいしく食べられる。人間はそうやって渋柿を加工した。

 私が幼いころ、干し柿や樽柿はごちそうだった。私の住む地方の近くには渋柿を干し柿に加工して一大産業としている地域がある。とてもうまいが、ナマの甘柿よりかえって高価である。

 ※今日の短歌
   恐竜の絶滅したる氷河期の如く冷たき思春期があり
   正岡純子(愛知県)

古来からない食物は有毒である

2017-10-23 01:52:16 | 食べ物

おこめ広場のHPより引用。)

 むかし(縄文以前)からなかった食物は有毒である。

 まず白米。白米はおいしいが、ビタミンなどが不足で、わざわざ玄米を食べている人もいるほどだ。

 次に砂糖。むかしは甘味は果実や大根(てんさい)から摂るしかなかった。それがサトウキビから大量に獲れるようになった。しかしながら、大量の砂糖は糖尿病や虫歯のもとになる。

 さいごは塩である。食物から薄い塩分を摂っているうちはよかった。だが塩田が発明されて、大量の塩を摂るようになると、高血圧などになって生命を縮めた。塩漬けによって腐敗を防げるようになったが、大量の塩分を摂ることになり、人間は不健康になった。

 原始時代から食べている食物でなければ、みな有毒と考えていいだろう。

 ※今日の俳句(秋)
    末枯の葉末が雨に濡るるかな

ビフテキの大衆化

2017-10-09 00:08:50 | 食べ物

(淡路ビーフ。ウィキペディアより引用。)

 高級品だったビフテキを愛知県で庶民の口にもってきたのは「ステーキのあさくま」である。ワンマンの近藤社長のもと、愛知県の片隅のステーキハウスが瞬く間に発展したのが昭和50年台である。

 まだ結婚する前、妻と「あさくま」に行ってみた。ビフテキが他店の半額ほどだったが、それでも高くて手が出ず、仕方なく880円のハンバーグで我慢したのを覚えている。(それでも大きくおいしかった。)

 近藤社長はとうじすでにオーストラリアビーフの輸入を考えていた。エネルギッシュな人だった。(今は引退。)

 やがて私も収入が増えて「あさくま」のビフテキを自由に食べられるようになった。だが今度は勝手なもので、分厚いビフテキより、普通のすき焼きの肉を溶き玉子につけて食べるほうがおいしいと感じるようになった。

 ※私の俳句(秋)
    富士写すシニアの合羽秋深む

シュークリーム

2017-10-05 03:51:52 | 食べ物

(シュークリーム。ウィキペディアより引用。)

 あんパン、ジャムパンはパンをいかにおいしく食べさせるか中身が工夫されている。シュークリームは逆で、シューはあくまでもカスタードをおいしく食べさせるように考えられている。シュークリームはカスタードを食べる菓子なのだ。

 ところが、カスタードに生クリームが混ざったのや、中身が生クリームだけのシュークリームがある。これは大間違いである。生クリームだけ食べてもさしておいしくない。カスタードだから価値があるのだ。

 これまで、もっともおいしいと思ったシュークリームは東京、自由が丘の「モンブラン」のそれである。「モンブラン」という洋菓子屋は現在でもあるのだろうか?

 ※私の俳句(秋)
    縁側の日の傾きて柿を食ふ

宅配寿司の経験

2017-09-18 06:35:48 | 食べ物

おたる政寿司銀座。ぐるなびより引用。)

 これまでこのブログでは寿司についてさんざん書いてきた。(たとえば「握り寿司の味」2012-10-31「生(なま)マグロ」2017-05-15。)このたび宅配寿司について感想を述べよう。注文したのは「銀の皿」という宅配寿司専門店であるが、結論から言うと、うまかった。

 いま回転寿司が激戦だというけれども、そこに宅配寿司が参入した感じだ。宅配寿司のネタは悪くない。「これはダメだ!」というネタがない。

 また従来の寿司屋の出前には必ず入っていったコハダとか貝類など、好き嫌いがあるネタが避けてある。マグロのトロとか赤身が中心で、イクラとか万人が好むネタで構成されているのだ。加えて鶏の唐揚げなども別注できる。子供が喜ぶ。シャリが大きめだからお腹もいっぱいになる。器がぺらぺらのプラスチックでないのもよい。

 回転寿司はアイスクリームやラーメンまで出てくるらしい。これはこれで用途があるようだ。(回転寿司の元祖”かっぱずし”が苦戦して、イメチェンのためにカリフォルニア巻を派手にしたようなメニューを出すらしいが、これは失敗するだろう。その話は別の機会に。)

 こうして既存の寿司屋は絶滅するだろう。写真のような高級寿司屋も危ない。私の馴染みの寿司屋は跡取りがおらず、親父の衰退とともにフェードアウトしていくだろう。

 すでに述べたが、若者にとって従来の寿司屋は「時価というのが怖い」、「目上の親父に”あれくれこれくれ”と命じるのがイヤ」という印象が強いので、現在の宅配寿司の質なら今後もっと伸びるだろう。

(寿司の品質に関しては、宅配寿司はどこの回転寿司より勝っている。)

 ※私の俳句(秋)
    宵闇の川辺に夫婦らしき影