電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

プルーンがもうすぐ食べごろに

2005年09月04日 21時10分14秒 | 週末農業・定年農業
9月に入り、プルーンの成長が著しい。黒い卵型の果実が、すずなりになっている。中旬になると、プルーンの収穫期だ。
プルーンはバラ科の果樹で、原産地はアジア西部とのこと。ヨーロッパすももともいうそうだ。品種改良の歴史はまだ浅く、日本には明治以降に欧米から導入されたとのことである。雨に弱いので産地は限られ、山形のほか、長野・山梨・青森などが主産地であるという。鉄分やビタミン類が豊富だそうで、貧血や便秘に薬効があり、糖やペクチンなどの含量も多いため、わが家では毎年ジャムを作って保存している。
家人は裏の畑に行っては一個ずつ味わって来るようで、「もう少し」と言っていた。来週あたりには食べごろになるだろうか。

(*): プルーンのことはこのページで
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メンデルスゾーン「無言歌集」を聞く

2005年09月04日 16時54分39秒 | -独奏曲
午前中はなんとか曇り空ですんだが、午後からは雨降り。メンデルスゾーンの「無言歌集」を聞く。今日は、全曲集ではなく、13曲が選ばれたCDを。

(1)第1番「甘い思い出」
(2)第2番「後悔」
(3)第4番「ないしょの話」
(4)第6番「ヴェネチアの舟歌」
(5)第7番「瞑想」
(6)第9番「慰め」
(7)第12番「ヴェネチアの舟歌」
(8)第18番「デュエット」
(9)第22番「心の悲しみ」
(10)第25番「五月のそよ風」
(11)第27番「葬送行進曲」
(12)第30番「春の歌」
(13)第31番「紡ぎ歌」

このCD(GES-9251)は、1977年11月に、日本コロムビア第1スタジオでデジタル録音されたもので、ピアノの低音がたいへんに明快だ。以前ブックオフで見付けたデンオンのCD全集 "My Classic Gallerry" の分売品。
演奏は、アイルランドのピアニスト、ジョン・オコーナーで、ウィルヘルム・ケンプに師事したとのこと。そんな関係で、ベートーヴェンをはじめとする古典派とともに、初期ロマン派の解釈の権威でもある、とされている。また、故国の作曲家、ジョン・フィールドの擁護者であるという。(*)

また、ナクソスのCDで、ペーテル・ナジ(Pf)の演奏した2枚もあるが、こちらは1枚目(8.550316)が1989年、2枚目(8.550453)が1990年のデジタル録音で、収録された曲の順番は必ずしも番号どおりではない。全部で49曲が収録されている。第12番「春の歌」は、ちょっと「水虫の歌」を連想するところがあるが、こちらは第2集に収録されている。
演奏するペーテル・ナジは、ハンガリーのリスト音楽院の教授(*2)なのだろうか。ナジという姓はハンガリーでは一番普通にあるものだそうで、「大きい」という意味なのだそうな。経歴などは不明だが、メンデルスゾーンの音楽は美しい。

(*): ジョン・オコーナー(Pf)の経歴など
(*2): ペーテル・ナジに師事したピアニストの話
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山形芋煮の作り方

2005年09月04日 10時29分54秒 | 料理住居衣服
今日、9月4日は、山形市で「日本一の大芋煮会」が行われる日(*)です。台風の接近であいにくの空模様だが、例年これを楽しみにしている人は多いようです。あいにく、私は人混みと渋滞とが苦手なので、自宅で芋煮を楽しむことにしています。そのレシピを一挙大公開!
(といっても、ごく普通のものです。)

■材料(4人分)
牛肉 薄切り400g、洗った里芋 800g、平こんにゃく1枚、長ネギ 2本。(これが基本だが、あとは好みで本しめじなどキノコ類をいれても良い。)
醤油、お砂糖、酒

■作り方
(1)洗って皮をむいた里芋を、大きなものは半分に、小さなものはそのまま、鍋で水煮する。こんにゃくは手でちぎって、同じ鍋にいれて煮る。水の量は里芋が充分に隠れる程度。たぶん、この分量だと、水は4カップ位か。
(2)砂糖と酒と醤油で味付けして、好みの味に加減する。好みによるが、砂糖大さじ1、酒大さじ3、醤油は大さじ4~5 くらいか。
(3)牛肉は食べやすい大きさに切り、鍋にいれて煮る。キノコ類もこのとき入れる。あくが出たら、表面をお玉ですくい、浮かんだあくを捨てる。
(4)里芋がやわらかくなるまで煮る。目安は、おはしがすっと通ること。
(5)里芋がやわらかくなったら、ななめ切りしたネギを入れて仕上げる。

山形の牛肉消費量は、全国第2位だそうで、おそらく芋煮会の影響が大きいのだろうと思います。里芋と牛肉の味がなんともたまりません。
高校生の頃でも、料理用にお酒を持参しても良いことになっていました。なんとものんびりした時代です。クラスで1回、部活で1回、所属の委員会等で1回、という具合で、シーズンには河原で何回も芋煮会をしたものでした。今や、河川敷には専用の水道が備え付けられ、近所のスーパーでは材料と鍋・調理用具一式に薪まで付属して、芋煮会セットが並びます。職場や家族で芋煮会を楽しんでいる人々が多くいます。山形の初秋の風物詩と言ってよいでしょう。

(くれぐれもじゃがいもやタマネギやニンジンなどを入れてはいけません。シンプルな材料で、豪快に煮るのが美味しさの秘密です。)

(*): 「日本一の大芋煮会」の案内ページ
(*2): Wikipediaによる「芋煮会」の権威ある(?)解説ページ

【追記】
この記事は、分量がきちんと書いてあるせいか、毎年秋になると多くの方が検索して来られるようです。写真がないとわかりにくいでしょうから、実際の料理の様子を写真で掲載した頁を、参考までに示します。

(*3):秋の定番、山形の芋煮を作りました~「電網郊外散歩道」2010年9月

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