夏と云えば夏休み。
夏休みと云えば工作ですよね。
先日宅配便が届きました。
予め連絡があり、ご依頼を頂いていた物です。
中味は学研の「大人の科学マガジンシリーズ」で2018年に販売された単行本に付録されていたプラネタリウムです。
学研と云えば、小学生の時には学研の科学と学習を毎月学校を通して購読していましたが、購読とは名ばかりで付録の教材が目当てです。
本当に目を輝かせてその日が来るのを毎月楽しみに待っていました。
そんな学研の本社が退職する数年前に私の勤め先の五反田のビルの直ぐ脇に移転してガラス張りの高層ビルが建ちました。
1Fには子供たちが遊べる部屋も見えました。
子供達に夢を与える会社の社員って活き活きしてるんだろうねきっと。
話しを戻して・・・
この本は以前、販売終了後にプレミアまで付いた事で有名でしたが、今確認すると復刻版という事で再販されている様です。
そうは云っても私は実際見たことも触れた事も無い物で、直せるかどうか不安でした。
早速、箱の中味を確認すると・・・
・星を投影するためのフィルム数枚。
・台座
赤道儀の様になっています。
これは本格的です。
緯度と時刻と月日を合わせるとその場所でのその時の星空が投影できます。
底の部分は電池ボックスとスイッチが配線で繋がっています。
フィルムを確認すると・・・
数カ所割れていたりします。
更に、繋目には両面テープらしきものが付着しています。
割れた部分を補修するにもこの両面テープ部を先に綺麗にしておかないと次に進めません。
ふと、水に浸けてみると意外と簡単にスルスルと取れるのが分かり、水に浸しておいて一気に綺麗に落としました。
さて、次は割れている部分の補修に入ります。
とにかく投影した際に隙間が有ると白い線が出てしまうので、きっちり密着するように合わせた状態で裏側をテープで補修しま
す。
このテープは経年劣化で黄色くなったり割れたりしない優れもののテープで透明度も高いので張っても投影に大きな影響は無いと思います。
ところが・・・
この内側になる面はよく見ると印刷面で黒い部分は凹凸があり、星の部分はフィルムの地が出ていると云った感じです。
当然、透明テープもこの凹凸によって表面の光の反射を確認すると結構凹凸が出ています。
試しに投影かくにんをするとテープを貼った部分の星がボケた感じになってしまいました。
表面は平らなフィルム素材そのままなので、こちらにテープを貼り直して実験するとほぼボケずに投影できました。
補修個所を目立たぬようにと思って内側へのテープは光学的にはよろしくなかったです。
大きな割れは3か所でしたが、折れ目の角も5,6個所亀裂があり、全て補修しました。
この部分には夏の大三角の部分で、白鳥座、こと座、わし座があります。
そうです。
いい加減に星を散りばめてる訳じゃありません。
大平貴之さん監修の本物さながらの星空が投影できるフィルムなんです。
さて、フィルムの補修が済んだらいよいよ数枚のペンタゴン(五角形)の張り合わせです。
最初に組み立てた際には張り合わせ面にアルファベットが書かれていて同じアルファベット同士を張り合わせれば良かったみたいですが、ほぼその部分はカットされていて星の配置を何度も確認しながら張り合わせ面を確定して行きました。
ほぼパズルです。
全天の星の配置が分からない人にはちんぷんかんぷんでしょう。
両面テープを貼り合わせる片面に貼ります。
テープの紙を外します。
張り合わせ面を正確に合わせて密着させます。
はみ出た余分な両面テープ部を切って指で良く圧着しておきます。
これを全ての張り合わせ面に対して実施して出来上がり。
結構根気が必要です。
でも、バラバラになった状況を見ると、両面テープ部は何れ劣化して粘着力が無くなって剥がれてしまう可能性が有ります。
そこで、更に張り合わせ面に透明テープを貼りました。
これで易々と剥がれたりすることはありません。
次は投影用の照明部の改善です。
次回へ・・・