院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

コミュニケーションとは何か?(1)―電信は鉄道に影響を及ぼさなかった

2014-06-09 04:54:47 | 社会

(テレビ会議。DZNet Japan より引用。)

 生物である人間には、どうしてもライブが必要だと前回述べた。だが、携帯電話を初めとして通信の飛躍的な発展により、実際に会うことがおろそかになってきたのではないか?

 テレビ会議も売り込みが激しく、いちいち出向いて会議をやっている人たちは時代遅れだと言わんばかりだ。

 確かに実際に会わなくても通信で済んでしまうことは多い。だが、だからと言って人間の移動が少なくなるわけではない。19世紀、電信が発明されたとき、鉄道会社が青くなったのをご存じだろうか?電信により人の行き来が激減し、鉄道が使われなくなるのではないかと鉄道会社は本気で心配したのだ。結果はご存じのとおりである。

 通信がいくら発達しても人の行き来は絶対に減らない。通信では済ませられない新たなニーズが出てくるはずだ。コミュニケーションとはマイクやカメラの前だけでするものではなく、全身での表現と五感で行うものだからだ。

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4 コメント

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孫正義 (西川嘉伸)
2014-06-08 22:19:43
先日ソフトバンクが主体となって開発した人とコミュニケーションできるロボットの発表の場で、孫社長が自信満々に「これで人の心が救える」といった内容の談話をしていました。
彼は頭はよいのでしょうが、どこか根本的なところで勘違いしている人間だと思いました。
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人間そっくりのロボット (管理人)
2014-06-09 04:18:49
 外見が人間そっくりのロボットを作っている大阪大学の先生は、それに対して人間がどのように反応するかに興味があるようですね。人間そっくりのロボットを作ること自体が目的ではないようです。
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ノマド (Tks@Hda)
2014-06-09 09:40:11
院長のブログを信濃町駅前のカフェで拝読。近くの席でTシャツの若者がパソコンで電話会議やってる。話の中身は大層真面目だが、声がデカくてうるさくてたまらない。こういうのをノマドとかいって、どこでもオフィスにする最先端の仕事の仕方らしい。アンチャンうるさいよー、って言えなくて、席を変えた。
1901年の元日の新聞に20世紀の未来予測の記事が載った。我が家に居ながら電信で商品を注文し、地中鉄管で瞬時に品物が届く、という予想があった。前半は見事に的中したが、後半は大はずれ。モノやヒトを運ぶ仕事は、SFの世界でなければ、なくならない。宅急便と鉄等の会社は、これからも我が世の春を謳歌し続けるだろう。
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携帯電話の気持ち悪さ (管理人)
2014-06-09 13:37:44
 公営交通が車内での携帯電話の使用を禁止してくれたのはありがたいです。携帯でしゃべられると、一人でしゃべっているようで気持ち悪いです。そのような場面は自然界ではありえないので、本能的に拒否感が出てくるのでしょう。デシベルとしてはおばちゃんたちの話し声のほうが大きいのでしょうが、こちらはうるさいだけで気持ち悪さはありません。
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