The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

ほらふきどんどん 12 

2020-07-15 09:45:17 | 世界経済


 二つの大権のひとつ「統帥権」が発令されることなく、ずるずると戦争になだれこむ、だから、これは、
 「女性的か」

 政府の高官は三島の寺に集まった、住職は山本玄峰(ヤマモトゲンポウ 1866~1961)、名僧だったらしい、戦争の末期、もう敗戦が迫っていた、彼の意見を聞きに集まった政治家たちに、
 「敗けるときは ころりと敗けなければいけない」
 「ジタバタすると 大ケガをする」
 そして、 
 「ここは 忍び難きを忍び 堪え難きを堪えねばいけない・・・」

 大局を見据え、本質を、的確にとらえている、
 「この言葉 終戦のあの宣言ではあるまいか」
 
 戦後、ある会で玄峰老師を見た人が、 
 「あの名人は だれだ」
 「名人は あなたでしょうが」
 質問者は将棋の升田幸三、
 「オレは将棋の名人だが あの方は人生の名人だ」 
 その動作が見事、歌舞伎の役者や能楽師もかなわない、亡くなった際、
 「最後の禅者」 

 ともあれ、彼のヒトコトで、この国が救われたのかもしれない。