ツルの日記

38歳からはじめたバレエ。49歳の今年はポワントでバリエーションを踊り動画アップがノルマです

デモパーティー初鑑賞レポート

2007年09月04日 | Diary
日曜日、ホテルに開場の15時ちょうどに行ってみるとすでにダンスタイムがはじまっていた。ダンスフロアの周囲に丸テーブルが並び結婚式のような服装の観客が500人ほど。選手会主催のイベントでアマチュアデモンストレーションが二部に分かれて合計49組、派遣選手選考会、プロのダンスショーという構成だった。


席に着いてコーヒーに口をつけたらすぐにアマチュアデモンストレーションがはじまった。友人いわく「ショーダンスの先生のすごさがわかるわよ」。それには全く異論はないけれど先生が今後も発表会を開かれるとは考えられないので私は自分の発表の場を3年後をめどに考えなければならない。ご披露しようという意欲がなくなったら個人レッスンはやめようと思う。だから今後いろいろなダンスを見に行くことになる。今回がそのスタート。


1番目のCha Cha Cha !?を見たときは正直困った。事前にDVDを見て思ったとおりラテンはとても難しい。特に年配の方のラテンは「ミニのきらびやかなドレスでかっこいい先生と踊りたいから出ちゃいました」みたいなものも多い。スタンダードならロングドレスで先生にぶら下がっているだけでも破綻はないけれど、ラテンは強烈だ。特にオーダードレスで先生の衣装もそれに合わせたオーダーで無表情で出ていらっしゃる方を見ると「人間的な魅力ってお金では手に入らないものなんだな」と思う。でもどう見えるかは別にして本当に楽しそうに踊っている方は嫌味な感じはしない。


大きな声援を受ける人気者もいて、そういう方はラテンでもスタンダードでも衣装にも先生にもひけをとらず堂々とされている。もちろん上手に踊る方もいて(得てして超個性的な方が多い)そいういうPaso DobleやRumbaはコワイような雰囲気があるけど魅せるものがある。そして今回デモで一番印象に残ったのは年配の方がきれにワルツを踊ると若い人とは全く別の美しさがあるなということ。運動量は相当なものだそうで皆さん踊った後は肩で息をされていたけれどラテンのようなスピードはないのでかなり年齢が上でも踊れるものだ。私もいつか優雅にワルツが踊れるようになりたい(でも還暦過ぎたらね)。


今回誘ってくださった方のSambaは本格的だった。もちろん速さは調整されているけれどラテンのリズムがぎりぎり感じられフロア一杯つかい見せ場のステップもきちんと入っていた。3回転のスピードは私からみても速く、きれいにピュンと片脚を上げ、とてもステキな笑顔で踊られていた。私も自分がレッスンを受けているので10年後の自分を考える上でとても励みになった。今度12月か来年はじめに別の先生とサンバを踊るそうなのでそれも見に行くことになった。


同じテーブルでその方を見に来た別の方が「みんな本当にキレイね。デモって変身願望なのかしら」とおっしゃっていた。私もいろいろ書いたけれどそのとおりで、もともと美しい方もそうでない方も、上手な方もそうでない方もみなさんとてもきれいだった。客観的に考えれば50代から70代で500人の前で踊ろうというパワーだけでも並ではない。そしてお金も時間も体力も相応に費やしているわけだから衣装にしてもメークにしても踊りにしてもその人その人の思い入れが伝わってくるようで、「これってあり!?」と思ったりしたけれど完全には否定できずちょっと複雑だった。


48番目はおそらく80近い(過ぎ!?)淡谷のり子のようなおばあさんのSambaだった。きれいなピンクに白いビーズの刺繍のミニスカートのドレスでRicky Martinの「Livin’ La Vida Loca」にあわせて(!?)やみくもに(やけくそに!?)両手を広げて胸を前後にするムーブメントを真顔で繰り返す。上半身にボリュームがあるのでそれが結構な迫力だ。とにかく真剣に動いているという感じ。先生はそれをじゃましないように腕を組んで一緒に歩いたり、見せ場のステップはその方の周りを回っていらした。会場全体が笑いの渦に包まれ、おかしすぎて涙をハンカチで拭いている人も。それと同時に手拍子が広がり最後までとぎれなかった。友人は「『残り短い人生を楽しむんだ!』っていうのが伝わるわね」とおっしゃっていた。人生の終わり近くの500人を沸かせるデモ。曲もぴったり。踊り終わってご挨拶をされて先生と腕を組んで退場するときはうれしそうにされていた。


選考会はラテン、スタンダードそれぞれ20組くらい。スタンダードはどこがポイントかわからず。女性の背中の角度とステップの安定度が重要だそう。ラテンは私が良いといった組が1位と4位、友人のが2位と3位だったから多分好みが違うのだろう。


ダンスショーは地球の誕生から未来までのいろいろな時代の物語構成でとても楽しかった。「これは○○のコピー!?」みたいな感じもしたけど総勢150人以上のプロが20人くらいずつ揃って踊るとやはりすごい。あっという間の一時間半だった。


いつの間にか22時。何と7時間も座ってみていたことになる。土曜に2コマショーダンスのレッスンで背筋痛の身にはこたえた(笑)最後は首が痛くなった。


さて肝心の先生探し。これは相当難しそう。「今をときめく○○くん」という有名人らしい25-6のかわいい男の子がものすごくキュートなパートナーと踊っているのを見て「若いはつらつとしたラテンて本当にいいわね」と思うけど(われながらオバサンぽい感想)そのカップルに習うとなるとピンとこないし「おお、カッコイイ」と思う先生は何人かいたけど踊りを見るとまあ普通。今回本当にキレイと思ったのはスタンダードのスーパーA級のカップルで特に女性が美しかった。DVDでも気になる先生をチェックすると必ず元チャンピオンだった。一目で違うと思うのはそのクラスであとはすごくうまいけど「ハッ」とまではしない。


サンバを踊った方がご自分の踊りを習っている女性の先生は「競技会で上から見ていて、立ち姿、ダンス、特に指先足先のきれいさは一番と思います、、、 また衣装のセンス  すべてが好みでしたので三年前から○○先生と平行して習ってました。」ということなので見た目よりも「習いたい」と思う先生じゃないと。しかも社交ダンスの先生は踊りやすさも重要なポイントだそう。ということは良いと思っても合うとはかぎらない。やはりあせらず気長に習いたい先生をさがすしかない。まあ本格的に探すのは相当エネルギーがいるので3年後からになりそう。
コメント
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