ツルの日記

38歳からはじめたバレエ。49歳の今年はポワントでバリエーションを踊り動画アップがノルマです

大人のポワント ワタシの場合

2012年12月10日 | Diary

トウシューズを履きはじめてもうすぐ丸4年になります。

「履いて」であって「踊って」ではありません。でも一度これまでのことをまとめてみることにしました。

 

大人のバレエの場合初心者でもトウシューズを履きたい人というのが存在してかなりはやい段階で履く人もいます(それで縦に爪割れたりいろいろケガがでたりすることも)。ワタシはバレエが踊れるようになりたいと思ってはじめたものの鏡に映った実際じぶんができることが「バレエを踊る」というイメージからかけ離れていたので当時習っていたショーダンスのためのトレーニングとしか考えられませんでした(バレエのレッスンとショーダンスのレッスンがそれぞれ週1回だったということもあります)ですから「ケガして踊れなくなったら困るからトウシューズなんてワタシには無縁のモノ」でした。

 

それがたまたま4年前、いつも通っていた1時間半のオープンクラスの後に30分の「ポワント入門」というレッスンが追加になったのでした。それでも「ワタシには関係ないわ」と思っていたのですがレッスン後帰りがけに見るとバーにつかまってワタシと大同小異の生徒さんもトウシューズを履いていたので、「バーにつかまっているならやってみようかな」と素人考えではじめてしまったのでした。

 

子供がトウシューズを履く目安はいつも引用している「インサイドバレエテクニック」によれば「若い生徒が初めてトウシューズをはく時は、それまでの何年かの努力が報われるか、あるいは無駄になるかの分かれ道です。この段階では、もはやゴマカシは許されません。プレースメントは正しく、ターンアウトが確実に、足の筋肉は鍛えられていなくてはなりません。また足の甲が十分に発達し、足指の真上に足関節が乗った3/4ポワントで、きちんと立てるようになっていることも必要です。」

 

今年になってほぼ「バレエの姿勢(立ち方)」ができるようになってから気がついたんですが上記の条件を満たした状態でトウシューズを履き始める人は大人のバレエ(とくに30代以降からはじめた場合)では皆無に近いんです。これらの条件はポワントだけでなくバレエを「踊る」ための条件でもあるんだとわかったんです(当たり前といえば当たり前なんですが)

 

各条件に照らし合わせてみると大人の場合「プレースメント」については腰椎が上がっていない人が多い。「ターンアウト」では股関節が回っていないことが多い。O脚やX脚、骨盤の前傾などが原因で足の筋肉がバレエ用に鍛えられていない。甲の柔軟性が足りないために「足指の真上に足関節がノ乗った3/4ポワント」できちんと立てていないなどです。姿勢もですがやはり大人の場合は足首から甲にかけての柔軟性がたりないためにトウシューズのプラットフォームをぺったり床につけられない、それからタンジュの習得が不十分なためトウシューズのソールをつま先でつかめていない、ただ足がソールにのっているだけという状態が多いです。

 

いまも46年分のO脚の影響を矯正、調整しているのですがワタシはポワントをはじめた時点で首の位置が前で、腹筋が足りないのでそっくり返ることが多く、引き上げはしていたものの骨盤が前傾していたので腰椎は落ちていました。O脚ですから内転筋をはじめとする内側の筋肉はぜんぜん働いておらず、足首が硬かったので「足指の真上に足首をのせて」ルルベはできませんでしたし、つま先でソールをつかんでいませんでした(エシャッぺはドゥミをつかえずジャンプしていました)

 

そんなコンディションでしたけれどバーレッスンでは大きな破綻はなかったです。キツければバーにしがみついてカラダを支えられましたから(姿勢が崩れるのでおすすめできませんがアラベスクをキープみたいなときはやはりしがみついてました)。全身の筋力は弱かったんですがさいわい足指がいたくなることはなかったので体力的にはキツかったですが続けられました。足指が痛くなる人はなかなか続かないようです。足指は鍛えられないですから。ですから体重が軽いか、もともとの全身の筋力が強い人のほうが有利です。

 

たった週1回30分のレッスンでバーを握りしめてルルベ、パッセ、ピケ、エシャッぺなどをやってもポワントで踊るなんて考えられないですよね。それで「ポワントは毎日やるもので週1回なんて意味がない」とも言われたのですが「すごくよい筋トレ」だと思ったのでそのまま週1回のレッスンを受け続けたのでした。おかげさまでそれでずいぶん筋力がつきましたし通常のレッスンに加えて30分でも両手バーでルルベやパッセやピケを反復練習できたのは去年から姿勢を変えていった上でのベースになったと思います。でも「ポワントで踊る」レベルに達するなんて想像を絶したので「筋トレと脚の練習」と割り切ってレッスン中だけがんばって終わると自分で練習することはせず(ケガしたら困ると考えたので)さっさとトウシューズは脱いでいました。

