ぶっちゃけこの場合
この一杯に賭けるお昼の場合
値段なんかはどーでもよくなる
ぶっちゃけ何より
のれんに間に合うかどうかに
今日一日が懸かっているお店に
頬の皮をムキながら
ヘッドで滑り込めたその先には
暗黙に引かれた
野口英世のボーダーラインなんて
いつのまにか
ラブイズブラインド
注ぎ (゜д゜lll) 込め!!
の姿勢に変わっている
そう
醤油・塩・味噌・カレーとあるなか
「味噌」とキメあげるのに
一昼夜を要していることは当然
既に脳内には
損得勘定のシナプスが
アリの子一匹通さないぐらいに張り巡らされていて
単なる「味噌」では終われなくなっている自分が
情けないようでたくましくもある
最初の分岐点は
味噌に半炒飯 で行くか
味噌にカツ を乗せるか
である
味噌にライスでもイイけれど
一度知ってしまった
この店の炒飯
逆に言うが
あえて色の付いてないライスを選ばなくてはならない理由
語るアンタとは
過ごす時間がこの世には存在していない
しかるに
麺とライスでは
カーボとカーボでカーボがダブってしまうわけで
ハンドルの遊びにさえ相当する
言い訳の部分の野菜
「味噌野菜にライス」
一つの着地点としての固まりを見せてくる
一方
カツを乗せていく場合
仰向けのカツの背中の方が
味噌スープでモロモロになってきたとき
胃袋に到達する前に
いったいどこで休ませなきゃならないかって
そりゃーモチロン
ライスしかなわけで
絶妙な既成事実であるところの
チャーシューを快く受け止めるのはもとより
コロモのモロモロが崩れ落ちて
白肌の表面をヒワイに汚すサマを想像するだけで
射精の一つもキメるのが
我々の所業であるわけで
って
味噌にカツで炒飯
だったらどうする
逃げ場がないぐらい
完成してるんじゃないのか
そこに
味玉なんか乗せちゃって
フリ切っちゃって満貫全席!!
バックスタンドに叩き込め!!
って
なんだかそれはダメだ
ヤリスギて発症
血圧上げすぎて頭がキレる感じがソレだ
遊びがないのは
なんかダメだ
そう考えると
炒飯じゃない白いライスって
味噌とカツの間に
暗黙の了解で存在する緩衝地帯
冷戦時のアイスランドみたいな位置関係にあるんじゃないか
よし
味噌カツなら
ライスでキマりだ!!
この日
不覚にも2kgほど体重を戻し
昼を抜かねばならんと思っていた矢先
この店の優しい味噌ならダイジョブかもしんまいよ!!
と自分自身をクドき落とし
それなら野菜だったらアリかもしんまいよ!!
もう一声クドき落とし
その先にあったのが
味噌炒飯 vs. 味噌カツライスの
デビルマン vs. 悪魔のごたる脳内戦闘
結果としての単品味噌野菜
試合に勝って
勝負に負けたとは
まさにこのことのような
実は
試合にも負けていた という
避けがたい事実