
ある人類学会で東大の大学院の女子学生が発表した、タイの奥地で一週間の調査、
「こんなにがんばっているのに なんで評価してくんないのよー」
「・・・」
「ニッポンが 男性社会だからでしょう」
会場のあちらこちらから、
「そうよ そうよ」
「だから ニッポンは ダメなのね」
そして、
「処女のアタシが あんなきたないところに行ってフィールド・ワークしたのよ」
うっかり、
「処女って 死語じゃあなかったんだ」
「なんですって」
「それに 自分で言うかな ああー 恥ずかしい」
「ギリ・ギリ・ギリ」
「処女は初々しくて はじらいをふくんでいるもんだ」
「セクハラよ セクハラよ」
「なにがセクハラだ そんなことだから東大はダメなんだ その態度が江上先生を見殺しにしたんだ」
すると、
「ボウロン(暴論)ね」
「そうだ そうだ」
会場は、
「キイー キイー キイー」
ひどいもんだ、これが国立大学の体質なのかもしれない。