ツルの日記

38歳からはじめたバレエ。49歳の今年はポワントでバリエーションを踊り動画アップがノルマです

骨格の配列がよくなかったのにターンアウト効果を得られた理由(その一)

2013年05月16日 | バレエ

ワタシがバレエに興味を持ったもともとのきっかけは30半ばすぎにジムでラテンエアロを習ってかんたんなジャズダンスの振り付けのラテン版を踊っていたときに「上手いな」と思う人に聞いてみたらみなさんバレエを習っていた(ことがある)からです(今思えばみなさんインストラクターレベルの方でした)習っていなかったワタシは腕を上げても高さは一定しませんでしたし軸がありませんでした。そしてジムのバレエに出てみたときなど普通の人がきちんと1番で立っているのを見て「バレエの型っていいな」と思ったのでした。じつは一応小学生時代に東京文化会館で「くるみ割人形」をみたり、卒業旅行ではパリオペラ座の安い席でバレエをみたり、新婚時代にもシドニーのオペラハウスでバレエを選んで行ったのに何の演目だったかか記憶にないので自分が踊るようになってはじめてバレエの面白さを発見したことになります。

 

クラッシックバレエには型の芸術です。1番から5番まであるバレエの基本ポジションはまさにバレエテクニックの根幹で腕やアシは基本のポジションを通ってうごかします。基本のポジションは10歳前後の子供が上級・プロを目指す場合1年ぐらいで身につけるべき事項です。そのくらいの年齢なら靱帯が訓練でのびる時期なのでもとの骨格が完全にバレエ向きではなくても訓練と努力次第でできるようになる場合もあります。おとなのバレエではワタシのようにそもそもバレエ向きの身体資質に恵まれていない人もレッスンを受けます。成人では靱帯がのびませんし年齢が上がれば上がるほどそれまでのうん十年に渡る生活の中でみについたカラダのクセが阻害要因となり骨盤の前側を上げて尾骨を下に向けて背骨を頚椎までできるだけまっすぐになるように引きのばして股関節からアシを開いてつかえるようになるにはO脚の筋肉バランスを矯正したり首や肩まわりの固まってしまった筋肉をほぐしたりする必要があるので余計な手間と時間(年数)がかかります。

 

先月ふくらはぎの肉離れになる直前、ターンアウトの変更に付随してO脚の筋肉バランス矯正とそのほかの課題も並行して変更していたんですけれど念願の「ポワントでピルエット」が「ターンアウトして腰を上げた状態のプレパレーションからココまで飛び上がって立てれば」できるようになるポイントがちょうど見えてきたところだったんです。そのほか昨年夏ぐらいからはじめて今年のはじめになってもできなかったブリゼが5番が集まるようになってきたら急にできるようになったりしたので「もっと5番が集まればもっと踊りやすくなるかも」ということでこれまでやったことがないような格好で夜中に静的ストレッチをしたりと来年ポワントでバリエーションを踊ろうと意気込んではりきりすぎていました。今年の1月頃アシのストレッチをしていたら足首が「バキバキッ」と鳴ったりしてさすがに「こんなに変わるとコワイので気をつけないと」と思いながらその後足首のチカラが抜けてスモールジャンプのときのチカラの向きが変わったりとやっぱりバレエの基本姿勢の精度が上がれば上がるほどしぜんにバレエらしくなってくるので面白くてしかたなかったというのもあります。

 

昨年はじめから細かい筋肉やカラダの使い方を習ってからちょうど1年前の今頃骨盤の前傾があるときとつぜんうごき始めていまは骨盤の前側を上げて尾骨を下に向けて腰をあげられるようになりました。つぎにO脚の筋肉バランスを変更したら足裏の3点が機能するようになりターンアウトの角度もひろくなりました。180度のターンアウトからは程とおいものの昨年までよりよく機能するようになりました。

 

大人のバレエでは「ターンアウトは無理せずできるところで」ということですけれどターンアウトの角度が今年に入って広がってわかったのはやはり横からみたときにまっすぐなラインに近づけば近づくほど(ワタシはほど遠いですが)股関節とヒザ関節と足関節をテコやバネみたいにつかうときに物理的にやりやすくなるということです。それから骨盤をできるだけまっすぐにしてターンアウトの角度が広がってアシをのばして使えるようになると巻ききることで安定性というかしっかり固定されるようになることです。

 

それにより初心者時代から先生方のレッスン中の全体にたいしての説明や注意、個別に注意されたこと、また自分で読んだ本で知っていたことでできていると思っていたことが違っていたり、ようやくできるようになってきたりしています。たとえば「カタチを作るな」、「つま先重心」や「みぞおちを出さない」などです。先月ツイッターにこれまでのバレエの経過についてメモとしていろいろツイートして思い出したんですが、運動神経がよいとはいえないまでも20代のおわりから30歳まではかなりハードなエアロビクスの上級もやっていましたから平均値ぐらいはありました。その後もバレエ(ポワント含)と並行してショーダンスを8cmのピンヒールで踊ってやアフロ系の民族舞踊も裸足で習っていたこともあり筋力はバレエを習いはじめた40前にくらべると今のほうがあるぐらいです。それでも昨年骨盤の前傾がまっすぐになりはじめて腹筋から足裏、床までチカラがムダなく伝わるようになったら生活の質が変わるぐらいの大きな変化で感激しました。

 

折しも体幹の重要性が健康・運動分野だけでなく、テレビや新聞、雑誌その他でひろく取り上げられている時期でもあり股関節と足裏を同時につかって訓練するというバレエのエクササイズ効果の側面がもっと評価されてもいいのではと思いました。

 

骨や筋肉の基本構造と動く仕組みは関節の角度や靱帯の長さがバレエ向きかどうかは別にして誰でもだいたい同じなのでバレエでつかう筋肉を動かせれば精度や見た目はともかくバレエのしくみを使えるはずではあるんです。でも実際には大人のバレエでは子供時代からバレエをやっている人以外ではあまり見かけません。ワタシより柔軟性や骨格がバレエ向きの人も少なくないにもかかわらずです。ですから「なぜ正しい筋肉の使い方をこまかく習う以前からカラダ(関節)が平均より絶対硬くしかも骨盤も前傾してO脚で内転筋はまったく使えていなかったワタシが3年以上前からターンアウト効果を得られていたのか?」というのが昨年のギモンでした。

 

さんざんブログにもツイッターでも書いてきましたけれどワタシは股関節からO脚で骨盤は前傾、首はストレートネックにかぎりなく近い状態で最寄り駅の小さなお教室でバレエをはじめました。実際にバレエのレッスンがどのようなものでどういうふうに上達していくのかについて何もアイディアを持っていませんでした。カラダもコチコチで左太腿は表裏とも肉離れのクセがありちょっと動かすと痛みがでる状態でした。シンプルなストレッチとフロアバーのあとバーもフォンデュぐらいまで、センターは最初からトンベパドブレピルエットでタンジュやアダージオは全く無しという内容でした。とにかく最初はもともと故障を抱えている左アシにタンジュなどで負担がかかったせいで左ヒザに痛みが出て週1回のレッスンが限界でした。「舞台で自分のカラダを把握するにはバレエなんだ」と思ったのでおもしろさはあったものの鏡にうつる自分のぶざまな姿をみて「これはたいへんなことをはじめてしまった」とも思いました。そのとき「カタチを作るな」とかなり注意されました。今になってわかったことですけれどターンアウトに必要な正しい筋肉がつかえていない状態では意図せずしてカタチを作ってうごかさないとなにもできないので当時は「どうにもならないからどうにもならない状態でうごかせるところに腕とアシを出したりのばしたりしていた」としか言いようがありません。

 

ターンアウトは骨盤の角度も変えて骨盤周りの筋肉もレッスンでストレッチして強化した上でできるようになっていくものなのでターンアウトするための筋肉が使えるところにいきつくまでのどうにもならない期間というのは子供でも大人でもぜったい存在するんだとおもいます。幼児ならどんなにヘンな格好で動いても「カワイイ」のでご愛嬌なんですけれど大人の場合一流のプロの舞台のイメージと自分のできることのギャップの大きさがキビシイ面でもあります。

 

そういうふうに「カタチをつくらない」よう意識しながら今考えると「プレバレエ」の内容のレッスンを2年間受けていたんですけれど当時バレエはショーダンスのための基礎訓練の位置づけだったので(とてもバレエを踊れるようになるとは思えなかったということもあります)「重要なのはバーレッスン」というアドバイスをいただいて自分で考えて6年前から今オープンクラスのレッスンを受けているスタジオに行きました。

 

