
(テレビ会議。DZNet Japan より引用。)
生物である人間には、どうしてもライブが必要だと前回述べた。だが、携帯電話を初めとして通信の飛躍的な発展により、実際に会うことがおろそかになってきたのではないか?
テレビ会議も売り込みが激しく、いちいち出向いて会議をやっている人たちは時代遅れだと言わんばかりだ。
確かに実際に会わなくても通信で済んでしまうことは多い。だが、だからと言って人間の移動が少なくなるわけではない。19世紀、電信が発明されたとき、鉄道会社が青くなったのをご存じだろうか?電信により人の行き来が激減し、鉄道が使われなくなるのではないかと鉄道会社は本気で心配したのだ。結果はご存じのとおりである。
通信がいくら発達しても人の行き来は絶対に減らない。通信では済ませられない新たなニーズが出てくるはずだ。コミュニケーションとはマイクやカメラの前だけでするものではなく、全身での表現と五感で行うものだからだ。
彼は頭はよいのでしょうが、どこか根本的なところで勘違いしている人間だと思いました。
1901年の元日の新聞に20世紀の未来予測の記事が載った。我が家に居ながら電信で商品を注文し、地中鉄管で瞬時に品物が届く、という予想があった。前半は見事に的中したが、後半は大はずれ。モノやヒトを運ぶ仕事は、SFの世界でなければ、なくならない。宅急便と鉄等の会社は、これからも我が世の春を謳歌し続けるだろう。