院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

認知症患者の家族に注意義務違反の判決

2014-04-25 00:01:18 | 社会

(樽見鉄道第3種踏切。ウィキペディア「踏切」より引用。)

 30年前、精神科病院に勤めていたころ、患者さんの鉄道自殺に2回遭遇した。列車のダイヤは乱れたが、鉄道会社は2ケースとも「不幸な出来事だから」と損害賠償を請求しなかった。

 このたび認知症患者の鉄道事故死について、鉄道会社から家族に損害賠償請求があり、裁判所は家族に注意義務違反として賠償を命じた。

 30年前に比べて鉄道会社が冷たくなったのだろうか?それとも、もしかして家族が鉄道会社に賠償を請求したので、鉄道会社が態度を硬化させたのだろうか?むかしは、どちらがどちらを責めるということはなかったのだが・・。

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4 コメント

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Unknown (かわひらこ)
2014-04-24 22:22:30
このニュースに接した時の私の第一感は、先生ご指摘の通り、まず、死亡した方の身内が居丈高なかたちで損害賠償請求をし、鉄道会社が反訴したところ、死亡遺族側の弁護士の力量不足でこんな判決が出たのだろう、というものです。そのうち、詳しい分析も出ると思いますので、その時はお報せします。
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逆告訴? (管理人)
2014-04-24 23:56:24
ほんとうに最初は遺族のほうが賠償請求したのか真相が知りたいです。認知症の家族が責任を問われると、患者を閉じ込めておけという方向に行かざるを得なくなりますから。
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週刊誌の記事 (かわひらこ)
2014-05-10 13:11:13
該判決はヘンな裁判官が下したとする記事が本日(5月10日)発売の「週刊現代」に載ったようです。新聞広告で見ました。私は読んではおりませんが、とりあえずお知らせしておきます。
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本屋がない (管理人)
2014-05-10 17:37:23
私の居住地は愛知県の田舎なので、歩いていける距離に本屋がありません。明日、街に出たついでに覗いてみます。ヘンな裁判官はむかしからいましたよね。不祥事で懲戒免職を逃れるために町議会議員に立候補した簡裁判事など。(懲戒免職だと退職金がフイになるから。)
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