匿名希望より
琉球舞踊の保持者候補。決まったみたいです。
ビックリです!
「偏向している」という理由で白紙になったはずの「琉球舞踊次期保持者候補名簿」が、亡霊のように蘇っています。一箇所、前回の名簿の12名から力のある嘉数紀美子先生が落とされているのが不思議です。
新たに、宮城豊子先生、島袋君子先生、山田多津子先生などの実績や実力のある方々が入っているのは大賛成ですが、豊子先生は県議会議員から前の名簿に入っていないことで保存会に抗議があった人。君子先生、多津子先生は、県の保存会の現在と前の会長。国の保存会が、県議会議員や保存会による抗議活動をさけるために、これらの立派な方々をカモフラージュに使っているなら、先生方に失礼であり、最低です。
前の名簿は「白紙」になったわけでなく、新しい嘘で塗り固めて「復活」です。
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沖縄タイムスの芸能担当記者は候補30人と書いていましたね。←保存会が嘘をついていたようです。すみません。芸能担当記者は勇気ある正義の使者ですね。←ブログを見た匿名者からの報告です。失礼しました。
この匿名メールを下さった方は、「腐っている」とまで表現しています。琉球舞踊に関して深くコミットしてこなかったので、この方の憤懣の深さを共有できないこところもありますが、内部の事情に詳しい皆さんは深いため息をつかれているのでしょうか?男性舞踊家がお1人も候補になっていないことも残念です。男性舞踊家の魅力をないがしろにしてほしくないですね。
言いたいことは復帰後、組踊がまず国指摘の重要無形文化財に指定されて、やがて2010年に琉球舞踊が指定されました。組踊は今や世界的な無形文化遺産ですね。ますます日本国の文化のヒエラルキーが小さな琉球国の伝統と歴史を背負っている沖縄県でも取り込まれてきました。多元性・多文化国家日本のいい事例として重宝されていますね。さて、その国家のお墨付きが沖縄で伝統芸能をになう皆さんの誇りの根元になってきたのですね。
芸能の事大主義なり同化と異化の流れ(弁証法)だと言い切ってしまうのは容易なことなのでしょう。国の権威が芸能の権威=実存[精進]の目標になっているのですね。
ただどの表象(国宝とか保持者とか)も真にその肩書きに値するかどうかは時間と社会が評価しますね。国宝に値するほどの優れた芸の達人だった、と評される人々がいるかと思えば、そうではない方々もいるのかもしれませんね。重責に絶える芸を維持できる方々もいればできない方々もいるのでしょうか?それとも保持者などに選ばれる方々はそれ相当の優れた美を絶えず磨いている芸人であるのかもしれませんね。
今回、あまり興味なかったのですが、やはり力関係が働いていることはあからさまですね。芸において皆さん横並びの実力があり、どこか個性的で抜きん出た力量なり魅力を持っている方がどなたか、ということになりますね。優れた芸は人をひきつけてやまないものだと思います。流派の違いもあるでしょうが、人の魂を打つ琉球舞踊か、全身全霊に感動を起こしえる芸[能]かどうか、それで決まりですね。
流派の組織的力関係ではなく、真に優れた舞踊家が育ってほしいですね。舞台の上の造花ではない、舞踊のありか?ちょっと最近は技巧が優っても情が伝わらない舞踊が気になりますね。
舞踊人口は少なくなっているのか多くなっているのか、よくわかりませんが、それだけ、競争は厳しいのかもしれませんね。その中で党派的な力学ではなく真に踊りの神様に(存在すると仮定して)微笑まれた琉球舞踊家が存在するのだと信じたいですね。
「お互いに良いところを認めあってこそ、琉球文化の未来は明るい道筋が作られ拡がりもあるはず。あまりにも、閉鎖的考え、行為。政治的な力関係ではなく、舞台で芸を切磋琢磨していただきたい。」確かにそのとおりですね。