( 前記事に続きます )
着信画面を見ると 電話をかけてきた相手は Cさんだった
用件はすぐに終わったが このまま切る訳にはいかない
「 心配しているけれど 身体の方はどう? 」
Cさんが 整形外科にかかっている時に 癌が発見されたという噂は聞いていた
でも 誰もはっきりとは知らないし 本人と逢う機会もなく 3ケ月程が過ぎていた
それが本当で かなり進行していると聞いたのは この電話の数日前
同じように癌の闘病生活をする Aさんからだった
外出先で受けた電話でもあるし 本人が言わないのにズカズカ踏み込むわけにもいかない
Cさんの答えも また どうにでも取れる曖昧なものだった
電話を切ってから これでいいのだと思った
彼女は交友関係も広く 心配してくれる家族や親類もたくさんいる
私は 病気には触れず さりげなく明るい話をしていよう
Cさんは 私と誕生日が数日しか違わない 同い年
とにかく 知らない人とでも すぐに打ち解けるという才能をもつ
彼女がいれば その場の雰囲気がパッと明るくなるし
この世に憂いなんてある筈がないと思ってしまう
まさに 女子校の雰囲気そのまま・・・
私は Aさんが言っていたことを思い出した
「 Cさんはね セカンドオピニオン サードオピニオンも受けて・・・ 」
「 それで 結局 今はどこの病院で治療を受けているの? 」
「 ファーストオピニオンの〇〇病院でよ 」
いずれにしても 癌の最先端の病院だ
心配しなくても 大丈夫!
ふぅ~
*** 写真は 横浜公園です ***