goo

北斎とジャポニズム展

今日は予定していた用事が流れたので、来週行こうと目論んでいた展覧会に行った。

観たいものが上野で2つあって、1つは「怖い絵」展^^; こっちは前売り券も買っておいた。
もう一つが「北斎とジャポニズム」展

あわよくは2つを・・・なんて思ったけど、怖い絵の方が長蛇の列! 最初に見たときは140分待ち、2回目はなんと160分待ち orz
なので早々にこちらは諦める。また日を改めましょ。

北斎の方もけっこう混んでた。
例のぽしゃった卒研からみで、「絵の似てる・似てない」に関して敏感になっていて、こういう企画には興味津々だった。

画家本人が日本の版画などが大好き、と語っていた記録があったり、当人が版画を飾っていた写真などが残っていたりすると、ああ、これはこれの影響が出てるのだな~ということにも信憑性があるけど、そういったものがないにもかかわらず、これとこれは似てるでしょ、みたいなのは
「そうかな~~」「偶然の一致じゃない?」
とも思えた。

本人がジャポニズムにはまっていたとしても、ちょっと強引なんじゃ?なものも
^^;
だってバレリーナ@ドガと相撲取り@北斎よ? 片方は上体が前傾してるし、もう一方はそっくり返ってる、足元のポーズも違う・・・。

似ていることの説明、は前に雑誌の「サライ」で取り上げられていて、それも読んだけど腑に落ちなかった。
だって「描いた絵を見てみれば、(北斎の絵を)見たことが明らかだ」とかあって。
そのタマゴとニワトリみたいな説はなんなのよ、とイラっときた。ようするに自己判断ってこと?

でも、比較するという点を薄めて見れば(←企画者すっころげそう)、北斎の作品は面白かった。完成された作品より、作品を作るための控え集みたいな方が特に。今でいうところの図鑑みたいで。
一番目を引かれたのが植物や動物のもの。すごく地味な草や木があって、こんなもの(ごめん)まで真剣に観察していたんだなあ・・・と。(あ、でも北斎さん、猫はあんまり好きじゃなかったと思う^^;)

全体に「北斎さん凄いよね」っていう企画なのだと感じた。

写真はチケット。
北斎さんの作品が知られるまで、遠近法にとらわれていた欧州では絵の手前側に木を描く、なんて発想がなかったのだとか。
(ほんとかな~~)
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )