珈琲時間 豊田徹也著
先日、アンダーカレントで紹介した漫画家、豊田徹也氏の本なのだ。
今回は、珈琲にまつわる話の短編集なのだ
っていっても、直接珈琲の話ではありません
小道具に珈琲がでてくるだけ。
ところで、珈琲ってお好きですか?
いっぱいのコーヒから恋の花咲くこともある♪
なんて歌もありましたね
大人になるまで、珈琲ってあまり好きじゃなかった。
おいしいって思わないから。
今でも缶コーヒーはおいしいとは思いません。
ただ、昔一人暮らしを始めたときに、師匠に買ってもらった
珈琲メーカーで入れた、師匠からもらった「ハワイアンコナ」の珈琲
これで初めて、珈琲っておいしいものって知りましたね。
砂糖を入れなくても、馥郁たる甘みが口の中に残るんですよね。
以降、珈琲をちょくちょく飲むようになるのですが
インスタントは、苦味がきつくて嫌いです
キリマンジャロみたいに酸味のきついのも苦手です。
本当においしい珈琲にはなかなかめぐり合いません
飲み方は、基本ブラックで飲みますね
ミルクを入れたり、甘い珈琲は飲んだ後が気持ち悪いです。
スターバックなんかの珈琲ショップの珈琲を飲みますが
まったく味なんてわかりません。
セブンイレブンの珈琲、マクドの珈琲となんら変わらないのです
みんなおいしいって本当に思ってるのかな??
でもあの時飲んだ、ハワイアンコナは美味かった・・
そんなことはどうでもいいんです
珈琲時間
この漫画の中で、一番すきなのは
この話
女子高生が、おばさん(母親の妹。25歳くらい)を
たずねてきます。
おばさんは、一人暮らしのアパートで
未焙煎のコーヒー豆をより分けてます
「何をしてるの?」
「おいしい珈琲を飲むために、悪い豆をはじいてるのよ」
「悪い豆を除くとおいしくなるの?」
「雑味が消えておいしくなるのよ」
「人間もできの悪いのは、排除した方がいいのかな?」
「人間にできの悪いのなんか無いのよ」
「・・・」
こんな会話だったと思います
そして、焙煎した珈琲を2人で飲みます。
「おいしいね」
なんだか清々したように家に帰る高校生を見送るおばさん。
そして、女子の母親に電話します
「あの子は、大丈夫だよ」
あとは、
日伊混血の映画監督と美人チェリストの滑稽なやり取り
珍しい名犬が、パンを咥え町を疾走する話。犬の行き先には・・
何故か不思議な魅力のある、ロボット刑事
意味不明な、パンダカフェとキリンの話(私は好きですけどねw)
アンダーカレントで出てきた探偵山崎が小学生の依頼で人探し。
そして、最終話は今までの登場人物全員集合の小話。
誰が何処で出てたか探しながら読むと楽しいぞ。
おっと珈琲の話か珈琲時間の話かわからんようになっちゃった