(空へ、影と共に)
≪白鷺さんから黒鷺さんへ (III)≫
闇を生きるのはつらいけれど、でも翼がある限り
見えない空を飛んでいける!
見えない翼で見えない翼を抱きしめて飛べると
時の刃に耐えていたけれども
でも差し伸べられる翼は遠かった
一人一人と宙に吸い込まれていくのを見るのが
つらくて、生きている刹那を求め続けたのだけれども
見えない翼は見えないままで
見える翼を求めて飛びたくなる
気がつくと翼がそこに見えた
必死に伸ばしている翼があって、その翼をつかみたいと
時は待ってはくれない。翼を必死に伸ばそうとする
その白鷺さんの翼と並んで宙をゆるぎなく飛びまわる夢
いつまでたっても見えない翼を見えないままに飛ぶことの
虚しさはもういいーー!
虚を抱いて飛ぶ空はむなしい!
でも、向けられた眼差しに眼差しで返したい、それが
明日のなにかなのかもしれない
黒鷺さんの
絶望的な眼
翼で包む
生きてる
生きている
生きている
生きている
嘘を生きている
嘘のない時空に
飛ぶ
≪白鷺さんから黒鷺さんへ (III)≫
闇を生きるのはつらいけれど、でも翼がある限り
見えない空を飛んでいける!
見えない翼で見えない翼を抱きしめて飛べると
時の刃に耐えていたけれども
でも差し伸べられる翼は遠かった
一人一人と宙に吸い込まれていくのを見るのが
つらくて、生きている刹那を求め続けたのだけれども
見えない翼は見えないままで
見える翼を求めて飛びたくなる
気がつくと翼がそこに見えた
必死に伸ばしている翼があって、その翼をつかみたいと
時は待ってはくれない。翼を必死に伸ばそうとする
その白鷺さんの翼と並んで宙をゆるぎなく飛びまわる夢
いつまでたっても見えない翼を見えないままに飛ぶことの
虚しさはもういいーー!
虚を抱いて飛ぶ空はむなしい!
でも、向けられた眼差しに眼差しで返したい、それが
明日のなにかなのかもしれない
黒鷺さんの
絶望的な眼
翼で包む
生きてる
生きている
生きている
生きている
嘘を生きている
嘘のない時空に
飛ぶ