志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

【伊江島ハンドー小】の解説を書くことになった!宿の女、そしてハンドー小、「女のパッション!の系譜」

2012-04-17 07:43:24 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他
                 (沖縄芝居、何という作品かな?)


明治30年代に完成した琉球歌劇はパッションが熱い!女性たちが主人公として踊り出るのである!伊江島ハンドー小については池宮正治氏や仲程昌徳氏、大城立裕氏など多くの方が言及されている。男たちの視点にないものが出せるだろうか?というのがこちらの課題である。また同じ歌劇でも沖縄芝居のそれぞれの座によって幾分演出や演技に違いがあり、歌唱にも変動があったのは生な芝居ゆえにやむえない変遷もあるようで、受けてである観衆の反応によっても芝居は変わってきたと言える。

琉球歌劇の面白さは格別で、昨今は文化庁などからお墨付きのついた組踊の上演が目白押しで、あちらしけーさーでおなじ組踊がこれでもかと上演される中、戦後も繰り返し上演されてきたのがこの「伊江島ハンドー小」でもある。歌唱の豊かさ、義理と人情だけでもない、船頭主がまた人気がある。おそらく昭和に入って、沖縄の世情の辛辣さもそこには溢れていると言えよう。70作あるという伝統組踊のそのほとんどが仇討物だが、この歌劇も【リベンジ】がなされる。女の男へのリベンジと書くと調子が強くなるが、女性の一途な思いが踏みにじられ、自ら命を断つところまで追いつめられる。しかし悲劇の主人公としての特性は彼女のその一途さにあり、ある境界を越えていった者たちの近代の可能性を具現しているのだと、の論調にするのかもしれないー。

彼女は超えたのである。宿の女も超えたゆえに一道を求め、果てた。越境する行為は大きなテーマになりえる!
女たちが規範を超えた時、ドラマが起こる。というか人間の情念がすべてを突き動かしていく。情念は人を動かすばねになり理性は思い留ませ、後悔が伴う。物語になる。生きながらにして物語を編んでいるのも事実だがーー。

(後で写真をUPする予定、今から行かなければ、授業の後で芝居やしまくとぅばの日についての話し合いがあった!)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。