縄文時代は、土器が使用されるようになった紀元前1万年ごろから、水田稲作システムがスタートした紀元前数百年までの、およそ1万年間を指している。
この期間は、便宜上、草創期・早期・前期・中期・後期・晩期の6つの時代に区分されることが多い。
国立民族学博物館の小山修三は、かつて遺跡の数から縄文時代の人口を推計したことがある、当時はしきりに引用されたが、最近はお目にかかれない、どうなったのであろうか。
縄文早期 2万 100人
縄文前期 10万5500
縄文中期 26万1300
縄文後期 16万 300
縄文晩期 7万5800
弥生 55万4900
土師 539万9800
― 『縄文時代』 ―
これによると、縄文の中期が26万人ほどで、縄文時代では一番栄えた時期、これは狩猟採集の社会では多いらしい。
中期に最高となり、後期・晩期に激減しているのは、気候の寒冷化が進み、動植物が減少したのが原因と考えているようだ。