後に「バーレッスンが重要」というアドバイスをしてくださった方には「家の近所で習っていた期間はあなたのバレエ歴にはカウントできない」とまで言われてしまいましたがワタシはカラダが硬すぎてどうにもならなかったから必要な期間だったと思っています。ただ内容と密度はレッスンのレベル区分によるのですがオーソドックスなバーのプリエからグランバットマン、センターのタンジュ、アダジオ、アレグロなど一通りの流れで構成される1時間半のオープンクラスのレッスンの良さというのは実感しました。ですからオープンクラスのレベルで下から2番目くらいになると「バレエを踊る」感じにすこし近づけるので面白くなります。

 

でも週1回、途中からポワントも含めて4年間通い続けたオープンクラスのレッスンは(途中から30分のポワントレッスンも)今思えば一般的なレッスンからすると少々変わっているものでしたけれどそこでとつぜん体型がターンアウト効果で2週間ぐらいの間にとつぜん変わったのでワタシの中では重要な位置を占めています。

 

前置きが長くなってしまったので続きは次の記事としてアップします

 

追記:続き(その二)がこの記事の前にアップされてしまいました。並べ替えができないのでこの続きは前の記事として下に表示されています。よろしくお願いいたします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

骨格の配列がよくなかったのにターンアウト効果を得られた理由(その二)

2013年05月16日 | バレエ

 来月47歳になる今、バレエを習い始めた頃には想像もできなかったターンアウトを使って踊れるようになりつつある状態です。 

 

「背骨を引きのばしてつかうこと」「ヒザをのばせるようになること」や「バーレッスンのとき軸足のターンアウトに気をつける」等々、意識して長期の課題としてやってきたこともあります。でもそれらについての理解が必ずしもじゅうぶんではなかったりしたので「そこまで考えていなかったけれど毎回のレッスンを積み重ねたらいつの間にか変わった」こともあります。ですからこれからレッスンについてワタシが覚えている特徴を時系列で書いていきます。

 

4年ほど受け続けたオープンクラスの基礎レベルのレッスンは大きな特徴がありました。レッスンの最初に床に仰向けに寝て一度カラダのチカラを抜いてから先生がカラダをクロスして使うイメージを説明してくださいました。その後片足ずつ2カウントと1カウントで上げて、ときどきうつぶせでもやりました。バーレッスンは両手バーだったのでポールドブラはあまりなかったのですけれどアシは基礎レベルのクラスとしてはいろいろな角度から動かすように構成されていましたしテンポよく進んでいくので回数が多かったです。ここではじめてフォンデュ、アダージオも毎回やることになりました。センターはタンジュ、アダージオ、1番のジャンプ、ピルエット、あとはソテ・グリッサード・パディシャのような組み合わせのときもあればソテだけのときなどシンプルなことが多かったです。なれるまではついていくだけで四苦八苦でチカラも入っていたので夏などは気がついたら顔が真っ赤になって汗が吹き出していました。「脱力しないといけない」のは情報としては持っていましたけれどぜんぜん実践できませんでした。

 

そのオープンクラスは先生が現役ということで代講が多かったのですけれどそういうときは片手バーで普段のレッスンではカバーされていない細かい点をいろいろ教えていただいたりしました。オープンクラスシステムは理屈の上では同レベルならどのレッスンでも受けられそうですけれどワタシのように初心者レベルの能力だと毎回ちがうレッスンを受けて内容を消化するのはかなりキビシイということもあり同じ曜日で同じ時間のレッスンを受け続けたということがあります。

 

両手バーのレッスンを週1回だけ続けて1年半を過ぎた頃、今から4年半前にそのクラスに30分の「ポワント入門」が追加されました。大人のバレエではトウシューズを履きたくて習う人もいるのですけれど、ワタシはショーダンスのための訓練と思っていたのとプレバレエの頃、同時期に同じ教室ではじめた人たちが半年ぐらいでトウシューズを履き始めたものの足の爪がタテに割れたり黒くなってしまったり、それでカカトからあしの付け根までテーピングをしてポワントレッスンを受けているのを見ていたので「ケガで踊れなくなったら困るからトウシューズなんてワタシは無縁」としか思いませんでした。

 

