図書館や コミュニティハウスや お寺などで 昔話を語る機会があります
聴いて下さるのは 大人だったり 子どもだったり・・・
それは 自分にとっても いろいろな事を考えるきっかけになります
昔話の背景にあるもの その時代や地域性 人々の生活など
そして 長い間 語り継がれてきたのにも理由があるはずです
できるだけ調べ 残りは想像力を駆使し 悩みながらも
それを語るのは 興味深いものがあります
その延長上にある世界 5月上旬に旅した遠野は 昔話の宝庫です
誰もが知っている 柳田國男の「遠野物語」は
遠野出身の佐々木喜善(ささき きぜん)から聞いた 神や妖怪などの不思議な話をまとめたものです
佐々木喜善(1886-1933)は 遠野市土淵の山口という集落で生まれ 祖父は名うての語り部
幼い日々 その祖父から 様々な民話や妖怪譚を吸収して育ったそうです
上京し作家を目指しましたが 病気の為 郷里に戻り
民話の収集 研究を続け 「日本のグリム」とまで称されました
48歳で亡くなった喜善の墓は 山口集落の東側の丘「ダンノハナ」にあります
集落を挟んだ 向かい側の丘は「デンデラ野」と呼ばれ
昔は 60歳になると このデンデラ野に追いやられました
つまり「姨捨」です
老人たちは 日中は里へ下り 農作業を手伝ったりしながら 食べ物を得
自然に寿命が尽きるのを待ったのだそうです
ダンノハナは死の空間 集落は生の空間 デンデラ野はその中間なのでしょうか?