 

2年半ぐらい前からバレエのレッスンは週2回に増やしましたがポワントは週1回のままでした。さすがに「ポワントも進歩しなくては」とは思ったもののなにしろバレエシューズでもとにかくアンシェヌマンが覚えられない、うごけない、つまり踊れない状態でしたので「ポワントでこの先はどうする!?」という感じでした。いつものレッスンが受けられないときはほかのレッスンにも行ってみたんですがポワントを続ける人は限られていて子供時代から踊っている人と一緒にレッスンを受けるケースも多いことに気づきました。ですからセンターで「エシャッぺ、エシャッぺ、トンベパドブレ、ピルエゥト」なんてこともやるんです(もちろんピルエットはできないので立つだけでしたが)「バーしかやってないからセンターなんてヒエーッ」と思ってもできるところだけでもやらないといけないわけです。たまたまバーだけのレッスンだけを2年ぐらい受け続けていたんですがそんな人はほかにあまり例がなかったようです。

 

それで「センターに出るには準備しないと」ということで去年の春にセンターに出ると決めて準備したというか先生をはじめ周囲の方々にも恵まれて足裏の筋肉も、体幹の筋肉もそれなりについて、バーレッスンの内容には慣れたところでそのレッスンにプラスして去年の梅雨ごろひとつ上のレベルのレッスンのポワントをはじめました。その時点でバーからはなれてやったことがあるのはパドブレクリュとエシャッぺぐらいでした。

 

上のレベルのレッスンもバーはそれまでと同じかんじだったんですが、センターは「パッセ、パッセ、エシャッぺ、エシャッぺ、ストゥニュ」ぐらいだったにもかかわらずヨロヨロしてどうにか覚えられたときはどうにか順番をこなすだけでした。ピルエットは回れるとは思わなかったのでパドブレしてプレパレーションして立ってました。ピケアンダンで細長いスタジオの端から端までなんてとてもできなかったのでワタシのせいでちょっと内容のレベルを下げてくだったようです(ごめんなさい)

 

センターをはじめてわかったことは、ポワントではパッセひとつにしても「絶対決める」と思わないと絶対できないということでした。パッセを一回じゃなくそのあとつぎがあるわけです。それですこしでもマシになりたいとバーだけのレッスンも続けていたのですがレッスンをはじめて1ヶ月ぐらいたったとき、はじめて「足が痛い」というのを経験しました。そんな経験がなかったので今思えば足指にテーピングしたりなにかすればよかったんですが「どうしよう、これ以上痛いのが続いたらギブアップするしかないかしら」と思っているうちになんとかなりました。ちょうどその頃ショーダンスも振り付け練習がはじまったりしてかなりハードだった時期と重なったせいもあります。でもやはりバー無しでトウシューズのつま先に全体重を乗せてうごくには体幹が弱かったんです(要するにバーの使い方がマズかったんです)

 

ポワントも続けていくうちにどうにか秋ごろには曲がってしまいましたがスタジオの端から端までピケアンデダンでいけるようになり(!?)そのころとつぜん筋肉痛がラクになりました。でもピルエットはあいかわらずさっぱりでした。

 

そして昨年秋からはバーだけのレッスンは卒業し、別のポワントレッスンをはじめました。そのレッスンは最初にセラバンドで足指のエクササイズをして、それからバー、センターはパドブレクリュとエシャッぺとピケと歩き方がメインでした。ここで多少なりともそれまでのバーレッスンのこまかいところに注意するように(できるように)なりました。でもポワントでもなくドゥミでもないところをつかって歩くのはぜんぜんできませんでした。前にピケすると腰がラテンみたいに振れちゃって危ない目に遭ったこともあります。

 

そうしているうちに今年になって予定どおりレッスン回数を増やしたのですがそこで基礎に特化したレッスンに出会えました。ツイッターやブログにもすでに書きましたけれどもそこで中殿筋で股関節を回してターンアウトする方法を教えていただきプリエから変えてO脚も矯正してバレエの姿勢がほぼできるようになりました。

 

いまも姿勢と脚の調整をしているのでポワントもそれに合わせて変えています。センターに出てからはどんなトウシューズが脚にフィットして踊りやすいのかよくわからないまま何種類か履いています。

 

これから股関節でターンアウトして腰椎を引き上げヒザをのばした状態でパッセを確実にできるようにして来年ポワントでバリエーションを踊れるようになります。そのうちビデオもアップします。

 

大人のポワントのなにかヒントになれば長々と書きました。最後まで読んでくださりありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする