志情(しなさき)の海へ

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第30回花椿賞受賞作品「漂流物」by 城戸朱理をはじめてめくった!時宜を得た詩集だったのだ!

2014-07-06 15:29:22 | 詩、詩集

散文詩である。鎌倉の海岸に流れ着いた漂流物を黒白の写真に撮って、そしてことばが飛翔する詩編だ。写真と散文詩の詩集を出したい、と思い続けているゆえに、先を越されていると単純に思った。2011年3月11日から一年半後に発行されている。モノクロの写真もいい。漂流物に名前を与えることができる。ことばによって再生される物たち、波打ち際で生まれた連作。「ここは現実が幻に見え、幻が現実に見えるところ」なるほど、浜辺を、川べりを歩くのが好きだ。そこで撮った写真も多い。まとめてみたい。写真と散文詩。冊子の形態を考えてみよう。

花椿賞これまでの受賞者と受賞詩

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第1回 安西 均『暗喩の夏』 第21回 野村 喜和夫『ニューインスピレーション』
第2回 吉増 剛造『オシリス、石ノ神』 第22回 八木 忠栄『雲の縁側』
第3回 谷川 俊太郎『よしなしうた』 第23回 藤井 貞和『神の子犬』
第4回 嵯峨 信之『土地の名~人間の名』 第24回 辻井 喬『鷲がいて』
第5回 木坂 涼『ツッツッと』 第25回 新川 和江『記憶する水』
第6回 安藤 元雄『夜の音』 第26回 奥田 春美『かめれおんの時間』
第7回 大岡 信『故郷の水へのメッセージ』 第27回 岩成 達也『みどり、その日々を過ぎて。』
第8回 高橋 順子『幸福な葉っぱ』 第28回 有働 薫『幻影の足』
第9回 稲川 方人『2000光年のコノテーション』 第29回 季村 敏夫『ノミトビヒヨシマルの独言』
第10回 財部 鳥子『中庭幻灯片』 第30回 城戸 朱理『漂流物』
第11回 高橋 睦郎『旅の絵』 第31回 藤原 安紀子『ア ナザ ミミクリ』
第12回 入沢 康夫『漂ふ舟』  
第13回 八木 幹夫『野菜畑のソクラテス』  
第14回 辻 征夫『俳諧辻詩集』  
第15回 小池 昌代『永遠に来ないバス』  
第16回 多田 智満子『川のほとりに』  
第17回 池井 昌樹『月下の一群』  
第18回 山崎 るり子『だいどころ』  
第19回 高貝 弘也『再生する光』  
第20回 清岡 卓行『一瞬』  

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