ツルの日記

38歳からはじめたバレエ。49歳の今年はポワントでバリエーションを踊り動画アップがノルマです

骨格の配列がよくなかったのにターンアウト効果を得られた理由(その五)

2013年05月18日 | バレエ

2011年の11月から4年続けた基礎クラスをようやく卒業(!?)して、1つ上のレベルのポワントもあるレッスンに行き始めました。

 

そのレッスンのはじめはバーを使ったウォームアップだったんですけれど、その前に毎回先生がバーの上にアシをのせて「足裏の3点」について説明してくださいました。前述の「インサイド・バレエテクニック」にも『よく機能している足では、カカト、オヤユビ、コユビの3カ所で、体重が支えられます。足の前側のほうに、よりたくさんの重さがかかります』とあったのですけれどぜんぜん記憶にありませんでしたし説明を聞いてもピンときませんでした。要するにワタシの足は『よく機能している足』ではなかったんです。「つま先に7割カカトに3割」というのは習って知っていたんですけれど正しいつま先重心ではありませんでしたけれどそういう自覚もありませんでした。ふしぎなもので毎回「足裏の3点」の説明を聞いているとなんとなく記憶にインプットされてその存在を意識するよになり「どんなかんじかな?」とは考えるようになりました。

 

そのレッスンでは先生が全員に向けてかなり細かく注意してくださっていたので腕がおざなりになっていたワタシにはとてもタイムリーでした。「アンバーもアンナヴァンもアンオーも腕の長さは同じ」などの基本中の基本なのにぜんぜんできていないことやバーレッスンでちょっとしたつなぎのとき腕を一度アロンジェにして顔もつけることなど細かいことを教えてくださったのがとても勉強になりました。顔をつけることなんですけれど、ちょうど頚椎をのばしてそれなりに筋力もついた頃だったもののまだアタマの位置がよくわからない状態でそうすると顔のつけかたもまだとってつけたようなかんじだったような気がします。腕のほかにも先生は「ニケツ!!!(おしりが後ろにはみだしている)」としょっちゅう全体に注意されていたんですけれどその頃は骨盤前傾で中殿筋がつかえていなかったのでできませんでした。この種の課題は直そうとしても根本的に変えないときちんとできるようにならないことも多いです。それからアレグロのときだけではないんですけれど上体のつかいかたを詳しく説明してくださいました。そのほか「それはやりすぎ。品がない」というクラッシックバレエならではの注意も結構ありました。

 

それからセンターではピケパドブレ、シャッセパドブレ、トンベパドブレのちがいをはっきりさせるように等、気をつけないと全部おなじになってしまうこともいろいろ教えていただきました。

 

 ポワントレッスンは足指のエクササイズからはじまりました。自分で足のマッサージをして、それからつま先のエクササイズをしました。そのとき個別に指の動かし方をなおしていただいたり、目標は前アーチをつくること等を教えていただきました。このエクササイズがやはり去年の夏からO脚の筋肉バランスを親指側にも体重をのせて矯正しようとしたときとても役に立ちました。

 

1時間だったのでバーでライズアップやパッセ、ピケなどこれまでの基礎のレッスンでやっていたようなことが一通りとセンターではパドブレクリュのアダージオやエシャッぺ、ピケアラベスク等、基礎ともう一つのポワントレッスンの中間ぐらいの内容でした。それ以外にもポワントでドゥミでもなくアテールでもない歩きかたなどもここで教えていただきましたけれどもむずかしくてできませんでした。

 

もうしばらく続ける予定だったのですけれど人気のレッスンで予約定員制になったので「そろそろ上のレベルに行くためにいろいろなレッスンをうけよう」ということで昨年秋に終了しました。 

 

 去年はこのほかにもいろいろなレッスンを受けたのでいろいろな組み立てのレッスンでいろいろな角度から直していただいたりしたことでこれまでわからなかったこととつながったりしました。例えばおなじトピックでも説明のポイントが「脇」からだったことを「みぞおち」をポイントにした説明だとわかったりということも。普段受けたことがないレッスンを単発で消化するのはやはり難しく、ごく基本的なことでできないことがあらわになったりするので冷や汗が出たことも少なくありません。

 

次回「ヒザをのばす」までの経過とバレエ以外の要因についてで完結予定です。

 

 

 

 

 

 

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骨格の配列がよくなかったのにターンアウト効果を得られた理由(その四)

2013年05月18日 | バレエ

ちょうど2年ほど前から1つ上のレベルにカテゴライズされているレッスンを受け始めました。レベルの分類もいろいろでポワントがあるレッスンを選んだら内容は中級に近いところでした。

 

予想どおりバーレッスンからして順番がおぼえられませんでした。アンシェヌマンはタンジュ、アダージオぐらいはほかの人を見ながらどうにか順番を追えましたけれどアレグロとグランアレグロがどうにもならず、あまりに覚えられなかったので最初は他の人をじゃましないようにできないなりに同じ方向に進もうとしましたけれどそれも難しく「危ないからきちんと決められた方向に行きなさい!」とかなり注意されました。

 

とにかくバーでは順番が覚えられずヘンなことをたくさんしていたんですけれど、まったく別の課題が最優先になりました。またまた「脱力」でした。その時点ではそれなりに筋力もついていたので文字通り「脱力」したら(バー)アシを出してそれがのびているかどうか感覚がつかめませんでした。完全にチカラを抜くと「抜きすぎ」と注意され1ヶ月ぐらいはアシがちゃんと動かしている気がしなくて混乱状態でした。以前からいろいろな先生方に注意されていた首と肩のチカラは抜けていませんでした。つぎに首をのばしました。首についてはその2ヶ月ぐらい前、震災直後にたまたま受けたレッスンで「もともとの骨格があるにしても(いかり肩です)その首の長さはあり得ない」と指摘されていたので胸椎は上がっていた分頚椎がのびていないのが目立っていたんだと思います。

 

それで1時間半のレッスンに慣れた頃、ポワントレッスンもつづけて受けるようになりました。その時点ではまだ両手バーの基礎クラスも続けていたのですけれどそのレッスンではバーから離れるのはパドブレクリュとエシャッぺぐらいでした。それがこのレッスンではバーで軽くアップしたら早々にバーは片付けてセンターでした。

 

パッセ・パッセ・エシャッぺ・ストゥニュぐらいからスタートしたのでしたけれどヨロヨロでした。骨盤前傾でヒザがのびていなかったのが安定しない一番の原因だったと思います。さらにトウシューズも基礎クラスのときは初めに買った3/4ソールのものを早い時期にフルソールに買い替えて以来 2年ぐらい買い替えていなかったのでトウシューズの中で足指を広げられるくらいゆるくなっていたこともあります。それで買い替えたら履いただけで腹筋が引き上がる感じがしたのでおどろきました。でもそれで動けるかというと別問題でした。

 

新しいトウシューズに変えてもO脚でアシの親指から内転筋、腹筋までのつながりが弱かったため胴体が股関節にドーンとのっかったままでアシが股関節からはずれた状態でヒザものびていなかったのでもろに体重がつま先にかかってしまい最初はよかったんですけれど1ヶ月後ぐらいから2ヶ月ぐらいは「痛そうね」と言われてしまうぐらい痛かったです。ポワントをはじめて以来はじめて「あきらめようかな」と思いました。両手バーの基礎のポワントも続けていたのでポワントを2日連続にしただけだったのですけれどショーダンスで振り付けがはじまっていた時期とかさなりケガでそちらに支障がでても困るしという感じでした。それで2回ぐらいポワントレッスンを休んだらどうにか回復してそれ以来今回ケガでレッスンを中断するまで週2日のポワントはずっと続けていました。

 

 他の方がスタジオの端から端までピケターンのところをワタシだけピケパッセなどレベルは落としていただいてやっていくうちに秋頃には多少こなせることも増えていました。その頃とつぜん腹筋がはたらきだしたのかポワントをはじめてからずっと続いていた背筋痛がなくなったのでした。その前に尾骨の周辺がなんとなく変化しはじめていました。

 

ワタシにとってはとても難しいアンシェヌマンが「どうにかついていけるようになるかも」と思えるようになったのはもうすぐレッスンを受け始めて1年になる頃でした。アンシェヌマンについてはまあまあできるときほど順番を考えずカラダが動いていくときなんです。基本のパターンを増やさないとどうにもならないんですけれど姿勢との兼ね合いもありあまり早い段階でアンシェヌマンを練習するとターンアウトが進んだときに使う筋肉を変えないといけなくなるのでアンシェヌマンの練習はしなかったんです(ですから今年に入り期せずしてターンアウトの角度が広がって足首のチカラも抜けて腰も上げられるようになり「ワタシのターンアウトはココで使える」ようになればそれで踊る練習ができるということでケガ前ははりきっちゃってたんです)

 

そしてその秋に両手バーの基礎クラスから一つ上のレベルの別のポワントレッスンに移ったのでした。

 

 

続く 

 

 

 

 

 

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