アメリカの中心・WASPの手の内を知りつくしているのが、
1、イスラームの人々
2、アイルランド系のアメリカ人
何世紀十何世紀に渡って対峙してきたイスラームは、WASPのやり方を見破っているようだ、近代を作ったプロテスタンチズム、神(キリスト教)から離れた近代人は、ひたすら労働によって救いを得なければならない、だから、富の蓄積が肯定される、彼らは資本を形成し、各種の産業を興(おこ)し、終(つい)には、あの軍需産業に踏みこむ、それが、タイヘンに儲(もう)かることを発見してしまった。
トヨタがどうのベンツがどうのと言っても戦争は消耗戦、いくら製造しても追いつかない、あの1930年代の大恐慌から完全に立ち直れたのは第二次大戦の軍需景気、「禁断の果実」だ、アメリカは、これに味をしめたんだろう、横浜の下町の中小の工場、あの朝鮮戦争が忘れられない社長がいた、
「もう一度 起きないかな」
これで、ニッポンは敗戦の痛手から、完全に復興できた。
そして、キリスト教世界の銀行では利子を取る、イスラームでは、この利子が「悪魔の子供」、これによって何もしないでも生活できる、いや富を増殖できる人々が発生する、だから、イスラームの銀行では、会社を丸ごと買い、それを成長させて丸ごと売却、その分配金が投資者に支払われる、まだるっこいが、バブルは発生しない。
トランプの就任演説、アイルランド系アメリカ人の草案だろう、
" For too long , a small group of our nation's capital , has reaped the reward of government ."
「あまりにも長い期間 少数のグループが 国家の富を横奪(おうだつ)してきたのだ」
この " For too long "は、どこまで遡(さかのぼ)れるか、また、この一文によって何を言いたいのか、アングロサクソンの700年のアイルランド支配も入るのか、17世紀末から18世紀初頭に施行された「カトリック刑罰法」あれはひどかった、
1、Catholic教徒は、医師・教師・法律家になれない
2、Catholic教徒は、軍人・警官になれない
3、Catholic教徒は、武器をもってはいけない、また、武器の製造・販売はできない
4、Catholic教徒は、新聞・書籍を出版・販売してはいけない
5、都市の商工業者はCatholicの従業員を雇うことを禁じる
そして、
「英国の教会の信徒やProtestantはCatholicの人々と結婚できない もし結婚したら 男は公民権 女は財産相続権を剥奪される」
アイルランド人はカトリック教徒であるから、これは「アイルランド人刑罰法」、奴隷扱いだ、だから、アイルランド系のアメリカ人は、ワシントンのやり方にその踏襲を見抜いていた、さらに巧妙な手法、それを感じとっていたのだろう。
ニコニコ笑って親切そうに近づいてくる者は油断できない、彼らのグローバリズムとはマーケットを拡大して、その巨額の利益を一部のグループに流しこむことなんだろう。