昨日、Mと川沿いを歩いていたら、突然、飛行音が聞こえてきた。
北の方角に目をやると航空自衛隊の 「T4練習機」 が西方から東方へ飛行する姿が見えた。このまま飛行してすぐレフトターンして入間基地に着陸するのだろう。
この辺りでは米軍・横田基地、航空自衛隊・入間基地が近いので自衛隊機、米軍機を目にすることはできるが、住宅地の上空は高度制限があるので機体は小さく、私のデジカメではちょっと追いかけることは難しい。
私は何処からか飛行音がすると必ずその方角に目が行ってしまう。
今は限られた機体しか見ることができないが、ベトナム戦争の頃は飛行機ファンにとっては驚くような機体も見ることができた。今は平和な時代だから、飛んで来る飛行機も数少なくなってしまった。
「T4練習機」 を度々見るが、何と言ってもこの機体を見る度に搭載されている 「F3-IHI-30 ターボファンエンジン」 を想い出して懐かしくなる。
私はこのエンジンの開発の始めから量産に入る頃まで付合っていた経緯があるので、その思い入れは他のエンジンより深い愛着を持っている。
エンジンを開発するのは大変なことで、量産に入るまでには幾多のテストを経てお役所からの証明書を貰わねばならない。私は何回もこのエンジンの環境試験などにも立ち会ったが、それはかなり過酷な条件でのテストばかりだった。
特にこのエンジンの組み立て、運転部門を管理した頃には徹夜続きの作業が続いたが、現場の人たちの協力で何とか切り抜けて量産に入ることができた。
飛んでいる姿を見ながら、そのエンジン音は頭に焼き付いているので、目を閉じても 「F3-IHI-30」 だと判る。ターボファンエンジン特有のエンジン音は私にとっては忘れることのない記憶の再現でもある。
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チンプンカンプン以上のお話ですが
飛行機だけは毎年5~6回は乗って
いますが・・いつもそれがどのように
して空を飛ぶのか???? 未だに理解
出来ませんが、昔のYSから最新の
航空機の技術進歩は、格段ですね
それも赤とんぼ さまたちの努力の
結集なんですね・・飛行機に乗る度に
赤とんぼ さまを思い出します(^o^)/
私の持っている知識はもう昔話しの段階です。
私が始めてジェットエンジンの世界に入った頃は
まだまだCPUも見えない時代でしたから
開発ペースはいわばアナログの世界でした。
それなりに実際の試験で得るデータは貴重そのものでした。
今はCPUでシュミレーションしていろいろな事を調べるようですから
開発ペースも格段と上がっているはずです。
私がエンジンをテストした頃は
計器もアナログでしたが
今は全てデジタル計器で精度も上がっていますから
人間が直に読み取ることもなくなったはずです。
世の中は確実に変化してしまいました。