The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

サルのキリスト 2

2009-02-20 03:14:10 | Weblog

 若者に老木がささやく、
 「わたしが見ています、さあ、行きなさい、新しい世界を開きなさい」
 この老木だけが彼の唯一の味方、この木に抱かれて育ってきた。
 いつも一緒だった、いつもいつも守ってくれた。
 老木は母であり父であり祖父であった、そして、老木もこのサルを愛していた。
 老木は、彼が少年の時、短い硬い枝をプレゼントしてくれた。
 サルのキリストは、それを振り回す技術を磨いていた。
 パッと放り投げるのではなく、上からタタク、数百回数千回数万回、もう何年も訓練してきた。
 肩の肉の盛り上がった若者サルが、彼に近づき、背中に乗ろうとする、その瞬間、足をタタカレ、「キィッキィッキイッー」。
 それをボスザルが、じっと見ていた。