帰ってきて、さっそく報告、
「それがヘンなんです」
「・・・」
「ニッポンの禅道場とは まるで違う」
坐禅がスタート、しばらくすると、
「ザワザワ」
「う~む」
その部屋に集まった数十人の無意識が動き始めたのだろうか。
なんと、なんと、なんと、
「シマウマがパカパカ ヌーがヌー キリンがキリキリキリーン ヒポポタマスがおしりをプルプルプルーン」
「ヒポポ・・・とはなにかな」
「いいとこなんだから 自分で考えなさい」
「うっうっうっ」
「どったの」
「おまえは いじわるだな」
「それは バカのさかだちですよ」
「バカのさかだち・さかだち・・・あっ カバだ」
「当たりー」
「なにが言いたいのかな」
「静けさの波長がちがっていた」
「それだ」
「あれでは ダメですね」
「師家(しけ)は だれかな」
「リチャード・ベイカー」
「師家は日本人でなければ ダメだ」
「彼ら わかるんでしょうか」
ほらふきどんどん、
「目が青いうちはダメだろう」
最後の最後の禅者・ほらふきどんどん、まだまだ元気だった、そして、わたしのアメリカ探検が、
「うれしかったようだ」