待ち合わせ酒場
いったい何年ぶりでしょう
このあたりが
まだピンク映画祭りだったころから
歴史の生き証人的
古き良き酒場食堂
いまとなっては
この枯れっぷりが
ユーザーを選ばせながらも
絶好のロケーション
ってのもあって
いつだって結構に盛況
なんてイメージがあったけど
このご時世ってのもあって
ガラガラで驚いたりして
知り合いの居酒屋さんも
歓送迎会がほぼほぼキャンセルってことで
コレじゃあ2ヶ月もたないと
まったくコレ
天災なんスカね
人災なんスカね
何はともあれ
舵取りがアレですから
不憫な国に生かされているのは
間違いないワケだけど
改めてココってば
オレら天国じゃないっスカ
ハデに とはイカずとも
積極的にアルコール消毒！！
縮こまってばかりだと
こんなオアシスを
テメェらの手で
潰しちゃうことにもなるんスよ
酢だこ！！
この店に何年ぶりに来たかぶり
みたいなね
ひと口かみしめて
おおっ！！ってな
なんだかとても懐かしくて
こういうので喜べる
そんな世代への厚揚煮
ばーちゃんとかと暮らしてた
あの頃がフラッシュバックしちゃったり
こんなババクセェものを！！
なんて青かったオレたちも
いまやちゃんとジジクサく
ハムエッグ！！
こりゃいつだって
全人類全世代の大トロですわ
そんな中
「時価」なんて
似つかわしくないワードを添えられて
Rな季節だからこその
カキフライ！！
ちょーリッパ！！
美味いじゃ (ﾟдﾟlll) ないっスカ！！
ハジける潮のお汁ってば
こんな予期せぬエクセレント
新宿の片隅に
海を見つけたオレたちでした
まったく
どうなることやら的
昨今のご時世かもしれないけれど
狭くて窮屈なところにだって
ヌケたヨロコビを見つけるの
オレたち得意じゃないっスカ
ムダにちっちゃくならないで
どこにだって転がっているシアワセ
探して生きてイキましょうよ
 | BRUTUS(ブルータス) 2019年 9月1日号 No.899 [ますます！おいしい酒場。] [雑誌] BRUTUS編集部 マガジンハウス |
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