でもオープンクラスにちょうど慣れた頃だったので最初のレッスンの様子を見て「ワタシもトウシューズを履いてみよう」ということで始めたわけです。でもその時点ではまだカカト重心でしたしトウシューズのプラットフォームは半分も床につけられませんでした。ポワントレッスンについてはいろいろエピソードがあり去年このブログにも書いています。ポワントレッスンも30分両手バーでライズアップ、クペ・パッセでパドブレ、ピケ、エシャッぺ、アラベスクとアシに集中できたのと、腰は上げられませんでしたが背骨を引きのばして使うためのよい訓練になりました。ワタシの筋力では最初の3ヶ月ぐらいは全身筋肉疲労になったのでキツくなると腕でバーにもたれかかってやっていましたが幸い(!?)四頭筋が強かったのと最初から身長が1cmぐらいのびるだけ背骨を引き延ばして使えたのでつま先が痛くなることはなかったので続けられました。正しい姿勢もへったくれもありませんでしたがおかげで足底筋と足首、アシ、背中の筋力が大幅にアップしました。30代以降にはじめた大人のバレエでポワントでセンターまで行ける人はどちらかというとレッスンで筋力をつけた人より元の筋力が強くアシの骨格がまっすぐな人が多いような気がします。

 

カカト重心をつま先重心に直そうという意識はありましたけれど実際には「カカトにのらないようにする」のがせいぜいでしかもO脚のせいで足の親指にはぜんぜん体重がかかっていなかったのが去年細かい筋肉の使い方を教えていただいてはじめてわかりました。でも足の親指と股関節までの内側のつながりはなかったものの股関節からのO脚でしかも関節がすべて硬かったので外側は大殿筋から足の小指までつながりがあったため(小指はもともと薬指からしっかり離して動かせました)骨盤前傾にもかかわらず小指つながりのターンアウト効果で4年半ほど前に2週間ぐらいで「ワタシなりのバレエ体型」に突然変わったのでした。そのほかにも背中側に空気を入れることや足を開く角度をちょっとずつ広げたのはこのレッスンでした。ただターンアウトの角度をちょっと広げただけで左ヒザは2週間ぐらい痛くなることが多かったです。そうこうしているうちに週1回のレッスンにいけなかったとき出ていたレッスンのバーで「軸足もターンアウトするように」ということを教えていただいて、骨盤をまっすぐにできなかったため軸足に胴体部分がドーンと載ってしまっていたもののワタシのできる範囲でのターンアウトで両足が連動して使えるようになっていきました。

 

ですから疑似ターンアウトともいえる効果の原型がこの基礎のレッスンの段階でほぼできていたと考えられます。その要因は想像するしかないのですけれど骨盤前傾だったものの腹筋は意識して背骨はわずかではあったのですが引きのばそうとしていたため強度があった四頭筋でカラダを安定させて足の小指から大殿筋へのつながりが背中全体というか肩甲骨の下までの筋力強化につながったのかなと推測しています(頚椎はちょうど2年前から一つ上のレベルのレッスンを受けてから半年かけてのばしました)。それからプリエなんですけれど「自然にひらく範囲にしてつま先とヒザの向きをおなじにしましょう」というのはよく耳にします。ワタシもそうしているつもりだったのですけれど昨年基礎に特化したレッスンで股関節から回したとき足先が開き過ぎとの注意を受け直しました。ただそれ以前もプリエのときヒザが外にはひらいていかなかったのですけれど小指側に体重がかかっていたのでヒザ内向きにはなっていなかったのと骨盤前傾ですから巻き込んではいなかったという消極的な理由ではないかと思います。

 

それから今回ふくらはぎの肉離れになってギブスはしなかったものの2週間はふくらはぎを使わないよう足首からつま先をのばさないで歩いて、普通に立って歩ける状態で足裏の感覚が戻るまで10日ぐらいかかったのですが久しぶりにタンジュをしようとしたら足首のちょっとした角度で足裏とふくらはぎの筋肉のつかう部分がかなり違うということがわかりました。ですから股関節もヒザも足首も硬かったために小指側は筋肉のつながりをねじらせて途切れさせることなく素直に床を使えていたようなんです。

 

疑似ターンアウト効果についてはワタシの意見なので専門家の方からすると見当違いかもしれません。

 

 

その基礎のレッスンでは両手バーでポールドブラがおざなりのままポワントで筋力強化できたのはよかったのですが、長くなったことだしいざ上のレベルに行こうとしたらバーレッスンすらどうにもついていけないということが判明してしまいました。できるパターンが限られるというのも大人のバレエの特徴です。それで一番下のレベルから一つ上のレベルのレッスンを受ける準備をはじめたのでした。

 

