ツルの日記

38歳からはじめたバレエ。49歳の今年はポワントでバリエーションを踊り動画アップがノルマです

黒人リズム感の秘密   七類誠一郎  郁朋社

2007年05月08日 | ダンス
キューバダンスをはじめるもともとのきっかけとなった日系ドミニカ人の先生は「ラテン(カリブ)のムーブメントはアフロが入っている」といって「アフリカンダンス」なるものを教えてくれた。それにすっかりはまってしまい何か参考になるものをと探して見つけたのがこの本だ。もう5年も前である。


すっかり忘れていたけれどたまたま目に付いたので読み返してみた。するとヨルバに苦戦している現在の私のヒントが一杯。


著者は黒人ダンスに魅了され、渡米し、ダンサーとして成功し、ダンス学校を作った人である。(この本ではダンスとは「黒人音楽とともに培われてきたアメリカ黒人のダンスを指す。つまりジャズダンス、モダンダンス等のアカデミックな系統譜をもったものではなく、古くは宗教ダンスとして、また近年ではストリートやディスコ、クラブでアメリカの黒人たちに継承されてきた生活に密着した文化としてのダンスである」)


著者の基本的なスタンスは黒人のリズム感はダンスを通じて体得できるというものだ。その核心が体幹のムーブメントの体得と耳を鍛えることだ。


―――黒人達の多くは、音楽がなくても踊れる。彼らの動きはそれ自体リズミカルで、あたかも身体から音楽のビートが流れ出してくるようだ。音楽のない状態で非常に正確にビートを刻み、それを元にして動きのリズムを作り出す。意のままにリズムを崩す。そして崩れたかと思うとまた元のビートに戻し、再びビートを刻む。
 リズムコンポーザーがビートを組み合わせてリズムを作り出すように、彼らは、自分たちの身体を使ってリズムを作り出すわけである。それも即興で・・・・・。


―――この体幹の動きの最大の特徴は、各部位が必ず自然の法則のもとに連動するということである。・・・中心となる体幹部は首・胸・腰である。そのリズムの起点は首にある。首から発した動きが波のように胸と腰に連動していく・・・体幹連動を感じるためには、身体の力を抜くことが第一条件である。この脱力状態がないと連動を感じることができない。


しかし身体的特徴が異なる日本人の場合は特別なトレーニングが必要になる。その方法が後半部分である。すごく参考になるのでご興味のあるかたはぜひお読みください。


前回のヨルバのレッスンで「クビニチカラガハイッテイル」と注意された。基本ができていないのだ。そして私は3-2/2-3クラーべ、ルンバクラーべ、68クラーべ、チャチャロカフー等のリズムを身体のなかに作っていく必要がある。


ラテンパーカッションのレッスンはあるけど楽器は半端にはかじれないから基本のリズムだけ手拍子で1時間たたき続けるレッスンがあればいいのに。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする