The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

サルのキリスト 1

2009-02-18 22:15:42 | Weblog
 
 700万年前、サルからサル・ヒトへと踏み出した最初の一匹がいたはずだ。
 彼の勇気・彼の決断によって、人類への遠大な進化がスタートする。
 我々は、彼を「サルのキリスト」と呼んでもいいのではなかろうか。
 ガリガリに痩せた一匹のサル、彼のこころの内はどんなものであったのか。
 魁偉な容貌の二つの瞳の、なんと澄み切っていることか、なんと美しいことか、それは700万年の彼方を見つめていた。

 一匹のサルが草原を見つめている、小さな痩せたサルで、このグループの誰よりも低い位置にいた。
 アタマの悪いボスザルは陰気な若いサルが気に入らず、コトある毎に制裁を加えていた、だから、彼の体はキズだらけで、いつも血が滲んでいた。
 群れのオンナ・サルも彼に関心がなく、これっぽっちの敬意も表さなかった。
 草原から風が吹いてきた、密林の木の葉がササと揺れる、若者のこころが波立つ、
 「この樹を下りれば、新しい世界が開ける」
 長い旱魃で、彼らのグループのいる密林は離れ島になっていて、木の実は残り少なく、このままでは、全員が飢え死にしてしまうだろう。

青い瞳のネアンデルタール人

2009-02-18 05:42:12 | Weblog

 我々は「新人」の部類に入るのだが、この新人の前に原人から進化した旧人がいた。
 1856年、ドイツのデュッセルドルフの近郊・ネアンデルタール渓谷で発見された旧人がおり、ネアンデルタール人と呼ばれている。
  身長   160~170cm
  体重    80~ 90kg
  脳容積     1450ml

 堂々たる体格である、現代の成人男性の脳容積は1400mlなので50mlほど大きいことになる。
 これまで、旧人は原始的で野蛮だと思われてきた、ところが、最新の研究では、仲間を大切にし、仲間の死を悼んでお葬式までしていたことが分かった。
 彼らは、北方の気候に適応して、
  1、現在のヨーロッパ人以上に白い肌
  2、金色や赤い色の毛
  3、青い目や灰色の目
 だが、これらの資質は新人に受け継がれることはなかった、彼らは2万8000年前に絶滅している。