続く 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふくらはぎ肉離れリハビリ中で踊れないのでこれまでのバレエについてのまとめです

2013年05月16日 | バレエ

最後にブログを更新したのが昨年12月だったのでもう半年もたっていたとはおどろきです。

 

今年もバレエの姿勢を変更中で、同時にO脚の筋肉バランスも変更し、さらに上のレベルのレッスンに上がる準備中といろいろ欲張っていたらふくらはぎの肉離れになりました。2週間は安静で、動かしはじめて2週間、ようやくこれから本格的に復帰準備にはいれるようになりました。疲れが溜まっているときにターンアウトを広げたいと欲張って苦手なストレッチをギュウギュウひっぱりながら長時間やっていたのが直接の原因なんですけれど、ランニングの雑誌を読んでいたら「初心者は筋力不足でケガして、かなり走れるようになった人はフォームやカラダのクセなど蓄積したひずみからケガをする」旨の記事があり、今回の故障はそのパターンのようです。おかげさまで回復は順調なのですけれど再発防止には根本原因の解決が必要ということで3ヶ月ぐらいはカラダ改造しながらじょじょに再開していく予定です。

 

バレエはそもそも子供のカラダの成長に合わせて訓練することにより「長い首」「つま先」など骨格自体をバレエ向けにしていく教授法がベースになっていますし、さらにいえば身体的資質に恵まれた才能ある子供を限られた観客に見せるためのアーティストに育成するためだったわけです。現在のように情操教育などでいろいろな子供がバレエを習う状況でも同年代の子供たちが8歳から18歳ぐらいまでの間に一斉に上級、プロを目指す過程では容姿や柔軟性とは別に骨格、とくに骨盤からつま先が訓練によってどの程度ポワントで踊れるようになるかに大きく影響します。

 

それで大人のバレエですけれども、ワタシのようにO脚、骨盤前傾、ほぼストレートネック、関節が非常に硬くて柔軟性に欠ける人間もレッスンを受けるわけです。ですから「子供時代からやっていないとダメよね」みたいな雰囲気もあったりします。確かにバレエの基本テクニックである股関節を外旋してつま先を180度に開くターンアウトは15歳ぐらいまでの靱帯がストレッチすればのびる成長期に適切な訓練と努力で獲得されるものです。それも生まれつきの股関節の角度や靱帯の長さや骨格自体のバランスも大きいので普通の大人のバレエでは「長く続ければ柔軟性と筋力が向上します」という考え方はもっともなんです。

 

ただおよそバレエには不向きな身体条件のワタシが今のスタジオに通いはじめて3年目ぐらいにターンアウト効果で体型が激変わりしたのと、昨年初めから受けている「これまでにない教え方」で基礎に特化したレッスンにめぐり会うことができたおかげで骨盤の前傾がなおり(この効果は人生が変わったと言えるくらい大きいです)、腰から頚椎まで引き延ばしてターンアウトできるようになったので46歳のワタシの経験が大人のバレエの参考の一助になればということでこれまでの経緯をまとめることにしました。

 

昨年からレッスンを週3~6日に増やして受けていたこともあるのですけれど(基礎に特化したレッスンは週1回)骨盤の前傾がなおり、腰椎から引き上げてアシを股関節からはずさずに使えるようになり、腕の位置も決まり、O脚の筋肉バランスも変更したためヒザをのばせるようになってつま先重心もできるようになってきています。それで想定外にターンアウトの角度が広がりました(180度からは程遠いですが)結論から言うと細かい筋肉の使い方を教えていただいてバレエの姿勢がほぼ完成してからチカラがアシから床にじかに伝わるようになり、スカスカだった内転筋が使えるようになってきて5番がようやく集まるようになってきて回転系が安定してきたりアンシェヌマンが覚えられればなんとかなることも多くなってきました。

 

ですから年齢にかかわらずO脚の筋肉バランスを矯正したりその他余分に手間をかけてバレエでつかうべき正しい筋肉を使えるように訓練すればバレエに適した骨格ではなくてもバレエの仕組みをある程度つかえるようになるというのは言えると思います。

 

昨年からの「これまでにない基礎に特化したレッスン」を受けてから短期間で姿勢が大きく変わったんですけれど、柔軟性もなくアラインメントにも恵まれなかったにもかかわらず3年ぐらい前からターンアウト効果で両足が連動していたので次回はバレエを習い始めてから昨年までで「こういうところが効果があったのではないか」ということについてブログをアップします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする